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リッチー・ブラックモア、33年ぶりにディープ・パープルと同じステージに。「スモーク・オン・ザ・ウォーター」パフォーマンスに参加

8月12日、ニューヨークのジョーンズ・ビーチで行なわれたディープ・パープルのライヴのアンコールに、バンドの創始者でありオリジナル・ギタリストのリッチー・ブラックモアが登場。バンドの代表曲「スモーク・オン・ザ・ウォーター」で、実に33年ぶりの共演を果たしました。
実はこの前日の夕方、ブラックモアが自身のインスタグラムにアップした音声で、(間違いなく意図的に)このニュースをリークしていたため、この再結成パフォーマンスは厳密にはサプライズではありませんでした。「俺から連絡したんだよ──いや、奴に電話したわけじゃなくて、AIのハト[訳注:この場合は伝書鳩を連想した喩えだと思われますが、ご存じの通りハトは平和と友好のシンボル]を、ポルトガルに住んでるイアン・ギラン(ディープ・パープルのフロントマン)のところへ送ったってことさ」とブラックモアは語っていました。「『アンコールの時にちょっとだけ、俺がステージに出て行ったとしたらどうかな? ほんの1曲でいいんだけど。場違いなようなら止めとくから』って伝えたんだ。奴はどうやらそのアイデアをとても気に入ってくれたらしくて、早速バンドにも諮って、サムズアップをもらったって言ってきた。そんなわけで、俺たちホントにやることになりそうだよ」

「願わくば、(現在のディープ・パープルの)ギタリスト(サイモン・マクブライド)と張り合えるぐらいの音が出せるといいんだけどな」とブラックモアは更に付け加えました。「何しろ俺が見たところじゃ、彼の背後にはえらくデッカいアンプが並んでたから……彼はとても優れたギタリストだね──(かつてのディープ・パープルのギタリスト)スティーヴ・モースもそうだった、と言うか過去形じゃなくて現在形だけどな、彼は素晴らしいギタリストだよ」

それでも、ブラックモアの気まぐれぶりをよく知るファンたちは、その実現について100%の確信を持てずにいました──この日のショーが始まる直前、ブラックモアの妻であり、ブラックモアズ・ナイトのバンドメイトでもあるキャンディス・ナイトが、ブラックモアとディープ・パープルのメンバーが一緒に写った舞台裏の写真を投稿するまでは。

「いいわねえ」彼女は書き添えています。「この光景、心が温まるわ……」
この日のオーディエンスの大半はブラックモアのゲスト出演を察知していたため、パープルのセットの終盤には、場内の高揚感がどんどん増していく様子が伝わってきましたし、客席のあちこちからはギタリストの名前を叫ぶ声が聞こえていました。そしてアンコール、ファンが33年間待ち続けた瞬間が遂に訪れたのです──ステージに姿を現わした彼を、オーディエンスは大歓声で迎えました。そして、彼がお馴染みのイントロを鳴らすと、イアン・ペイスの雷鳴のようなドラムが呼応し、バンドは「スモーク・オン・ザ・ウォーター」の演奏へと突入したのです。ブラックモアがこの曲をバンドと一緒にプレイするのは、1993年11月17日以来のことでした。その後、互いの間に確執が生じ、「再結成は絶対にあり得ない」という断固たる宣言すらあったものの(ロックンロールの殿堂入り式典の際でさえも)、この夜はバンドのメンバー全員が喜びに満ちた笑顔を浮かべ、楽しそうに演奏していました。ギランは歌いながらブラックモアの肩に腕を回したり、彼のギターの弦を叩いたりしてじゃれ合い、マクブライドや他のメンバーたちとブラックモアが度々アイコンタクトを交わす様子も見られました。

「一言言わせてもらおう」演奏後、ギランはブラックモアと肩を組みながら観客に向かって語りかけました。「ほんの数日前に、この男からメッセージが届いたんだよ。『俺、今度のライヴ会場のすぐ近所に住んでるんだけど、そっち行って一緒にジャムセッションしてもいいかな?』なんて言うんだぜ。当たり前だろ、いいに決まってるじゃないか。というわけで、創設メンバーであり、偉大なるレジェンド、不滅の存在であるリッチー・ブラックモアを再びステージに迎えることができて、こんなに嬉しいことはないよ。後でまたバーで会おうな」

ブラックモアのディープ・パープルにおける最初の在籍期間は1968年から1975年までで、その後バンドは数年間活動休止状態と入り、1984年に再結成したものの、1993年には自ら創設したバンドを脱退するという形となりました。以降のブラックモアの活動の場は妻のキャンディス・ナイトと共に結成した中世風フォーク・グループ、ブラックモアズ・ナイトが中心となっています。ただ、現在81歳の彼については近年、慢性関節炎や腰痛、心臓疾患等の様々な健康問題が伝えられており、2025年には重度のめまいの発作でブラックモアズ・ナイトのツアーの中止を余儀なくされていました。

この晩、ブラックモアがステージに登場したのはこの1曲のパフォーマンスのみで、今後の公演への参加に関する情報等は一切見られないものの、この出来事がバンドの本格的な再結成ツアーへの期待を高めることになるのは避けられないでしょう。とはいえ、彼が依然として心臓発作からの回復途上にあり、2025年11月以来、フルスケールのライヴには出演していないことも事実で、今回のステージはもしかすると将来制作されるディープ・パープルのドキュメンタリーや伝記映画にとって、完璧なラストシーンとなるのかも知れませんが、それはともかくとしても、サイモン&ガーファンクル、トーキング・ヘッズ、イエス、ジェネシスなど、もはや再結成の見込みが絶望的に薄いバンドのファンにとっては、とにかくメンバーたちがこの世に生きている限り、どんなことも起こり得るのだという希望の兆しとなることは間違いないでしょう。

※海外における公演の多くにおいては、オーディエンスによる携帯での撮影、そしてその画像・動画のアップロードがアーティスト側にプロモーションの一環として了承・推奨されている場合が多いため、MUSIC LIFE CLUBではそういった情報も掲載しています。

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