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エディ・ヴェダー、ダブリンにて故グレン・ハンサードを称えるストリート・パフォーマンスを行なう

動画を撮影したマード・ミッチェルのインスタグラムより。

先日、小欄でもバイク事故による急逝をお伝えした(8月3日MLCニュース)、ザ・フレームスやスウェル・シーズンでの活動で知られるシンガー・ソングライターのグレン・ハンサード。8月4日、アイルランドのダブリンで行なわれた彼の葬儀に参列したパール・ジャムのヴォーカル、エディ・ヴェダーは、その直後にダブリン市内のグラフトン・ストリートへと向かい、ハンサードが13歳の時にキャリアをスタートさせ、国内外で名声を得る前の期間、よくバスキング(小銭を稼ぐために街路や広場等で演奏すること)を行なっていたその街角で、数曲のアコースティック・ナンバーを即興で披露しました。

ヴェダーはハンサードの生前、長年家族ぐるみで親しく交流してきたことが知られており、かけがえのない友人であり音楽仲間である彼に、最もふさわしい形で追悼の意を表した形です。

ヴェダーは地元のミュージシャンたちの協力を得て、自身のバンド、パール・ジャムの「Black」に加え、ブルース・スプリングスティーンの「Drive All Night」をギターで弾き語りました。この様子は、スコットランド人ミュージシャンのマード・ミッチェルが自身のインスタグラムに投稿した動画に収められており、そこには著名な音楽フォトグラファー、ダニー・クリンチが撮影した雰囲気のある写真も掲載されています。

ミッチェルは、新進気鋭のアイルランドのフォークシンガーであるトムとフェリックス・ドーラン兄弟、そして地元ダブリン出身のシンガー、ディラン・ハーコートを、「グレンの葬儀後、グラフトン・ストリートにあるグレンのお馴染みのスポットでストリート・ライヴをしないかと誘ってみた」のだそうです:「彼らは大いに乗り気だったから、僕らの方で友達を何人か集めて、もう午前3時頃だったんだけど、そこへ向かったんだ。それが僕らのやるべきことのように感じられたからね」。そして付け加えて、「彼の魂は確かにそこにいた。映像があんまり沢山なくてごめんね。手元には僕のギターと、切れた弦、そして情熱しかなかったから。でも僕らはそれでちゃんとやり遂げたんだ」と記しました。

この動画には、別のミュージシャンがアコースティック・ギターを弾き、クリンチが写真を撮りながらハーモニカを奏でる中、ヴェダーがスプリングスティーンの曲に合わせて歌っている様子が収められています。ヴェダーが歌う「Black」にドーラン兄弟がハーモニーを添えている動画にも、この時撮影されたと思しきムーディーなモノクロ写真が散りばめられています。

オスカー受賞者のハンサードとヴェダーが交流を深めたのは、2010年にカリフォルニア州サラトガで行なわれたスウェル・シーズンのライヴ中に、男性が飛び降りて死亡するという痛ましい出来事がきっかけでした。先月、『Track Star』誌のインタビューに応えたハンサードは、この死亡事故を自分にとって「最もトラウマ的な時期」と表現し、当時その先のツアーの中止を検討していたところ、ヴェダーから自身の様子を気遣う連絡があったことを明かしました。「とても優しい心遣いを感じたんだよ。2人で電話で1時間ほど話した際、彼は『明日また電話してもいいかな?』と言ってくれてね」。

ヴェダーはかつて、2000年に開催されたロスキルデ・フェスティバルでのバンドのライヴ中、客席で起きた押し合いへし合いのせいで、9人のファンが死亡するという悲惨な事故が自分に残したトラウマ的な影響について語っていました。「彼はそれから5日間、僕に毎日電話をくれた。その5日目の終わりに『これが僕の電話番号だ。もしシアトルに来ることがあったら連絡をくれよ、一緒に遊ぼう』と言ってくれたんだ」と、ハンサードはヴェダーの思いやりに満ちた行動を振り返りました。「『大変なことだったと思うから、キミのことが心配なんだよ』って言ってくれたよ」

2025年9月28日、米カリフォルニア “Ohana Festival” でのヴェダーとハンサードの共演動画。

ハンサードは先月29日、56歳でオートバイ事故により亡くなりましたが、先週セント・パトリック大聖堂で行なわれた葬儀は、まさに音楽界の仲間たちから彼に寄せられていた深い愛情と敬意の証となりました。ボノは、ハンサードの親しみやすく友好的な人となりを語り、「彼にとっては外の大芝生にいる人たちも、一番の親友なんだ。テレビで観ている人たちも親友だし、彼に会ったことのない人たちでさえ、親友なんだよ。彼に会ったことのある人は皆、彼と出逢ったその日を確実に覚えてるんじゃないかな」とお悔やみのスピーチで語り、パンクの母の異名を取るパティ・スミスからのヴォイスメールを共有しました。

ボノはその後、ハンサードに捧げる新たな歌詞をつけたU2の「Beautiful Day」のアレンジ・ヴァージョンを披露し、続いてヴェダーがハンサードの「The Song of Good Hope」を、彼のアカデミー賞受賞映画『ONCE~ダブリンの街角で』で共演したマルケタ・イルグローヴァとのデュエットで歌い上げました。葬儀の最後はボノ、ヴェダー、ザ・エッジ、ハウス・フラワーズのヴォーカル:リアム・オメンレイ、そして祭壇の周りに集まったミュージシャンたちによる合唱団も参加して、ボブ・ディランの「Forever Young」のカヴァーで締めくくられました。

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