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● イベント・レポート
8月15日(土)埼玉 @ 彩の国さいたま芸術劇場小ホール
レーザーターンテーブルで聴く『レジェンド音盤・盆まつりレコード聴き語りLive』

ジョージの日本公演ではビートルズ楽曲や、当時の新作や、生涯で一回しか演ってない曲も観られたし、日本人は恵まれてますよ──本 秀康 

プログラム ③ジョージ・ハリスン
レコード針を使わずレーザー光でレコードを再生する株式会社エルプ製「レーザーターンテーブル」で名盤を高音質で聴き語るイベントが8月15日(土曜)開催された。


写真左より藤本国彦さん、本 秀康(もとひでやす)さん
ビートルズ研究家・藤本国彦さんと、「レコスケ」キャラクターでもお馴染みのイラストレーター・本秀康さんで、ジョージ・ハリスンの楽曲をエルプ製レーザーターンテーブルで聴きながら、《ジョージ愛》を語るというイベント。ジョージの作品から、マニアックな選曲は極力避け、知名度の高い曲を中心にした構成をベースに進められた。
本:この会場も初めてだし、レーザーターンテーブルで聴くのも初めて。それをお馴染みのジョージの音源で体験できるというのは本当に嬉しいなと思います。
藤本:ジョージ好きの本さんと同じく、私もジョージ好きなのでこういうイベントはいいですよね。まず一曲目は代表的なジョージの曲ということで「マイ・スウィート・ロード」を。
本:「マイ・スウィート・ロード」はいろんなヴァージョンが出てますが、僕が一番好きなのが、エリック・クラプトンのドキュメンタリー映画『エリック・クラプトン:ライフ・イン・12・バーズ』のサントラ盤。オリジナル盤ではエコーが深くてちょっと繊細、『オール・シングス・マスト・パス』50周年盤は重低音強調。その間の良きところがこの盤で、しとやかに始まって徐々に盛り上がっていく、そのグラデーションの美しさが聴きどころで、僕はこのヴァージョンはそれが一番うまくいってるかなと思います。
 

●「マイ・スウィート・ロード(My Sweet Lord)」

(『エリック・クラプトン:ライフ・イン・12・バーズ』サントラ盤)

 
本:いや、これはすごい、レーザーターンテーブルがすごいのか、このホールの音響がすごいのか全くよくわかんないですけど、とにかくすごいと思いました、こんな楽しいのはないです。これ、俺らの喋り要るんですかね?
藤本:要るでしょう(笑)。本さんと言えばジョージですが、10月にはたくさんリリースがあるのを皆さんご存知ですか?
本:最初の『不思議の壁』『電子音楽の世界』以外のアルバムが全部紙ジャケで出ます。トラヴェリング・ウィルベリーズの2作品も含めて。
※10月21日にジョージ・ハリスンのカタログ全13タイトルがリマスターCD再発&代表的なアルバム3作が「100% Pure LP」で同時発売。
藤本:『ライヴ・イン・ジャパン』まで含めてね。「ダークホース・レーベル」は息子のダーニが権利を持っていて、BMGに移籍したけど、日本ではBMGの発売権を持っているレコード会社がなくて、しばらくジョージの日本盤がなかった。今回ユニバーサルがライセンスで出そうとなって、めでたく日本盤が出るようになりました。
本:「マイ・スウィート・ロード」を聴いて思ったんですけど、知ってる曲をみんなで大音量で聴きましょう──で充分楽しいような気がしてます。
藤本:じゃあ今日の選曲いい感じですね。二曲目は「マイ・スウィート~」と並ぶジョージの代表作「ギヴ・ミー・ラヴ」を日本盤のサンプル盤で。

●「ギヴ・ミー・ラヴ(Give Me Love)」(シングル日本盤/サンプル盤)
 
