コンゴはキンシャサの音響革命のパイオニア、コココ!。7/5発売の2ndアルバム『ブトゥ』よりニュー・シングル「Bazo Banga」リリース。ビデオも公開

コココ!はアフリカ中央部やや南寄りに位置するコンゴはキンシャサ発のグループで、電子楽器を中心に手作り楽器まで駆使して実験的なサウンド作りで作品を制作するグループ。分厚いシンセ・サウンドとアフロ・ビートで繰り広げる熱演に加え、その心意気はポストパンク時代の英国を彷彿とさせるドゥ・イット・ユアセルフ加減で、猛烈な熱量に圧倒されること間違いなし!

〈以下メイカー・インフォメーションより〉

コンゴはキンシャサの音響革命のパイオニア、コココ!。7月5日に発売されるセカンド・アルバム『Butu(ブトゥ)』より、ニュー・シングル「Bazo Banga」をリリース。ビデオも公開。

キンシャサのサウンド革命のパイオニア、KOKOKO!の最新シングル「Bazo Banga」は、「Mokili」と「Salaka Bien」に続くもので、トランスグレッシヴ・レコーズ(Transgressive Records)から7月5日にリリースされる待望のセカンド・アルバム『Butu』に収録される。「“Bazo Bango” は『彼らは怖がっている』という意味だ。ルーピーでドライヴ感のあるエレクトリック・ベース・ラインが、ヘヴィなエレクトロニック・リズムの土台を支え、このチャントを支えている」と新曲についてグループは語る。また、この曲に合わせて、デュオの監督デッドホーセズ(Deadhorses)がビデオを制作した。「僕たちは、KOKOKO!が音で表現したように、視覚的にも感覚を圧倒するようなハイパーリアルな編集をしたかった。僕たちは、バンドが廃品回収場の材料や廃品を利用して楽器を作り、あのようなユニークなサウンドを生み出していることを知り、とても刺激を受けた。だから、このことを念頭に置いて、街中を常に飛び交うゴミやガラクタを中心にコンセプトを練り、可能な限り硬質なものにしたんだ」と彼らは加える。

●キンシャサの音響革命のパイオニア、KOKOKO!は、2017年以来、その印象的なサウンドとエネルギッシュなパフォーマンスで世界中のオーディエンスを魅了してきた。その中には、『AIF』によるベスト・ライヴ・バンドへの選出、『NPR』の「Tiny Desk」や「Boiler Room」への出演、「All Points East」「SXSW」「Green Man」「Pitchfork Festival」といったフェスティヴァルへの出演、『Grand Theft Auto』やFIFAのサウンドトラックへの参加なども含まれる。また、『DJ Mag』が「他では聴けない」と評し、『The Guardian』が「威厳のある新しい声」と呼んだ彼らのデビュー・アルバム『Fongola』は、世界的な賞賛を浴びた。そして、KOKOKO!は、待望のセカンド・アルバム『Butu』を7月5日にトランスグレッシヴ・レコーズからリリースする。リンガラ語で「夜」を意味する『Butu』は、コンゴの街の日没後の賑わいにインスパイアされたもので、この実験的なレコードは、混沌とした場所の中心に深く潜り込み、そこに住む人々の陽気で創造的な精神を讃えている。ヴォーカルのマカラ・ビアンコ(Makara Bianko)が指揮を執り、デブルイ(Débruit)ことゼビア・トーマス(Xavier Thomas)がプロデュースを手がけたこのアルバムで、彼らはよりエレクトロニックでアップビートなサウンドを追求している。『Butu』は、ダイナミックなナイトライフの熱狂的な雰囲気を再現したもので、飽和して歪んだスピーカーや日没後の音の密集を通して、機材は限界までプッシュされる。夜中におこなわれたフィールド・レコーディングや、洗剤のボトルなどの「既製パーカッション」を使い、彼らはその音をディストーションにかけることで、夜の音に近づけた。KOKOKO!は活動的で政治的な傾向を強く持っている。コンゴ民主共和国では、武力紛争や地域間の暴力による大量殺戮、反体制派への弾圧、被拘禁者への不当な扱いなど、深刻な人権侵害が続いている。武力紛争の影響を受けた地域の人々は、大量の避難民と深刻化する人道的危機の中で、特に深刻な影響を受ける。また、コンゴ民主共和国の豊かな天然資源は、大手ハイテク企業に日常的に利用され、地域の紛争を助長している。コンゴ民主共和国では、言葉による政治的抗議は投獄のリスクを伴うため、ストリート・パフォーマーはしばしば身体と音を使って批評のシグナルを送る。『Butu』でKOKOKO!は、パンクのようなエネルギーを提供し、ある世代の姿勢を瓶詰めにし、コンゴ民主共和国のブロック・パーティーの錬金術を新たな世界的高みへと導いた。

