528ページに及ぶ本書では、ビートルズの解散から1981年のウイングス解散までのバンドの歴史が時系列で綴られていますが、ポールは自身の思い出を振り返るだけでなく、当時のバンド仲間、家族、主要メンバーに数十時間のインタヴューも行なっており、ジョン・レノン、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター、ジョージ・マーティン、ショーン・オノ・レオン、クリッシー・ハインド、ダスティン・ホフマン、ツイギーのインタヴューも含まれています。
 
なお、本書の編集は、ビートルズの専門家で歴史家のテッド・ウィドマーが担当し、9枚のアルバム（1971年の『Ram』＋ウイングスの全スタジオ・アルバム7枚＋1976年のライヴ・アルバム『Wings over America』）を中心に構成されました。
 
本書に掲載された150枚以上の写真（大半が未公開）は、ポール本人と、リンダ・マッカートニー、マイク・マッカートニー、クライヴ・アロースミス、ヘンリー・ディルツ、ロバート・エリスなど、数々の写真家によって撮影されたもので、そのほか当時のポールの日記の一部や手書きの歌詞など、思い出の品々も掲載されています。