セックス・ピストルズのヴィジュアル・デザイナー、ジェイミー・リードが76歳で死去

1947年にロンドンで生まれたリードは、16歳でウィンブルドン美術学校に入学し、その後転校したクロイドン美術学校で、後にセックス・ピストルズのマネージャーとなるマルコム・マクラーレンと出会いました。

リードは、マクラーレンからピストルズのヴィジュアル・デザインを依頼され、バンドのデビュー・アルバム『Never Mind the Bollocks Here's the Sex Pistols』（邦題『勝手にしやがれ!!』）や、シングル「God Save the Queen」「Pretty Vacant」などのアートワークを手がけ、彼のコラージュ・スタイルは、パンク・ロック・ムーヴメントの象徴となりました。

今も同ジャンルの美学とされる彼のレタリングは、匿名化された身代金を要求する手紙から文字を切り貼りするスタイルを模倣したもので、彼が70年代に創刊した反体制文化の雑誌『Suburban Press』を機にスタートしました。

1987年の著書『Jamie Reid & Jon Savege – Up They Rise：The Incomplete Works Of Jamie Reid』で、リードと共同執筆した作家のジョン・サヴェージは、次のように綴っています。

「1976〜1979年のセックス・ピストルズ時代のデザイナーで知られるジェイミー・リードよ、安らかに。人目を引くヴィジュアルで複雑なアイデアを表現する彼の能力は、ピストルズにぴったりだった。彼と執筆した1987年の本は、素晴らしいものでした」

安らかなる眠りをお祈りいたします。