本:「ギヴ・ミー・ラヴ」は、シングルにしてはしっとりしすぎといいますか、一般ウケを狙いに行ってないような気がして。「マイ・スウィート・ロード」のようなアレンジにわかりやすいギミックもないし。よくヒットしたなと思います。ジョージに勢いがあったからこそのヒットですね。
藤本:本さんが以前からよくジョージ視点で、《ビートルズはジョージを成長させるためのバンドだった》って仰ってましたけど。
本:はいはい。
藤本:解散後最初にヒットしたのはジョージで、次がリンゴ。逆転じゃないけど、ジョンとポールが主だったのが、解散後はジョージ、リンゴ。結構シングル盤が売れましたよね、それは自信になったと思います。だけどジョージはもともと多作ではないし、『ダーク・ホース』以降は体調不良とかパティとの問題や、「マイ・スウィート~」の訴訟問題もあったし、オリヴィアと出会うまではちょっと辛いというか。
本:そうですね。
藤本:でも、『バングラデシュ・コンサート』はやっぱりジョージが主役でしたし、この『オール・シングス~』のライヴ盤的な面もあって、ああいうのもジョージの人柄が出てますよね。
本:『バングラデシュ・コンサート』はでかい所で聴きたいな。何年か前にリマスター、リミックスで出て、その音源が今サブスクで聴けるんですけど、オリジナルと差が激しいんです。僕はオリジナルのミックスが好きです、ソウルっぽさとか、ゴスペルっぽさがあったかなと思います。
藤本:現在ダーニがジョージの想いを継いでいろいろとリリースをしていますが、以前『バングラデシュ~』の映像を綺麗にしてコンサート上映をしたい──といった話をしてましたよね。
本:どうなってるんでしょうね。今の技術だと、前回やったよりもっと綺麗になるかもしれないので、すごい楽しみですね。
藤本:本さんはやっぱり『オール・シングス~』が一番好きなんですか?
本:そうですね。結局そこに帰ってくるのかな。でも『リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』の50周年盤が出た時はしばらくはそれがずっと一番だったんです、だから最新ディスクが一番好きですね。
藤本:今日のシャツは『ダーク・ホース』も同じように出してくれっていう希望ですか。
本:周年盤が出ると思ったら出なかったですね。
藤本:ジョージの中では『ダーク・ホース』と『ジョージ・ハリスン帝国(Extra Texture)』はあまり売れてないし。
本:『ダーク・ホース』は1974年のツアー用のアルバムで、このツアーでの演奏は今の時代だからこそウケそうなサウンドをしていて、で、それがまだ正式にきちんと発表されていない。いつかリリースされて欲しい音源です。『ダーク・ホース』のデラックス・エディションのボーナス・ディスクでもいいですよ。
藤本:次の曲は『ダーク・ホース』から本さんが選んだ曲で「ファー・イースト・マン」。まあアルバムの中で一番の名曲って言っていいですかね。
本:クラブDJ がオールド・ロックをかけるムーヴメントに、ジョージ・ハリスンってなかなか絡めないんですけど、たまに若いDJがジョージをかけてるなと思うと必ずこれなので、若い人たちも「ファー・イースト・マン」が好きみたいですね。
藤本:歌詞はジョージが書いたロン・ウッドとの共作で、ロンのアルバムにも入っていて、非常にメロウな、本当にいい曲です。
本:演奏がアンデイ・ニューマークやウィリー・ウィークス、ビリー・プレストンとかで、すごいソウルっぽくて今のシティポップに近いものがある。ジョージの74年のツアーを鈴木茂さんがLAでご覧になって、衝撃を受けて「砂の女」を作ったというエピソードがあります。鈴木茂さん、『バンド・ワゴン』「砂の女」といえば今のシティポップの中心にいる方。そういう観点からも、この曲はシティポップと言っていいんじゃないかなと僕は思っております。


●「ファー・イースト・マン(Far East Man)」(『ダーク・ホース』収録)
 
