イマニュエル・ウィルキンス、ミシェル・ンデゲオチェロとの共同プロデュースの新作発売。10月には初の来日公演も

©️ Joshua Woods

イマニュエル・ウィルキンスは1997年フィラデルフィア生まれ、27歳のサックス・プレイヤー。22歳でブルーノートからデビューを飾り(同作は『NYタイムズ』で「今年一番のジャズ・アルバム」と評されたのだとか)、これまでにリーダー作2枚をリリース。今回10月に3作目となる新作『ブルース・ブラッド』をリリースしますが、こちらが才女ミシェル・ンデゲオチェロとの共同プロデュースで、さらにリリースとほぼ同時に初めての来日公演も決定しています。

〈以下、メイカー・インフォメーション〉

イマニュエル・ウィルキンス、ミシェル・ンデゲオチェロとの共同プロデュースで最新作の発売が決定。10月には初の来日公演も

サックス奏者イマニュエル・ウィルキンスが、2年振りのニュー・アルバム『ブルース・ブラッド』を10月11日にリリースすることが決定した。名門ブルーノートから3作目のリリースとなる。先行シングルとして、「アフターライフ・レジデンス・タイム」の配信がスタートしている。

商品詳細
イマニュエル・ウィルキンス
「Afterlife Residence Time」


Amazon Music・MP3(AUG 27 2024)¥500
22歳の若さで名門ブルーノートからデビューし、1stアルバム『Omega』が『ニューヨーク・タイムズ』誌の「2020年No.1ジャズ・アルバム」に選出されたイマニュエル・ウィルキンス。オーセンティックからコンテンポラリーなものまであらゆるスタイルを操り、深い感情を呼び起こすサウンドで高い評価を得ている現代ジャズ最注目奏者だ。2022年作『The 7th Hand』も大きな話題を呼び、2024年10月には待望の初来日公演も予定している。

本作は、ウィルキンスとミシェル・ンデゲオチェロの共同プロデュースで制作されている。「母親にキッチンへ連れられて、レシピを教えられているような、そんな一場面を聴いているようなアルバム」と本人が語るこのアルバムのタイトルは、1964年に無実の罪で逮捕され、刑務官から度重なる暴行を受けたにもかかわらず「血が出ていない」という理由で治療を受けられなかった少年、ダニエル・ハムの「あざを切開して血を流して、そのあざ(ブルース)の傷を見せなければならなかった」(I had to, like, open the bruise up and let some of the blues[bruise]blood come out to show them)という発言からきているもの。スティーヴ・ライヒが「Come Out」で本人の音声を使用したことでも有名なこのフレーズの、あざ(bruise)をブルース(blues)と発音している部分から着想を得て、「プランテーション時代まで遡ると、黒人にとって痛みの中の喜びの象徴だった」という「ブルース」と、「先祖や世代の象徴だ」という「血」を描いた、自身最大の野心作となっている。マイカ・トーマス(p)、リック・ロサート(b)、クウェク・サンブリー(ds)といったレギュラー・カルテットを中心に、アルバムは終始静かに流れるように進んでいくが、その中にも深い悲しみや激しい感情が感じ取れる仕上がりとなっている。

自身の作品で初めてヴォーカルをフィーチャーしている点も興味深い。グラミー賞3度受賞の若き歌姫セシル・マクロリン・サルヴァント、シャバカ・ハッチングスやフローティング・ポインツが参加した新作が話題のガナヴィヤ、幻想的な歌声が印象的なニューヨーク在住のシンガー・ソングライター、ジューン・マクドゥームなどがヴォーカリストとして参加している。芸術家のシアスター・ゲイツが率いるグループ、シアスター・ゲイツ&ザ・ブラック・モンクスに影響を受けたというウィルキンスは、「シアスターとはとても親しくなり、参考となる多くの録音を聴かせてもらった。声は空気を振動させる楽器であり、命を吹き込むものであるという点でサックスに非常に近い。この作品ではコミュニティのように感じられる音楽を書きたかった」と語っている。また、アブストラクトなインタールードやポスト・プロダクション要素もふんだんに採り入れられており、アルバムを通してコンセプチュアルで新しいサウンドが繰り広げられている。

ステージ上で演奏される際は同時に伝統的なレシピが調理され、ナイフで食材を切る音やお湯を沸かす音などをマイクで拾ってサウンドに同化させるという極めてユニークなアイデアに満ちた『ブルース・ブラッド』の音楽について、ウィルキンスは「言葉で表現するのは難しいけど、この音楽には錬金術的な力があるということだけは分かっている。とてもパワフルだ。この音楽をちゃんと届けて、人々に何かをもたらせるようにするのが使命だと思っている」とコメントしている。

■リリース情報

イマニュエル・ウィルキンス『ブルース・ブラッド』
2024.10.11リリース SHM-CD ¥2,860(tax in)

試聴・予約

商品情報
イマニュエル・ウィルキンス
『Blues Blood』


Amazon Music・MP3(OCT 11 2024)¥1,900

1. マット・グレイズ/Matte Glaze
2. ファンミ/Funmi
3. モーション(Feat. ジューン・マクドゥーム)/Motion (Feat. June Mcdoom)
4. エヴリシング(Feat. エシ・サンブリー&ガナヴィヤ)/Everything (Feat. Esi Sumbry & Ganavya)
5. エアー(インタールード)/Air(Interlude)
6. ダーク・アイズ・スマイル(Feat. セシル・マクロリン・サルヴァント)/Dark Eyes Smile(Feat. Cecile Mclorin Salvant)
7. アパリション/Apparition
8. アセンブリー(インタールード)/Assembly(Interlude)
9. アフターライフ・レジデンス・タイム/Afterlife Residence Time
10. モッシュピット/Moshpit
11. セット!(インタールード)/Set!(Interlude)
12. イフ・ザット・ブラッド・ランズ・イースト(Feat. ヤウ・アギェマン&クリス・デイヴ)/If That Blood Runs East(Feat. Yaw Agyeman, Chris Dave))
13. ユア・メモリー(インタールード)/Your Memory(Interlude))
14. ブルース・ブラッド/Blues Blood
 
パーソネル:イマニュエル・ウィルキンス(as)、マイカ・トーマス(p)、リック・ロサート(b)、クウェク・サンブリー(ds)、セシル・マクロリン・サルヴァント(vo)、ガナヴィヤ(vo)、ジューン・マクドゥーム(vo)、ヤウ・アギェマン(vo)、マーヴィン・セウェル(g)、クリス・デイヴ(ds)
 
プロデュース:ミシェル・ンデゲオチェロ&イマニュエル・ウィルキンス

■来日公演情報
イマニュエル・ウィルキンス・カルテット

2024年10月17日(木)、18日(金)
ブルーノート東京
[1st]Open 5:00pm/Start 6:00pm[2nd]Open 7:45pm/Start 8:30pm
メンバー:イマニュエル・ウィルキンス(as)、ポール・コーニッシュ(p)、リック・ロサート(b)、クウェク・サンブリー(ds)
MUSIC CHARGE: ¥8,800 (税込)
詳細
 
■イマニュエル・ウィルキンス各種リンク
本国公式サイト
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商品情報
Immanuel Wilkins
『Omega』


CD(2020/8/7)輸入盤
商品情報
Immanuel Wilkins
『The 7th Hand』


CD(2022/1/28)輸入盤
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