ブランフォード・マルサリス3月リリースのブルーノート移籍第一弾作品はキース・ジャレット・ヨーロピアン・カルテット名盤の再構築

ブランフォード・マルサリス、ブルーノートへの移籍を発表というニュースは昨年暮れにお伝えしましたが(2024年12月6日MLCニュース参照)、その第1弾作品が3月リリースに決定。キース・ジャレット1974年作品を再構築したものになるようです。
〈以下、メイカー・インフォメーションより〉

ブランフォード・マルサリスがキース・ジャレット・ヨーロピアン・カルテットの1974年ECM作品『ビロンギング』に取り組んだ、ブルーノート移籍第一弾作品が3月にリリース。
©︎ Zack Smith

現代を代表するジャズ・アーティストの一人であり、40年以上にわたってジャズ界をリードしてきたサックス奏者、ブランフォード・マルサリスが、ついにブルーノート・レコード移籍第一弾作品をリリースすることが決定した。しかも、なんとその作品は1974年にキース・ジャレットがヨーロピアン・カルテットでECMから発表した名盤『ビロンギング』に丸々取り組んだ作品となる。

ピアニストのジョーイ・カルデラッツォ、ベーシストのエリック・レヴィス、ドラマーのジャスティン・フォークナーをフィーチャーした、評価の高い長年のブランフォード・マルサリス・カルテットによる解釈で、2019年以来6年ぶりのマルサリスの新作となる。アルバムからのリード・トラック「Spiral Dance」も公開となった。

ブランフォード・マルサリスは、キース・ジャレットの『ビロンギング』が1974年にリリースされたとき、他の音楽に夢中になっていたことを認めている。「当時は高校1年生でR&Bを聴いていてキース・ジャレットのソロ・ピアノ作品は知っていたものの、『ビロンギング』の存在も知らなかった。でも私がジャズに注目するようになった途端、それは大きく変わった。ピアニストのケニー・カークランドが、サックス奏者のヤン・ガルバレク、ベーシストのパレ・ダニエルソン、ドラマーのヨン・クリステンセンを擁するキース・ジャレットのヨーロピアン・カルテットを紹介くれた。80年代のある日、私たちは飛行機に乗っていて、ケニーがヘッドホンを私の耳に当てて、キース・ジャレット・ヨーロピアン・カルテットの1979年のアルバム『マイ・ソング』を聴かせてくれたんだ。彼が5分後にヘッドホンをとり戻そうとしたとき、私は彼の手をひっぱたいて遠ざけたほど感動したんだ」と回想しコメントしている。

マルサリスが自身のカルテットの前作、2019年の『The Secret Between the Shadow and the Soul』に『ビロンギング』に収録されている「The Windup」を入れようと決めたときにも同様の発見があったという。「前作のためにみんなで『The Windup』を聴いていたら、レヴィスが『ビロンギング』を丸々レコーディングすればいい。アルバム全体がとても素晴らしいし、いろいろなことができるはずだ」と言ったんだ。アルバム全体がとても素晴らしいし、それを使っていろいろなことができる。パンデミックが終わった後も、私たちはまだ、『そうだ、これをやるべきだ』と感じていたんだ」ともコメントしている。

このカルテットは、これまでもチャールズ・ミンガス、モダン・ジャズ・カルテット、ジョン・コルトレーンなどのクラシックにマルサリスのこれまでのアプローチを適用してきた。楽曲『ビロンギング』では、ヤンがレコードで演奏していたものを明確に演奏した」とマルサリスは指摘する。「しかし、意識的にオマージュを捧げようとは思っていなかった。私はいつもサックス・ソロだけでなく、レコード全体を聴いている。『ビロンギング』で最も印象的なのは、すべてがうまく調和していることなんだ」ともコメントしている。

『ビロンギング』のレコーディング時に初めて招集され、後に1970年代を代表するグループとなったジャレットのバンドとは異なり、マルサリス・カルテットはバンドとして稀有な歴史を持つ。レヴィスは1996年、カルデラッツォは1999年、フォークナーは2009年に加入しており、互いの音を聴き、反応する能力は比類ない。マルサリスにとって同じくらい重要なのは、時間が与えてくれた教訓だという。「私たちの最大の利点は、キースのバンドが持っていなかった50年分の情報と、その共有された経験を処理する能力だと思う」

マルサリスは、「このグループの目的は、ジャズ・グループというより室内楽グループに近いものだ」と指摘し、その過程で彼は、自分のアプローチに妥協することなくリスナーを魅了する。「どんな音楽でも、聴衆が求めているのは素晴らしいメロディと伴奏のビートだ。僕らの旅がどこへ行こうが、リスナーがダンスを続ける限り、関係ないんだ」とマルサリスは語っている。

カルテットは今後数ヶ月間、北米とヨーロッパで大規模なツアーを行う予定だ。

■リリース情報

ブランフォード・マルサリス・カルテット AL『ビロンギング』
UCCQ-1217 SHM-CD
2025年3月28日リリース

予約・試聴

商品詳細
ブランフォード・マルサリス・カルテット
『ビロンギング』


Amazon CD(2025/3/28)¥3,080(SHM-CD)【Amazon.co.jp限定】特典:メガジャケ付
Amazon CD(2025/3/28)¥3,080(SHM-CD)
1. スパイラル・ダンス/Spiral Dance
2. ブロッサム/Blossom
3. ロング・アズ・ユー・ノウ・ユーアー・リヴィング・ユアーズ/‘Long As You Know You’re Living Yours
4. ビロンギング/Belonging
5. ザ・ワインダップ/The Windup
6. ソルスティス/Solstice

〈パーソネル〉
ブランフォード・マルサリス(sax)、ジョーイ・カルデラッツォ(p)、エリック・レヴィス(b)、ジャスティン・フォークナー(ds)
■ブランフォード・マルサリス 各種リンク
公式HP
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商品詳細
ザ・ブランフォード・マルサリス・カルテット・フィーチャリング・テレンス・ブランチャード
『トリオ・ジーピー』


CD(2024/7/24)¥1,760【Amazon.co.jp限定】メガジャケ(ハービー・ハンコック絵柄)付
CD(2024/7/24)¥1,760
商品詳細
ブイ・エス・オー・ピー・ツー[ハービー・ハンコック、トニー・ウィリアムス、ロン・カーター、ウィントン・マルサリス、ブランフォード・マルサリス]
『Live Under The Sky 83』


Amazon Music・MP3(MAR 11 2021)¥1,000
CD(2021/9/10)¥2,444
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