本:これはやっぱり今の若い人に人気出るなって感じがします。
藤本:トム・スコットの参加もいいですよね。ジョージの『アイ・ミー・マイン』という自伝が80年に出た時、ジョン・レノンがウィリー・ウィークスのようなミュージシャンのことばかり書いていて、自分のことにはほぼ触れられていなかったと、80年のインタビューで文句を言ってましたね。ジョンらしいです。
本:でも74年のツアーではジョージはジョンの「イン・マイ・ライフ」をカヴァーしてますから、実は嬉しかったりするんじゃないですか。
藤本:アレンジもファンキーに変わってましたね。
本:ああ、こうやってそのツアーの話をすると、出して欲しいなっていう気になります。
藤本:声がガラガラだとか、評判悪いとか言われて、そっちばかりがクローズ・アップされてますけど、実際、唯一のソロ・ツアーでしたし。まさかその後、91年に日本公演をやると思わなかった。日本公演は初日からジョージは緊張してて。
本:本当にね、こっちが吐きそうになりました。あんなにステージで緊張してる人初めて見た。1曲目の「アイ・ウォント・トゥ・テル・ユー」には度肝を抜かれました。
藤本:当時SNSとかなかったのがよかったです。あんなにビートルズ・ナンバーをいっぱいやると思わなかった。「オールド・ブラウン・シュー」とか「ピッギーズ」とか。
本:今、ジョージの日本公演の体験談は、なにかハラスメントになるらしいですよ。若い人たちは物理的に生まれてないから見られない。
藤本:マウントを取るみたいな。
本:でも、日本人は恵まれてますよ。『クラウド・ナイン』からの曲も見られたし、「愛はすべての人に(Love Comes to Everyone)」はジョージの生涯で、一回しかやってないのを見られたし(初日の横浜公演)。
藤本:確かに。では次の『ジョージ・ハリスン帝国』ですが、このアルバムからは二人とも選んでない。
本:僕はスワンプ・ロックが好きなので、リオン・ラッセルとジェシ・エド・ディヴィスの二人が参加しているので期待しちゃうんですけど、スワンプが泥臭いものからAORになっていった時代で、洗練された方向性を二人がやっているのがもったいなかった。でも、もしかしたら、それが今のおしゃれな音楽が好きな若者には刺さるのかもしれない。
藤本:次作『33 1/3』はダークホース・レーベルを作ったけれどA&Mと揉めて、結局ワーナーから発売することになった。「マイ・スウィート・ロード」の訴訟問題を茶化した「ジス・ソング」もありますけれど、今回は「人生の夜明け(Crackerbox Palace)」を。ジョージはモンティ・パイソンのメンバーたちとも仲が良くて、ユーモアとか諧謔精神などではジョンと並ぶ──あるいはそれ以上の皮肉屋ですね。この曲のプロモーション・ビデオもジョージの豪邸で撮ってます
 

●「人生の夜明け(Crackerbox Palace)」(『33⅓』収録)
 
藤本:ジョージらしいポップ感があって。
本:この時期のジョージって不思議なジャンルをやってますね。高校当時、ビートルズを好きになって中古レコード屋さんで全部買い揃えた後に、次はソロをと──一番安かったのでまず買ったのが『33 1/3』でした。もう何か訳がわからなかったです。いきなりファンキーなベースだったし、ニューエイジ・ミュージックにしか聞こえない曲もあったりして。でも、ジョージのことを分かっていくと、これが本当に好きになっていくんです。ダークホース・レーベルを立ち上げて、当初は自身の音楽以外にも、ラヴィ・シャンカールやスプリンターをプロデュースし、フォーク・ミュージックやインド音楽が混ざった所にフュージョンが入って。そのミクスチャー感覚が面白い。
藤本:他にないですね、ビートルズの中でもジョージは独自な存在感がありました。
本:ビートルズの人が5年後にこうなるんだ、と最初聴いた時びっくりしました。ジョンやポールは辻褄が合うというか、解散後に70年代の流行を取り入れたらこうなるよね、と納得のいく音楽活動でしたが、ジョージはビートルズのときとはかけ離れた音楽をやっていたんだな、と後追いで聴いた僕はそう感じました。
藤本:次のアルバムはジョージの中でも名盤と呼ばれているセルフ・タイトルの『George Harrison』。自分の名前をタイトルにするというのは、ある種自信作ですよね。『慈愛の輝き』という名邦題がついていて、慈愛の人=ジョージというイメージもさらに深まったとか。このアルバムはソロのベストの一枚です。
本:全部全曲好きですね。これはいいです。
藤本:それでは日本公演でもやった「愛はすべての人に」を。
本:US 盤のテスト盤だということですよね。
藤本:それをお借りしてかけてみたいと思います。ジャケットはジョージの顔のアップで「愛はすべての人に」。

