ボブ・ディランが再録音した「Blowin’ in the Wind」、唯一のコピーが2億４,000万円で落札

6月1日のMLCニュースでお伝えしたように、ボブ・ディランは2021年3月、長年のコラボレーター／プロデューサーのT・ボーン・バーネットと、1962年の名曲「Blowin’ in the Wind」（邦題「風に吹かれて」）を60年ぶりに再録音しました。その唯一のコピーが、7月7日の英クリスティーズ・オークションに出品され、1,769,508ドル（約2億４,000万円）で落札されました。

推定落札価格は、60万ポンド（＝約9,620万円）～100万ポンド（＝約1億6,000万円）と発表されており、予想を遥かに上回る額になりました。

この唯一のコピーは、T・ボーン・バーネットが開発した新たなオーディオ・フォーマット「アイオニック・オリジナル（Ionic Original）」にレコーディングされ、1962年のオリジナル曲には、ディランのギター、ヴォーカル、ハーモニカが収録されていましたが、新ヴァージョンにはフル・バンドが参加し、バーネットのギター、グレッグ・リーズのマンドリン、ドン・ウォズのベースがフィーチャーされているとのこと。

バーネットによると、ディランは「アイオニック・オリジナル」の新技術を使い、数曲をレコーディングしたそうで、他のアーティストも同様にレコーディングする予定とのことですが、アーティストの名前は明かされていません。