レディオヘッドのドラマー、フィリップ・セルウェイの8年半振り３作めの新作が完成。『ストレンジ・ダンス』2月リリース

●フィリップ・セルウェイ（Philip Selway）は自身3枚目のソロ・アルバムで演奏してくれるお気に入りのミュージシャンたちに声をかけた時、「もしキャロル・キング〈Carole King〉が先駆的なエレクトロニック・コンポ―サー、ダフネ・オラム〈Daphne Oram〉とコラボレートして、彼女にドラムを担当してもらったらどうだろう」と想像した、と語っている。こうして、アルバムの制作にあたり、ハンナ・ピール（Hannah Peel）、エイドリアン・アトリー（Adrian Utley）、クインタ（Quinta）、マルタ・サローニ（Marta Salogni）、ヴァレンティーナ・マガレッティ（Valentina Magaletti）、ローラ・ムーディ（Laura Moody）といった並外れた才能を持つ人々が集められた。セルウェイが自宅でピアノとギターで書いた10曲は、彼のソングライティング能力の高さを示すものである。アルバムが展開するにつれ、リスナーはさまざまな天候や季節を経験することになる。それぞれの曲は、多様で多彩な色合いと質感の感情を携えている。歌詞も芸術的だ。セルウェイは、人間のあらゆる体験に関係するような、心に響く歌詞を書く才能を持っている。アルバムのオープニング・トラック「Little Things」から、すぐに新しいスケール感が伝わってくる。アコースティックなファースト・ソロ・アルバム『Familial』、アデム・イルハン（Adem Ilhan）とクインタとの共同作業で作られた『Weatherhouse』に続く『Strange Dance』は、セルウェイが過去10年間、レディオヘッド以外のソロ活動で集めた技術と学習をすべて注ぎ込んだものだ。

●フィリップ・セルウェイは、英オックスフォードのアビンドン出身。ロック・バンド、レディオヘッドのドラマーとして知られ、ロックの殿堂入りを果たしている。2010年にはファースト・ソロ・アルバム『Familial』、2014年にはセカンド・ソロ・アルバム『Weatherhouse』をBella Unionよりリリース。また、2017年には映画『Let Me Go』のサウンドトラックも手掛けている。

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