●「愛はすべての人に(Love Comes to Everyone)」

(『慈愛の輝き』収録、USテストプレス盤)


本:名曲ですね。これはウィリー・ウィークス&アンディ・ニューマークのリズム隊、なんかDJのクラブ使いができそうな感じもあって、僕は使ってます。7インチのシングル・ヴァージョンは後ろの方がカットしてあって旨みが少ないので、アルバムで聴く方がいいですね。
藤本:10月に紙ジャケットCDでリリースされる予定なのでぜひ。
本:出たら買った方がいいと思います。
藤本:次はジョンが亡くなる前に作っていて、一部曲の差し替えがあった『想いは果てなく~母なるイングランド(Somewhere in England)』。高田馬場にビートルズ専門店〈GET BACK〉が開店した時、正規盤じゃないですけど、オリジナル・ジャケットの盤を買ったんです。差し替える前の4曲が入ってるんですが、こちらの曲の方がいいんです。むしろなんで差し替えちゃったの?という感じです。
本:僕も二十歳の頃ディスク・ユニオンで見つけて買ったんですけど、本物だと思ってもう心臓のドキドキが止まんなかったですね。
藤本:私もずっと本物だと思ってました。で、結局私も本さんもこのアルバムからは選ばなかった。
本:皆さんが知ってる曲をかけた方がいいというルールだとしたら、「過ぎ去りし日々(All Those Years Ago)」をかけるべきなんですけど、なんでかけないんでしょうね我々は。不思議ですね(笑)。
藤本:不思議ですね。
本:次が『ゴーン・トロッポ』。僕、大好きなアルバムです。
藤本:最近好きな人も増えたんじゃないですか。ジョージの良さが出てます。地味ですけど、当時プロモーションもしてなくて。
本:でも、よく聴くと次の『クラウド・ナイン』の兆しが、もうすでにそこかしこにあるということに気づいて、みんな好きになってるんじゃないかと。よく聴く『オール・シングス~』だけではなく、たまには他も聴こうと『ゴーン~』を聴いてみると、めちゃめちゃいいじゃん!みたいな感じで、ようやく良さに気づき始めたタイミングかもしれない。
藤本:『ビートルズ・フォー・セール』みたいな感じですかね。
本:そうですね。
藤本:『ゴーン・トロッポ』、本当にいいアルバムなんです、ジョージらしい良さが出て。で、今日は本さんがお持ちくださった。
本:「愛に気づいて(Wake Up My Love)」。ラジオDJ用というか、プロモーション・シングルで両面同じ曲だけど、片面ステレオ、片面モノラル。シンセの感じが80年代仕様を醸してるけど、モノ盤の方がシンセの音が結構下がっているんです。面白いと思います。傷が多いのでもしかしたら飛ぶかもしれないんですけど試しにかけていいですか?


●「愛に気づいて(Wake Up My Love)」

(『ゴーン・トロッポ』収録、モノラル・プロモーション・シングル盤)


