ソニック・ユース、ウクライナ支援のために1989年キーウ公演のライヴ・アルバムをリリース

同アルバムの収益金は、ウクライナの人々に生鮮食品と温かい食事を提供するNPO団体「World Central Kitchen」に寄付されます。

このキーウ公演は、ニューヨーク出身のソニック・ユースが、当時のソヴィエト連邦で初ツアーを開催した時に行なわれ、キーウのほか、リトアニア、レニングラード、モスクワでも公演を行ないました。

キーウ公演には、ゴーゴル・ボールデロ（多国籍ロック・バンド）のリーダーでウクライナ出身のユージン・ハッツが参加しており、ハッツは当時の公演について次のように語っています。

「あのキーウ公演は、参加した全ミュージシャンにとって人生を変えるものでした……。僕らは、すでにニック・ケイヴや、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン、セックス・ピストルズ、ディスチャージに通じていましたが、ソニック・ユースは僕らが必要としていた新しいビタミンでした。 そこで、この公演でニューヨークを体験することにしたのです。それに、友達のバンドVV（Vopli Vidoplyasova）がオープニングを務めていたので、無料で参加しました。 この公演が、他のパンク・ギグのように途中でシャットダウンされなかったのは、政治的な “春” の雰囲気と “変化の約束” をセットアップしたウクライナ人男性、ミハイル・ゴルバチョフ（当時のUSSR書記長）のおかげです」