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ディープ・パープル等で活躍したグレン・ヒューズが健康上の理由によりツアー/ライヴ活動からの引退を表明
2025年11月のブラジル公演より、ファン撮影のライヴ動画
ヒューズが直近で出演したフル・ライヴ・パフォーマンスは2026年5月30日、イリノイ州セント・チャールズにある、アルカーダ・シアターで行なわれたザ・デッド・デイジーズとの再結成公演でした。ヒューズはギタリストのダグ・アルドリッチ、ドラマーのトミー・クルフェトス、ギタリストのデヴィッド・ローウィと共に、このレアな──「ザ・パープル・デイジーズ」名義での──ライヴに参加しており、セットリストはその名の如く、ザ・デッド・デイジーズの人気曲10曲をプレイした後に、それとほぼ同数のディープ・パープルの代表曲を演奏するという50:50の割合で構成されていたのです。ソールドアウトとなったセント・チャールズ公演への圧倒的な反響を受け、ザ・パープル・デイジーズは今年10月2日にカリフォルニア州アグーラ・ヒルズのザ・キャニオン・クラブで2回目の公演を行なうことを発表していました。しかし、ヒューズの引退表明に伴い、アグーラ・ヒルズでのコンサートはあえなく中止となりました。
ヒューズのソロとしての最新作は、2025年9月5日にFrontiers Music Srlからリリースされた『Chosen』です。2025年6月上旬、ヒューズはアルバム・リリースに先行する形で、タイトル曲「Chosen」の公式ミュージックビデオを公開、その1か月後には「Voice In My Head」MVが(2025年7月15日MLCニュース)、更に8月には、「Into The Fade」のMVも公開されています(2025年8月18日MLCニュース)。
また昨年9月、このアルバム・リリースに合わせて『The Chosen Years』と銘打ったツアーの実施が発表された際には、ヒューズは自身がこれまで在籍したトラピーズ、ディープ・パープル、ヒューズ/スロール、アイオミ/ヒューズ、そしてブラック・カントリー・コミュニオンという各グループの楽曲を披露するとの予定を明かし、彼の50年にわたる輝かしい音楽キャリアに敬意を表する、ダイナミズムに満ちた「あの頃へタイムスリップ」するような2時間のスペクタクルなライヴ・ショウとなることを約束していました。リード・ヴォーカルとベースを担当するヒューズに加え、ギターにソーレン・アンデルセン、ドラムにアッシュ・シーハンという顔ぶれで、バンドはヨーロッパと南米を精力的にツアーで巡りました。
しかし今年1月、ヒューズは今後数カ月にわたり対応が必要となった「ちょっとした健康上の問題」を理由に、2026年春から開始予定だった全米ツアーの中止を発表していました。
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イングランド中部カノック出身のヒューズは、初期のブリティッシュ・ハード・ロックやザ・ビートルズ、そして何よりもアメリカのソウルやR&Bなど、あらゆる影響を吸収して育ちました。デトロイト生まれの洗練されたモータウン・サウンドや、メンフィス発の荒削りなスタックス/ヴォルト系サウンドが、彼に大きな影響を与えたのです。
ヒューズは70年代初頭、トラピーズで初めて成功を手にした後、1973年にディープ・パープルに加入しました。彼とデヴィッド・カヴァデールが同時にバンドに迎え入れられるという、バンド史上においても非常に重要なメンバー・チェンジが行なわれたのです。当初は懐疑的な見方もあったものの、顔ぶれを刷新したバンドは、ディープ・パープルのサウンドに新たな息吹を吹き込んだアルバム『Burn』(1974年)のリリースで、批評家たちを圧倒し黙らせました。この作品は今なお名盤として語り継がれています。バンドが30万人以上のファンを前に、伝説的音楽フェス『カリフォルニア・ジャム』のヘッドライナーを務め、専用ジェット機のザ・スターシップでワールド・ツアーを行なったのもこの頃でした。彼らはさらに2枚のスタジオ・アルバム『Stormbringer』と『Come Taste The Band』をリリースした後、1976年に解散しました。
ヒューズがソロ・デビュー・アルバム『Play Me Out』をリリースしたのはその翌年の1977年でした。彼はその後元パット・トラヴァースのギタリスト、パット・スロールと合流し、ヒューズ/スロールを結成、1982年にユニット名を冠したアルバムで高い評価を受けています。
1980年代から1990年代にかけて、ヒューズは様々なアーティストのアルバムに、ヴォーカリスト、ベーシスト、あるいはソングライターとして(クレジットの有無に拘わらず)多数のゲスト参加を果たしました。その延々と続くリストには、ゲイリー・ムーア、ジョン・ノーラム、そしてブラック・サバスのトニー・アイオミ等が名を連ねています。
1992年以来、ヒューズは本格的にその多作なソロ・キャリアをスタートさせ、12枚のスタジオ・アルバムを通じて、ハードロックからファンク、そしてより現代的なサウンドに至るまで、自身のソングライティングや音楽的影響のあらゆる側面を探求してきました。
またチャド・スミス、ジョン・フルシアンテ(いずれもレッド・ホット・チリ・ペッパーズ)、デイヴ・ナヴァロ他、数多くのミュージシャンたちとコラボレーションを行なう傍ら、ブラック・カントリー・コミュニオン(ジョー・ボナマッサ、ジェイソン・ボーナム)、カリフォルニア・ブリード(ジェイソン・ボーナム、アンドリュー・ワット)、ザ・デッド・デイジーズといった錚々たる面々との音楽プロジェクトを自ら起ち上げ、あるいは参加しています。
2025年5月22日にリリースされたロビー・ウィリアムズのシングル「Rocket」でも、彼はコラボレーターとして貢献しています。ちなみにこの楽曲にはアイオミも参加していますが、ヒューズがアイオミとレコーディングで共演したのは、2005年に2人で『Fused』をリリースして以来でした。
また、グレンは昨年、ギターの達人タッグ、ジョー・サトリアーニとスティーブ・ヴァイによる新たなコラボレーション・プロジェクトSATCHVAIに参加し、シングル「I Wanna Play My Guitar」を共作、リード・ヴォーカルを担当してMVにもフィーチュアされていました。
グレン・ヒューズ
『Chosen』
・Amazon Music(SEP 05 2025)
・Amazon(2025/9/5)¥3,080
2. My Alibi
3. Chosen
4. Heal
5. In The Golden
6. The Lost Parade
7. Hot Damn Thing
8. Black Cat Moan
9. Come And Go
10. Into The Fade
※海外における公演の多くにおいては、オーディエンスによる携帯での撮影、そしてその画像・動画のアップロードがアーティスト側にプロモーションの一環として了承・推奨されている場合が多いため、MUSIC LIFE CLUBではそういった情報も掲載しています。
グレン・ヒューズ
『オフィシャル・ブートレグ・ボックス・セット Vol.2』
Amazon(2019/6/26)¥5,183・6CDs
ザ・デッド・デイジーズ
『ロックド・アンド・ローデッド』
Amazon(2019/9/6)¥3,300・CD
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