本:家で聞くよりも全然──オリジナルのミックスとは全然違いますね。
藤本:全然違いますよね。確かに。
本:シンセは下がってるし、ジョージのスライド・ギターも高音をカットしてるのかそれほど聞こえない。
藤本:確かにそんなに目立ってない。でもなんかやっぱりいいですね。当時はジョージ自身があんまり表に出なくて、宣伝活動も全然してなかった。
本:この曲の他にも「オ・ラ・イ・ナ・エ(Dream Away)」とか。
藤本:映画『バンデットQ』の主題歌。
本:『ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)』のイーシャーでのデモ録音でも取り上げられた「サークルズ」とか、注目曲がいっぱいあって。
藤本:異国風のアレンジもいっぱいあって。
本:いいですよね。
藤本:本当にいい。いいアルバム。地味といえば地味で、ジョージの中では目立ってないけど、いいですね。ジョージは1985年にカール・パーキンスのデビュー30周年のテレビショーに出演して、その後のジェフ・リンとの出会いが大きいですね、ある種助けられたと言うか。例えば、今回のポールの新作『ダンジョン・レインの少年たち』でも、プロデューサー、アンドリュー・ワッツとポールの相性がとても良い。

本:うん、そうですね、ジョージはジェフ・リンに手伝ってもらった『クラウド・ナイン』やトラヴェリング・ウィルベリーズの諸作品とかがあって、ここから遺作『ブレインウォッシュド』まで全部ジェフ・リンに面倒見てもらっているに等しいですから。
藤本:1987年の2月からビートルズのアルバムのCD化が始まっていて、翌年『クラウド・ナイン』からのシングル「セット・オン・ユー(Got My Mind Set On You)」が全米1位になって。それから90年代の『ザ・ビートルズ アンソロジー』につながるので、そういう意味ではジョージがある種口火になってるんですね。ともかく『クラウド・ナイン』はジョージの復活というか、「FAB」っていうビートルズ回帰の曲もあって、リンゴやクラプトンも入ったとてもいいアルバムでしたね。で、ここから何をかけるか──ということで、私と本さんは同じ曲を選んでました。
本:唯一一致しましたね。
藤本:一致したのは「ディス・イズ・ラヴ」という曲で。非常にジェフ・リン色が濃い。
本:この曲にはクラプトンは入ってないのでジョージがずっとギターを弾いてる。クラプトンのギター好きなんですけど(笑)。でもジェフ・リンっぽ過ぎて頭抱えました、僕らの中ではジェフ・リンってちょっと軽い存在で、こんな人の個性に纏われて大丈夫かなと思って。
藤本:オリヴィア・ニュートン=ジョンの「ザナドゥ」もいかにもなジェフ・リン・サウンドでしたが、あぁジョージもジェフ・リンをやっちゃったんだ──っていう感じで最初は聴いてました。でも曲はとてもポップでいいですよね。ジョージとジェフ・リンの共作「ディス・イズ・ラヴ」を聴いてください。


●「ディス・イズ・ラヴ(This Is Love)」(『クラウド・ナイン』収録)

藤本:次は、生前最後のシングルといってもいい「チアー・ダウン」。トム・ペティとかも加わったトラヴェリング・ウィルベリーズをやってる時期、この曲もトム・ペティと一緒に書いた。ジョージに刺激を与えた一曲とも言えます。「ディス・イズ・ラヴ」のカップリングに新曲が必要になり「ハンドル・ウィズ・ケア」をレコーディングしたことから派生して生まれたのがトラヴェリング・ウィルベリーズでした。
本:『クラウド・ナイン』からここら辺のシングルを経て、トラヴェリング・ウィルベリーズに流れるという、本当に過程の曲。
藤本:ですよね。ということは、『クラウド・ナイン』が売れてなければ第三弾シングル「ディス・イズ・ラヴ」は出てない。
本:売れたから。
藤本:ウィルベリーズができたっていう流れが見えますね。
本:そうですね。
藤本:じゃあ、日本公演でもやった曲。 このスライドがとにかく好きなんですけど。「チアー・ダウン」です。アルバムはベスト盤のみに入ってます。


●「チアー・ダウン(Cheer Down)」(シングル盤)

