この契約には、1962年のデビュー・アルバム『Bob Dylan』から2020年の『Rough and Rowdy Ways』に至るまでの全スタジオ・アルバム39枚に加え、これまでのブートレッグ・シリーズ全16巻、コンピレーション、シングルなどのほか、将来的な複数のニュー・リリースも含まれるそうで、ディランは次の声明を発表しています。

「コロンビア・レコードと（ソニー・ミュージック・グループ会長の）ロブ・ストリンガー氏は、長年にわたり私と多くのレコードに対し、本当に良くしてくださいました。私の全音源が、あるべき所に留まることが出来て嬉しく思います」

またストリンガー氏は、次のように述べています。
「コロンビア・レコードは、彼のキャリアがスタートした時から特別な関係を築いており、我々の60年に及ぶ継続的なパートナーシップを成長させ、進化させ続けることをとても誇りに思います。ボブは、最も偉大な音楽アイコンの一人であり、比類なき天才アーティストです。彼と彼の音源が大衆文化に与え続ける絶対的な影響について右に出る者はなく、彼が永久にソニー・ミュージック・ファミリーの一員になることに感激しています。彼の音楽を現在のファンと次世代に届けるためにも、ボブと彼のチームと協力し、新たな方法を見つけていくことに心を躍らせております」

なお、ボブ・ディランは2020年12月、600曲以上の音楽著作権をユニバーサル・ミュージック・パブリッシングに売却し、その額は3億ドル（約312億円）を超えたと推定されていました（2020年12月8日MLCニュース）。