※関連ニュースをご覧になる場合は、こちら↑のタグ(アーティスト名/項目)をクリック。

ロニー・ウッド、ジミ・ヘンドリックスと初めて会った時のエピソードを語る。「あいつ、俺んとこに来て、『俺の声最悪だあ』って落ち込んでたよ」

去る9月29日、英ロンドンのメイフェア地区ブルック・ストリート23番地にあるジミ・ヘンドリックスの旧宅=現在は『ヘンデル・ヘンドリックス・ハウス』ミュージアムにて、『Ronnie Wood:The Jimi Hendrix Portraits』(直訳すれば「ロニー・ウッド:ジミ・ヘンドリックスの肖像」)展が開幕し、ロニー・ウッドが妻サリーと共に姿を見せました。この展覧会では、ロニー・ウッドがブルック・ストリートのジミ・ヘンドリックスのアパートで描いた、これまで未公開だったジミ・ヘンドリックスの肖像の原画2点と併せ、彼がジミの写真からインスピレーションを得て制作したとされる、多くの人々に愛されている絵画5点の複製も展示されています。

「俺がジミと初めて出逢ったのは1966年、彼がロンドンにやって来たばかりの頃で、当時はまだまったく無名だった。俺たちはしばらくの間、ホランド・パークでアパートをシェアし、仲良くなった。それから程なくして、彼はその卓越したパフォーマンス、特にソーホーのクラブ『Bag Of Nails』で披露したライヴで、初見だった俺たちみんなを驚愕させたんだ。今回展示されてる絵画のひとつは、俺があの偉大な男がステージに立つ姿を目撃した瞬間を表現してある。ジミの測り知れない、圧倒的にユニークな才能は、ギター演奏ってもの自体を全くの別次元へと持って行っちまった。俺としては、これらの絵画が、その総てとそれ以上のものを捉えていると感じてもらえたら、凄く嬉しいんだけどな」

今回、展覧会という形では初公開となるこれらの作品は、2027年4月11日(日)まで『ヘンデル・ヘンドリックス・ハウス』でご覧になれます。入場料は展示会場の入場料に含まれているとのことです。

同ミュージアムの開館時間は水曜日から日曜日の10:00~17:00(最終入場は16:00)です。入場料は大人14.50ポンド、学生10.50ポンド、12歳未満は無料です。チケットはウェブサイト www.handelhendrix.org で事前購入できますが、当日博物館でも購入可能。最寄りの地下鉄駅はボンド・ストリートです。

今回の展覧会開催に際し、ウッドはこうコメントしています。「このメイフェアの『ヘンデル・ヘンドリックス・ハウス』で、ジミ・ヘンドリックスを描いた2点の新しい肖像画と、演奏中の彼の姿を切り取った5点の作品を披露できることは、紛れもなくこの上ない光栄であり、無上の喜びだね。およそロンドンのブルック・ストリートにあるジミの自宅ほど、俺の作品を並べた展覧会を開くのにふさわしい場所はないだろう」

ヘンデル・ヘンドリックス・ハウスのディレクター、サイモン・ダニエルズは次のように述べています。「ヘンデル・ヘンドリックス・ハウスでは、ブルック・ストリートにあるジミ・ヘンドリックスのロンドンの自宅を一般公開し、ライヴ演奏や当館のコレクションを通じて、ジミ・ヘンドリックスの生涯、音楽、そしてその影響力を称えることを目指しています。ロニー・ウッド氏は現代のロックンロールにおいて象徴的な存在であり、ヘンドリックスと面識があっただけでなく、共に演奏し、さらにはひとつ屋根の下で暮らしたこともある人物で、画家でありミュージシャンでもある彼ならではの独自の視点により、ジミのライヴ・パフォーマンスの精神とエネルギーを絵筆で表現し、彼が親交のあった伝説的な人物への真にパーソナルなオマージュを捧げています。ジミが『我が家』と呼んだこの場所で、来館者の皆様にこのコレクション、とりわけブルック・ストリートのアパートでくつろぐヘンドリックスの姿を描いた、初公開の作品たちをご紹介できることを大変嬉しく思います」