藤本:あっという間に時間が来ちゃいました。
本:終わりですね。寂しいですね。
藤本:この後、ジョージが亡くなった後に、遺作の『ブレインウォッシュド』が。あれもいいアルバムですよね。
本:未完成だったとは思えない完成度ですよね。遺作らしく厳かで。
藤本:軽快な曲もある。私はすごく好きです。
本:あれは結局ジェフ・リンがアレンジすることになったじゃないですか。もともとはどうだったんでしょうか。
藤本:けっこう録りだめていて二枚組の予定もあったのが、結局一枚で終わっちゃいますけど。まだ、曲は残ってるんですかね。
本:どうなんでしょう。
藤本:その辺はダーニに聞きたいですけど。
本:そうですね。
藤本:本さんいかがでした? レーザーターンテーブルで聴くジョージは。
本:とにかくデカい音で聴くのが楽しいんですけど、レーザーターンテーブルの特性なのか、単に大きな音だからなのか、いい盤はものすごくいい音で、逆に再発盤などは家で聞いてるときよりも音が薄いかな?と感じました。
竹内(エルプ):それは特性です。いいものはいい、悪いものは悪いっていう。だからごまかしが効かないんです。
藤本:時間も来たので、最後に一曲。ジョージの代表的なアルバム『オール・シングス・マスト・パス』から「美しき人生(What Is Life)」を、リマスター盤でお聞きいただいてイベント締めくくらせてください。今日はありがとうございました。
本:ありがとうございました。

●「美しき人生(What Is Life)」(『オール・シングス・マスト・パス』リマスター盤収録)
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●近日開催・関連イベント
 
サエキけんぞうのコアトークvol.113
「ビートルズ最前線2026」 ~藤本国彦、大村亨と共に来日60周年総括&MORE~

■2026年12月21日(月) 開場18時 開演19時(終演22時)
■渋谷 LOFT 9 Shibuya(渋谷 ロフト9)
東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS(キノハウス) 1F
TEL : 03-5784-1239

■チケット販売 イープラス
10月9日(金)12時より販売開始
 前売り¥3500、当日¥4000(飲食代別)※要1オーダー
※販売開始になるまでは上記リンクをクリックしても公演情報は表示されません
※配信チケット¥2000 (アーカイヴなし)
※要1オーダー
※ご来場者全員に1966年、ビートルズ来日時のタブロイド新聞(縮小版)をプレゼント


【プロデュース】サエキけんぞう
【ゲスト】藤本国彦、大村亨(共にビートルズ研究家) &more
【後援】シンコーミュージック・エンタテイメント/MUSIC LIFE CLUB

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ビートルズと日本」新聞が見た来日狂騒曲

「ビートルズと日本」新聞が見た来日狂騒曲

3,850円

著者     大村 亨
66年の来日のリアルな臨場感が満載!! 来日60周年に合わせて発売!! 今まで知られていなかった「ビートルズと日本」の実態を総まとめ

前代未聞のビートルズ研究本」として日本全国のビートルズ・ファンをうならせた『ビートルズと日本』シリーズ、最新刊登場!! 1966年当時の新聞記事(全国紙5紙、スポーツ紙10紙のほか、全47都道府県の地方紙)を調査し構成された本書は、ビートルズ来日への期待をあおる報道以外にも、青少年への悪影響への懸念、公演への参加禁止を報じた記事や、類を見ないまでに厳重になった警備態勢、メンバーの動向を執拗に追いかけた取材、現代と同様の投書による“炎上騒ぎ”、さらには根拠のない噂やデマまで……ビートルズ来日にまつわる混乱と狂騒のエピソードを満載。
ウイングス全史 バンド・オン・ザ・ラン

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8,800円

ポール・マッカートニー: 著 テッド・ウィドマー:編
ビートルズ万華鏡 キーワードでめぐるファブ・フォー

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キーワードでめぐるファブ・フォー

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桑原亘之介[著] 藤本国彦[監修]

■GET BACKについて

「GET BACK」は1982年12月8日、ジョン・レノン二周忌の日に高田馬場で誕生した、世界で最も長い歴史を誇るビートルズ公式グッズ・ストアです。長年にわたり、ビートルズをはじめとする英国ロック公式商品を取り扱い、日本の音楽カルチャーと共に歩み続けてきました。

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ケネス・ウォマック(著)、松田ようこ(訳)
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