ボン・イヴェール、4/11発売の6年ぶりの新作『セイブル、フェイブル』より、2曲のニュー・シングルをリリース

ジャスティン・ヴァーノンが、4月11日に発売されるボン・イヴェールの新アルバム『SABLE, fABLE』から、新曲2曲「If Only I Could Wait」と「Walk Home」のリリック・ビデオを公開しました。

前者の「If Only I Could Wait」は、ダニエル・ハイムとのデュエット曲で、ヴァーノンとハイム、ジム・E・スタックが共作し、ヴァーノンがストリングスのアレンジも担当しました。ヴァーノンによると、この曲は「私たち二人は、いつまでお互いにしがみついていられるだろうか?」と問いかけているそうです。

また、後者の「Walk Home」は、「早く服を脱いで、心から愛する恋人とベッドに飛び込みたくてたまらない」という、浮かれた曲とのこと。

2曲とも、ヴァーノンとジム・E・スタックが共同プロデュースしています。

なお、新アルバム『SABLE, fABLE』の詳細については、2月13日のMLCニュースに掲載されたメイカー・インフォメーションをご参照ください。
〈以下、メイカー・インフォメーションより〉

ボン・イヴェール、4月11日にジャグジャグウォー(Jagjaguwar)から発売される6年ぶりとなるニュー・アルバム『SABLE, fABLE(セイブル、フェイブル)』より、「Walk Home(ウォーク・ホーム)」と「If Only I Could Wait(イフ・オンリー・アイ・クッド・ウェイト)」、2曲のニュー・シングルをリリース。
今日、2枚のニュー・シングルをリリースしたボン・イヴェール(Bon Iver)は、リスナーに手を差し伸べ、『SABLE, fABLE』の愛の物語にさらに入り込んでもらう。4月11日にジャグジャグウォーからリリースされるこのプロジェクトの6年ぶりのアルバムは、1人が2人になる物語だ。『SABLE,』の闇が『fABLE』の輝く光に変わるとき、痛みは目的と可能性に変わり、荒涼とした内省が活気に満ちたポップ・ミュージックのテーブルを整え、荒涼とした憂鬱な孤独感は深く献身的な官能性へと変化する。

『SABLE,』がプロローグだとすれば、『fABLE』の本は最近、未来のパートナーに出会って幸福感に打ちひしがれる男の姿を描いた「Everything Is Peaceful Love」で幕を開けた。そして「Walk Home」は、セックスと抑えがたい欲望の瞬間という次のステップに進む。「窓のカーテンなんていらない。光を取り込もう、この世の重荷を下ろそう」とジャスティン・ヴァーノン(Justin Vernon)は歌い、サーモン色の輝きを浴びる。しかし、寓話(fable)はハッピーエンドに興味がない。ジャスティン・ヴァーノンとダニエル・ハイム(Danielle Haim)のデュエット曲「If Only I Could Wait」では、2人の声が絡み合い、新しい恋の喜びの洪水の後に起こりうる倦怠感を表現している。その時、人はもはや自分自身の最高のバージョンであるための強さを持っていないのかもしれない。

「『fABLE』のセカンド・シングルは、シングルではなくダブルでなければならなかった。まず、“Walk Home” は、早く服を脱いで、本当の恋人とベッドに飛び込むのが待ちきれないような戯れの歌だ。そしてシングルの2曲目は、“If Only I Could Wait”。これはデュエットで、両側性の慟哭の質問。私たち2人はいつまでお互いにしがみつくことができるのだろうか?」とジャスティン・ヴァーノンは言う。
“If Only I Could Wait(feat. Danielle Haim)” Credits
Produced by Justin Vernon & Jim-E Stack
Written by Justin Vernon, with James Stack & Danielle Haim
Mixed by David Wrench
String arrangement by Justin Vernon and Rob Moose
Engineering of strings by Rob Moose

Guitars, Samples, Voice:Justin Vernon
Voice:Danielle Haim
Drum and Main Samples:Jim-E Stack
Viola, Violin:Rob Moose
“Slab”:Sean Carey, Eli Teplin, Mike Lewis
Saxophone:Mike Lewis
“Walk Home” Credits
Produced by Justin Vernon & Jim-E Stack
Written by Justin Vernon, with Eli Teplin, James Stack, & Michael Lewis

Mixed by Spike Stent at SLS, Assisted by Matt Wolach and Keiron Beardmore
Engineering of Eli Teplin by Javier Martinez Cruces at The Hobby Shop Studios
String arrangement by Rob Moose

Synth Bass, Sample, Synth, Voice:Justin Vernon
Drums, Sample:Jim-E Stack
Rhodes, Piano:Eli Teplin
Morphagene, Voice:Jenn Wasner
Viola, Violin:Rob Moose

【リリース情報】2025.4.11 ON SALE[世界同時発売]