─────────────

音楽と芸術に造詣の深い一家に育ったロニー・ウッドが絵画に興味を持ち始めたのは、10代でギターを手にするよりずっと幼い頃のことだったそうです。やがて彼は、2人の兄の足跡をたどり、イーリング・アート・カレッジで学ぶことになりました。こんにち、彼の作品は世界中で展示され、多くの人々を魅了しています。ウッドにとって、音楽と絵画は常に密接に結びついているものであり、彼の肖像画にはバンド・メンバーや、彼自身の数奇な人生やキャリアと接点を持った、数々の時代を代表するような文化人たちの持つエナジーとスピリットが見事に捉えられています。2025年末に『Desert Island Discs』に出演した際、彼は自身の考える「贅沢品」として「画材」と答えていました。

「うちの兄貴たちは俺より8歳上と10歳上だったんだけど、凄く仲が良くて、いつも一緒に行動しててね。2人とも画家でありミュージシャンでもあって、俺からすると憧れの存在だったんだ。だから2人が絵を描いてれば、俺も真似して絵を描いたし、2人が楽器をやってれば俺も一緒になってプレイした。そんな具合で、俺はごく小さい頃から絵も音楽も同時並行でやってたわけさ。どっちにも同じくらい愛着があるし、自分とは切っても切れないって感じだよ。まあ、一方は自分ひとりだけでやってて、もう一方はユニットの一部として、グループでやってることって違いはあるけど、どっちも楽しみでやってるって点では同じだね」

そんなウッドがヘンドリックスと初めて出会ったのは、彼がアメリカでザ・ジェフ・ベック・グループのベーシストとして活動していた頃でした。彼らのジャム・セッションに参加したヘンドリックスは、とりわけウッドの演奏を高く評価し、「おいジェフ、ベーシストにソロをやらせてやれよ」と進言したこともあったと言います。

●ジミとの出会い
「彼と初めて会ったのはロンドンの『The Speakeasy Club』だった。俺はそこで初めて彼のパフォーマンスを観たんだけど、彼は自分の出番が終わった後で、俺のいたボックス席にやって来て、『俺の声、最悪だあ』って落ち込んでたんだよ。だから俺は『何言ってんだジミ、声なんて全然気にすることねえじゃねえか、あんだけ凄いプレイができるんだからさ!』って励ましたんだ」

その後、ウッドとヘンドリックスは、ミュージシャンのP.P. アーノルドがホランド・パークに所有するアパートで、ルーピーという名前のバセット・ハウンドと共に数週間を共に過ごしました。ウッドはヘンドリックスのことを、物静かでとても優しい人物だったと振り返ります。しかしそんな二人の共同生活は長くは続きませんでした。間もなくアーノルドが「犬を追い出すか、さもなくばあんたたちが出ていくかよ」と2人に告げたのです。

●ジミ・ヘンドリックスの人物像
「とにかく別格の存在感の持ち主だったよね。彼が部屋に入ってくると、あのファッションも相まって、一気に空気が変わる感じだった。独特のオーラを醸し出してたよ。(展覧会場の彼の旧宅に)ひとつ是非とも置いて欲しいのは、色とりどりのスカーフのかかったベッドだね。彼はいつもそこで過ごしてたんだ、ベッドの上に腰かけて、ひたすらギターを弾いていた」

●ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス
「思い出してくれ、彼はそもそも3ピース・バンドの一員だったんだよ。ノエル(・レディング)とミッチ(・ミッチェル)と組んでてね。ちなみにミッチは元々俺の大親友でさ、一度俺の親父とオフクロの住んでるカウンシル・ハウスにも遊びに来たりしてね。ジミが2人と一緒にプレイするのを観るのは何よりワクワクしたもんだ。何故って、彼ら2人がジミの起爆剤になってたからさ。彼らがジミを軌道に乗せてやると、そこからジミは自在に弾きまくるんだ。彼らは常に、文字通りジミをバックアップしてたよ」

●ギタリストとしてのジミの凄さ
「彼は言ってみれば、ギターを電圧からそっくり変えちまったようなもんで──その楽器としての方向性を根本から変えちまったんだよな。右利き用でも左利き用でもまるで当たり前みたいに、同じように見事に弾きこなしてさ、ギターはまるで彼の身体の一部だった。普段は実に穏やかな空気をまとってるんだけど、ステージに出て来た途端に、ショウマンとしての自分を檻から解き放つんだ──徐々にその本性を現して行くんだよ、観客の熱気に煽られながらさ」

ヘンデル・ヘンドリックス・ハウス公式インスタグラムより、公開されている7点はこの投稿が一通り網羅。最初の笑顔のロニーの背後の壁、奥側に飾られている背景が赤茶の作品の他、右へスライドさせていくと残りの6点もすべてを見ることができる。

