ジミ・ヘンドリックスのドキュメンタリー『エレクトリック・レディ・スタジオ:ヴィジョン』がライヴ映像『アトランタ・ポップ・フェスティヴァル1970』』との二本立てで劇場公開!

ジミ・ヘンドリックスによるスタジオ創設の経緯を描いた『エレクトリック・レディ・スタジオ:ヴィジョン』。以前にもこのドキュメンタリー映像の公開に関してお伝えしており(2024年7月2日7月19日MLCニュース)、未発表音源を加えたボックス・セットとして発売もされました(2024年7月30日MLCニュース)。この度、日本でも劇場公開が決定。しかもジミが亡くなる直前の伝説的名演、1970年7月のアトランタ・ポップ・フェスティヴァルでのライヴ映像との二本立てです。
〈以下、メイカー・インフォメーションより〉
 
没後五十五年! 1970年ジミ・ヘンドリックス最後の夏!
エレクトリック・レディ・スタジオのドキュメンタリー、
伝説のアトランタ・ポップ・フェスティヴァルのライヴ・パフォーマンス

二本立てで9月26日劇場公開決定!

1970年9月18日に急逝したギタリスト/シンガーソングライターのジミ・ヘンドリックスが、私財を投げ打って作ったニューヨークのエレクトリック・レディ・スタジオの制作過程を追ったドキュメンタリー映画『エレクトリック・レディ・スタジオ:ヴィジョン』と、生前2ヶ月前の米ジョージア州でのライヴ映像『アトランタ・ポップ・フェスティヴァル1970』が、二本立てで9月26日(金)より劇場公開される。両作品の映画館での公開は日本では初めて。

〈『エレクトリック・レディ・スタジオ:ヴィジョン』〉

エレクトリック・レディ・スタジオは米N.Y.に現在もある名門レコーディング・スタジオの設計から完成に至るまでの紆余曲折を描いたドキュメンタリー作品。このスタジオを作ったのはジミ・ヘンドリックス。1968年、自身が納得する機材と環境を作るべくグリニッジ・ビレッジのナイトクラブを買い取る。当初は知人のミュージシャンやクリエーターらが集うヒップなクラブを考えていたが設計途中、商業スタジオ設立に舵を切る。当時、レコーディング・スタジオはレコード会社や大手企業が運営しており、ミュージシャンがスタジオを作るのは初めて。

スタジオ制作にかかった莫大な費用はすべてジミ・ヘンドリックスが負担。毎週末に開いたコンサートの売上を建設費につぎ込むという自転車操業ではあったが、1970年8月26日にエレクトリック・レディ・スタジオは様々なトラブルを乗り越えてようやく開業に至った。しかし完成披露パーティーの翌日には次の公演地に向かい、9月18日にロンドンで急逝。本人がスタジオを使えたのは、工事期間の間の約10週間のみ。心血注いで作り上げたレコーディング・スタジオを再び目にすることはなかった。

本映像ではバンド・メンバーのミッチ・ミッチェル、ビリー・コックスにスティーヴ・ウィンウッドらのミュージシャン、ツアー・マネージャーのジェリー・スティッケルズ、歴代のスタジオのエンジニア、建築家ジョン・ストーリークら様々な関係者が登場しエレクトリック・レディ・スタジオについて証言をよせる。なかでもジミのプロデューサーでもあったエンジニアのエディ・クレイマーの話は、音楽ファンや音響関係者にとっては非常に興味深い。同スタジオでレコーディングされ、ジミの没後に発表された「Freedom」についてはコントロール・ボードを実際に操作し、ギターやベース、ドラム、ヴォーカルのパートを抜き出してレコーディング課程を語るシーンは、上質のミステリーの謎解きを聞かされているようで実にスリリングだ。

エレクトリック・レディ・スタジオはジミの没後も、レッド・ツェッペリン、スティーヴィー・ワンダー、デヴィッド・ボウイ、U2、テイラー・スウィフト、レディー・ガガらに愛され現在も運営を続けている。

本作は2024年9月に『エレクトリック・レディ・スタジオ:ヴィジョン』としてBDリリースされているが、国内の劇場公開は初めて。

〈『アトランタ・ポップ・フェスティヴァル1970』〉

ジミ・ヘンドリックス生前最後のツアー「The Cry of Love Tour」は1970年4月25日のLAを皮切りに、9月6日の独フェーマルン島まで北米/ヨーロッパを回った。このツアーでジミ・ヘンドリックスは英ワイト島フェスティヴァル(8月31日)、米アトランタ・ポップ・フェスティヴァル(7月4日)と英米最大規模の2大フェスに出演。