1人が2人になり、闇はサーモン色の美しさとなり、悲しみは抑えきれない喜びに変わる……。
ボン・イヴェール、5枚目のアルバム『セイブル、フェイブル』、リリース。

●プロデュース:ジャスティン・ヴァーノン&ジム-イー・スタック
 
ボン・イヴェール『セイブル、フェイブル』
Bon Iver/SABLE, fABLE

■発売元:ビッグ・ナッシング/ウルトラ・ヴァイヴ
■品番:JAG450JCD[CD]JAG450JLP-C5[LP]
■定価:¥2,800 +税[CD]¥8,500 +税[LP]
■その他:
世界同時発売、解説/歌詞/対訳付、初回盤のみ32PのスペシャルZINE(冊子)封入[CD]
世界同時発売、解説/歌詞/対訳付、初回盤のみ32PのスペシャルZINE(冊子)封入、限定カラー盤[LP]

1. THINGS BEHIND THINGS BEHIND THINGS
2. S P E Y S I D E
3. AWARDS SEASON
4. Short Story
5. Everything Is Peaceful Love
6. Walk Home
7. Day One (feat. Dijon and Flock of Dimes)
8. From
9. I'll Be There
10. If Only I Could Wait (feat. Danielle Haim)
11. There's A Rhythmn
12. Au Revoir
●ジャスティン・ヴァーノン(Justin Vernon)は『Sable』のリリースを発表した。ジャグジャグウォー(Jagjaguwar)から10月18日にリリースされるこのEPは、ボン・イヴェール(Bon Iver)の5年以上ぶりの新作で、ボン・イヴェールというプロジェクトを解体し、それが元来持っていた主要な要素に焦点を当てる。音楽から離れて癒しのプロセスについて考えるという漸進的な崩壊から抜け出し、『Sable』は、ヴァーノンが人生で最も試練に満ちた時期のひとつであった、暗闇、重圧、不安を解きほぐすための空間となった「僕は今、自分がうまくやれないことを知っている。そうできたら、どんなに素晴らしいだろう」と「S P E Y S I D E」の冒頭で彼は歌う。この曲は2021年のある瞬間に書かれた、自分が傷つけてしまった大切な人たちへの謝罪の歌だ。「理性を失っていた。僕は本当に暴力的だった」と彼は後に認めている。2020年から2023年にかけて書かれた『Sable』の3曲は、ウィスコンシン州の「April Base」でレコーディングされたが、その構想は、キーウェストやミネアポリス諸島などで練られた。ジャスティン・ヴァーノンとジム-E・スタック(Jim-E Stac)kによるプロデュースで、「S P E Y S I D E」ではロブ・ムース(Rob Moose)がヴィオラを担当し、他にも親しいコラボレーターが参加している。EPのアレンジは、どの曲も声とギターが中心となる。ほぼ黒に近いということから名付けられた『Sable』の歌詞は、罪悪感、苦悩、混乱、そして未完成の仕事を直接投影する。2019年のアルバム『i,i』は、グラミー賞のアルバム・オブ・ザ・イヤーにノミネート。ボン・イヴェールをワールド・ツアーへ向かわせ、彼をアリーナを埋め尽くすフェスティヴァルのヘッドライナーへと変えた。そして、ジャスティン・ヴァーノンはテイラー・スウィフト(Taylor Swift)やブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)から、ザック・ブライアン(Zach Bryan)やトラヴィス・スコット(Travis Scott)まで、あらゆる人々と仕事をし、カマラ・ハリス(Kamala Harris)のためにパフォーマンスを行なった。その間、彼はしばしば意図的に顔を隠していたが、今はブラインドを開けている。私(I)という言葉で始まり、私たちが作ったものすべて(everything we’ve made)で終わる。『Sable』で肩の荷を下ろし、変容する。ページをめくり、新たな物語が始まる。

●ウィスコンシン州出身のシンガー・ソング・ライター、ジャスティン・ヴァーノンのソロ・プロジェクトとして始まったボン・イヴェールは、2008年にデビュー・アルバム『For Emma, Forever Ago』を発表し世界中の音楽メディア、批評家、アーティストから絶大な指示を獲得した。また同年にリリースした『Blood Bank(EP)』では、収録曲の「Woods」を後にカニエ・ウェスト(Kanye West)がサンプリングし話題に。続くセカンド・アルバム『Bon Iver, Bon Iver』(2011年)は米『Pitchfork』にて9.5/10点を獲得し、全米初登場2位、全英初登場4位を記録。12年第54回グラミーでは最優秀新人賞と最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム賞を受賞。16年にリリースした『22, A Millian』は全米、全英チャートで2位を記録したのを始め世界各国のチャートで軒並み上位にランクインしている。またその独創的でユニークなアプローチや表現は、作品を出す毎にメインストリームにまで影響を与えてきている。

■More info:Big Nothing
【BON IVER/ボン・イヴェール】

ウィスコンシン州出身のシンガー・ソング・ライター、ジャスティン・ヴァーノンのソロ・プロジェクトとして始まったボン・イヴェールは、2008年にデビュー・アルバム『For Emma, Forever Ago』をリリース。世界中の音楽メディア、批評家、アーティストから絶大な指示を獲得した。また、同年のEP『Blood Bank』収録曲「Woods」は、後にカニエ・ウェスト(Kanye West)にサンプリングされ話題となる。2011年のセカンド・アルバム『Bon Iver, Bon Iver』は『Pitchfork』で9.5/10点を獲得し、全米2位/全英4位を記録。2012年には、第54回グラミーでは最優秀新人賞と最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム賞を受賞した。2016年のサード・アルバム『22, A Millian』は、全米/全英チャートで2位を記録し、世界各国のチャートで軒並み上位にランクイン。2019年には目下の最新作『i,i』をリリースした。その独創的でユニークなアプローチや表現は、作品を出す毎にメインストリームにまで影響を与える。