●KOKOKO!は2016年にキンシャサで結成された。エレクトロニック・アーティストのデブルイは、この街で映画のサウンドトラックを制作しており、カリスマ的なシンガーであった。彼は、ダンサーと一緒にエレクトロニック・ループをプレイしたりしてきたMakara Biankoや、その他、数多くの独創的なインストルメント・クリエイターやアーティストとのコラボレーションを始めた。彼らは自発的にイベントもスタートさせ、多くの専門領域を持つアーティスト集団、KOKOKO!が形作られた。その後、KOKOKO!はトランスグレッシヴ・レコーズと契約。その歪んだポリリズムと予測不可能なローファイ・サウンドは、彼らの国にカオティックなサウンドトラックを提供することとなった。コンゴ民主共和国の文化というと、ほとんどの人は70年代のモハメド・アリ対ジョージ・フォアマンのキンシャサの奇跡や、それとともに行なわれたジェイムズ・ブラウン(James Brown)も参加したソウル・パワーのコンサート、アバコストとヒョウ柄の帽子を身につけたモブツ・セセ・セコ、エレガントな服装で知られるサプール、そしてコンゴのルンバの王、パパ・ウェンバ(Papa Wemba)を思い浮かべるだろう。しかし、KOKOKO!は伝統にアンチテーゼを示し、2019年にリリースされた彼らのデビュー作『Fongola』は、アフリカで3番目に人口の多い都市での現代生活を通して新たな道を切り開いた、熱狂的でアナーキーでな若々しい旅となった。

■More info:Big Nothing
【リリース情報】2024.7.5 ON SALE[世界同時発売]

コンゴはキンシャサの音響革命のパイオニア、コココ!。世界的な賞賛を浴びたデビュー・アルバムから5年、待望のニュー・アルバム『ブトゥ』、トランスグレッシヴよりリリース。

コココ!『ブトゥ』
Kokoko!/Butu

ビッグ・ナッシング/ウルトラ・ヴァイヴ
TRANS785CDJ[CD/国内流通仕様]
世界同時発売、解説付
1. Butu Ezo Ya
2. Bazo Banga
3. Donne Moi
4. Motema Mabe
5. Mokili
6. Mokolo Likambu
7. Kidoka
8. Motoki
9. Telema
10. Nasala Nini
11. Elingi Biso Te
12. Salaka Bien
この記事についてのコメントコメントを投稿

この記事へのコメントはまだありません

CROSSBEAT Presents アフロ・ポップ・ディスク・ガイド

CROSSBEAT Presents アフロ・ポップ・ディスク・ガイド

2,200円
ディスク・コレクション ファンク

ディスク・コレクション ファンク

2,420円
ビバップ読本 証言で綴るジャズ史

ビバップ読本 証言で綴るジャズ史

2,420円
ジャズ超名盤研究 2

ジャズ超名盤研究 2

2,750円

RELATED POSTS

関連記事

LATEST POSTS

最新記事

ページトップ