本作はジョージア州バイロンのミドル・ジョージア・レース競技場で開催された第2回アトランタ国際ポップ・フェスティバルのライブの映像だ。ジミは前年(1969年)のウッドストック・フェスティヴァルのトリに出演。この頃のアメリカで最も動員力を誇るアーティストで、この日もジミの人気は凄まじく20万人(40万人とも言われている)のオーディエンスを前に圧巻のパフォーマンスを披露。

メンバーはザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスからの盟友、ミッチ・ミッチェル(ドラム)。バンド・オブ・ジプシーズからのビリー・コックス(ベース)という盤石のトリオ編成。「Foxey Lady」「Purple Haze(紫のけむり)」「Voodoo Child(Slight Return)」といった、それまでにリリースしたアルバムの中からお馴染みの曲を次々に演奏。また、この時点では発表していない新曲 「Straight Ahead」(アルバム『The Cry of Love』[1971年5月]収録)も披露。この日はアメリカの独立記念日。前年のウッドストック・フェス以来、今やすっかりジミの代名詞ともなったアメリカ国家「星条旗よ永遠なれ」が演奏されるや、場内の盛り上がりも最高潮に達した。ジミの後ろでは独立記念日を祝う花火も打ち上げられ、このコンサートのハイライトとなった。

また本作品ではギターソロに入ったジミの手元部分を映し出したシーンも多い。あの名曲の指の動きが垣間見られ、ギター好きにとってはたまらない映像だ。

『アトランタ・ポップ・フェスティヴァル1970』はドキュメンタリー『Jimi Hendrix: Electric Church』というタイトルで2015年に米国でTV放送。2019年1月にはアメリカ国内で劇場公開されており、本作は同作品から演奏シーン10曲をセレクトし編集したヴァージョン。また『Freedom: Atlanta Pop Festival』というタイトルで2015年8月に2枚組CDでリリースされている。

映画「ジミ・ヘンドリックス『エレクトリック・レディ・スタジオ:ヴィジョン&アトランタ・ポップ・フェスティヴァル1970』」は、9月26日(金)より全国映画館で公開。劇場の詳細は作品公式サイトを参照ください。


〈作品情報〉
タイトル:ジミ・ヘンドリックス『エレクトリック・レディ・スタジオ:ヴィジョン&アトランタ・ポップ・フェスティヴァル1970』
原題:Jimi Hendrix - Electric Lady Studios: A Jimi Hendrix Vision / Jimi Hendrix: Electric Church
監督:ジョン・マクダーモット
出演:ジミ・ヘンドリックス、スティーヴ・ウィンウッド、ビリー・コックス、ミッチ・ミッチェル 他
2024年(イギリス)/英語

上映時間
『エレクトリック・レディ・スタジオ:ヴィジョン』:90分
『アトランタ・ポップ・フェスティヴァル1970』:47分
トータル:147分(10分のインターミッション含む)/5.1ch/日本語字幕:上田達郎

コピーライト:©2015,2021 EXPERIENCE HENDRIX L.L.C.

公開日:2025年9月26日(金)
公開劇場:109シネマズプレミアム新宿、TOHOシネマズ 日比谷 他全国順次公開
配給:Screen The Live/IAC MUSIC JAPAN/Santa Barbara Pictures

作品公式サイト

〈『エレクトリック・レディ・スタジオ:ヴィジョン』/劇中使用曲〉
Freedom
Valleys of Neptune
Ezy Ryder
Angel
Izabella
Lover Man
Night Bird Flying
My Friend
Dolly Dagger
Pali Gap
Straight Ahead /Drifting
Beginning
Stepping Stone
Hey Baby(New Rising Sun)
Earth Blues
In from the Storm
Room Full of Mirrors
Astro Man
Belly Button Window
〈『アトランタ・ポップ・フェスティバル1970』/収録曲〉
1. Fire
2. Spanish Castle Magic
3. All Along the Watchtower
4. Foxy Lady
5. Purple Haze
6. Hey Joe
7. Voodoo Child (Slight Return)
8. Stone Free
9. The Star-Spangled Banner
10. Straight Ahead

9月26日(金)全国映画館で公開

商品情報
ジミ・ヘンドリックス
『エレクトリック・レディ・スタジオ』


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ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス 
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2CD+Blu-ray (2020/12/16)¥6,600(完全生産限定盤)
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ジミ・ヘンドリックス
『ライヴ・アット・ウッドストック』


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