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【リリース情報】2024.10.18 ON SALE

ボン・イヴェール、5年以上ぶりとなる作品『SABLE,』(EP)をリリース。

ボン・イヴェール『セイブル』EP
Bon Iver/Sable

■品番:デジタル
■定価:デジタル
10月18日、ボン・イヴェール(Bon Iver)は『SABLE,』をリリースする。5年以上ぶりの新作であり、2009年以来のEPとなるこの作品には、連なる3曲を収録。これは、ジャスティン・ヴァーノン(Justin Vernon)が癒しと処理の過程において異なる時点で書いた、自伝的で直接的なものとなる。「Things Behind Things Behind Things」は、ヴァーノンがアーティストとしての将来に迷っていた2020年にさかのぼる。彼の人生で最も困難な時期のひとつで、落ち着かない不安の中から生まれたこの曲は、文脈を解きほぐし、自分自身を元に戻すことをテーマとしている。「S P E Y S I D E」は、2021年にキーウェストでキャンプをしていたときに、明晰さと内省の瞬間に生まれた謝罪の言葉である。「Awards Season」は、2023年にミネアポリスのレイク・オブ・ザ・アイルズ周辺を長い間散歩していたときに思いついた、大きな変化を把握するための最新の作品だ。ジャスティン・ヴァーノンとジム-E・スタック(Jim-E Stack)によってプロデュースされた『SABLE,』の3曲は、ウィスコンシン州のエイプリル・ベースでレコーディングされ、エリン・スプリンジャー(Erinn Springer)監督による3本のビデオも公開されている。

『SABLE,』には、イーライ・テプリン(Eli Teplin:synthesizer)、グレッグ・ライス(Greg Leisz:pedal steel)、マイク・ルイス(Mike Lewis:saxophone, organ, piano)、ロブ・ムース(Rob Moose:viola)、トレヴァー・ハーゲン(Trever Hagen:trumpet)らのボン・イヴェールのコラボレーターが参加し、ジャスティン・ヴァーノンの声とギターを中心にアレンジが施されている。このEPは、ボン・イヴェールを丸裸にし、元々このプロジェクトを立ち上げたときに存在した主要な要素だけにしたもので、リセットとリイントロダクション(再導入)を意味する。

最も黒に近い色から名付けられた『SABLE,』は、蓄積された闇の投影でもあるが、その重圧と個人的な混乱を解き放つものでもある。「I」という言葉で始まり、「Everything we've made」で終わるこの3連作は、変容であり、新しい物語の始まりでもある。ジャスティン・ヴァーノンは「AWARDS SEASON」で、「僕はsable(真黒)、そしてハニー、僕らはfable(寓話)」と歌っている。
商品詳細
ボン・イヴェール
『Sable』


Amazon Music・MP3(OCT 18 2024)¥600
1. Things Behind Things Behind Things
2. S P E Y S I D E
3. Awards Season
■SABLE, Credits
Produced by Justin Vernon and Jim-E Stack
Engineered by Ian Gold and Justin Vernon
Additional Production, Engineering and Assistance: Asher Weisberg
Assistant Engineer: Kyle Parker Smith
Mixed by Justin Vernon
Mastered by Heba Kadry
Art Direction by Justin Vernon, Ruben Nusz, Miles Johnson


“THINGS BEHIND THINGS BEHIND THINGS”
Guitar / Drum / Bass / Voice: Justin Vernon
Flute Trumpet: Trever Hagen
Pedal Steel: Greg Leisz
Additional Pedal Steel: Ben Lester
 
Written by Justin Vernon, with Phil Cook + Trever Hagen
“S P E Y S I D E”
Guitar / Voice: Justin Vernon
Viola: Rob Moose
 
Written by Justin Vernon, with Ryan Olson + BJ Burton


“AWARDS SEASON”
Keyboards / Guitar / Vocals: Justin Vernon
Saxophone / Organ / Piano: Mike Lewis
Choral Vocals: Blake Morgan
Pedal Steel: Greg Leisz
Synthesizer: Eli Teplin
Background Vocals: Carter Faith
 
Written by Justin Vernon, with Michael Lewis
Additional Production by Ryan Olson
Vocal and Electric Guitar Engineering by: BJ Burton
Recording of Carter Faith by Tofer Brown
 
Contains a sample of the recording “Miles Away (feat. Amelia Meath)” by Phil Cook

商品情報
ボン・イヴェール
『For Emma, Forever Ago』


Amazon Music・MP3( JUL 08 2007)¥1,500

商品詳細
ボン・イヴェール
『22, A Million』


Amazon Music・MP3(SEP 30 2016)¥1,600
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