しかし、ヘンドリックスのように実質的に全く無名のギタリストが、ロンドンにやって来て数日のうちにいきなりクリームとステージで共演を果たし、一躍スターへの階段を駆け上がるなどというのは、やはりあの時代だから可能だったことではないでしょうか。今の時代ではまずあり得ないのでは?という問いかけに対して、彼はこう答えてくれました。

「いやあ、それだけの才能があるってことを認められてさえいれば、今だってあり得ない話じゃないと思うよ。例えば(ミック・)ジャガーは絶えずそういう才能豊かな連中を探してるし、俺の知る限りじゃエリック(・クラプトン)だってそうだ。そもそもジミの噂を聞いて、実際にプレイを観て、その評判を広めたうちのひとりがエリックだったんだからね。彼は今もそうだと思う。この世界じゃそうやってみんなが情報共有して、誰かの才能に対して心躍らせて、どんどん評判を広めて行くんだよ、内緒にしといて自分だけでこっそり愛でようなんて考えずにさ。『おい、あいつ観たか!? 今すぐチェックしろよ!』みたいにね」

ヘンデル・ヘンドリックス・ハウスは、ロンドンに暮らした史上最も偉大な音楽家2人の邸宅を保存・管理し、一般に公開しています。クラシック作曲家のゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルは、1723年から1759年に亡くなるまで、ブルック・ストリート25番地に住んでいました。ヘンデルはこの場所で、『メサイア』や、その中で今なお人気を博している「ハレルヤ・コーラス」──おそらくクラシック音楽史上最も有名な曲──を含む、自身の最高傑作を創作し、リハーサルも行なっていました。1727年にジョージ2世のために書かれた感動的なアンセム「Zadok The Priest」もまた、このブルック・ストリートで作曲され、以来チャールズIII世陛下を含め、それ以降の全英国君主の戴冠式で演奏されています。

1968年、ジミ・ヘンドリックスはここに隣接する同23番地のフラットに引っ越してきました。彼が「唯一、心からくつろげる場所」と語ったこの場所で、ヘンドリックスは1960年代の英国ロック界を代表する有名ミュージシャンたちをもてなし、彼らにインスピレーションを与え、数々の共演が生まれました。

2016年、ブルック・ストリート23番地にあったジミ・ヘンドリックスのフラットは見事に修復され、一般公開が開始されました。これを機に、『ハレルヤ・プロジェクト』の一環として、「ヘンデル・ヘンドリックス・ハウス」によるヘンドリックス体験が拡充され、ヘンデルの邸宅見学とは対照的でありながらも互いに補完し合う見どころとして楽しめるようになったのです。

* 今回の展覧会で初めて、来場者はヘンドリックスのフラットへと続く階段を実際に上り下りすることができます。出口へ向かう途中で気を失ってしまったジミの別の来客を、ジョージ・ハリスンがまたいで通り抜けなければならなかったという有名なエピソードのある場所です。

* 今回の展覧会では、ヘンドリックスの伝説的なギター・テクニックや、ミュージシャンやクリエイターたちに与えた影響を探求する映像も同時上映されており、〈Bang & Olufsen〉による高品質なサウンドでお楽しみ戴けます。

* また同映像の中では、ヘンデル・ヘンドリックス・ハウスが、全米各地でジミ・ヘンドリックスとの出会いにまつわる思い出、写真、体験談を募集した全国的なキャンペーン『Your Experience』を通じて収集した資料も公開されているとのことです。

ヘンデル・ヘンドリックス・ハウスについての詳細な案内は、現在『Bloomberg Connects』で公開されています。この案内は、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語(ブラジル)、イタリア語、ロシア語、韓国語、ヒンディー語、日本語、中国語を含む12の言語に翻訳可能です。

商品詳細
ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス
『Magic Boy:The Jimi Hendrix Experience Live At Berkeley[First Show]』


Amazon Music(OCT 16 2026)
商品詳細
ジミ・ヘンドリックス
『ライヴ・アット・ウッドストック』


Amazon(2019/10/23)DVD・¥5,500
商品情報
ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス
『
Bold As Love』

Amazon Music(NOV 07 2025
)
商品情報
ジミ・ヘンドリックス
『エレクトリック・レディ・スタジオ』


Amazon(2024/9/13)¥7,086・3CDs+Blu-ray
商品詳細
ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス
『ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル 1967』


・Amazon Music・MP3(NOV 10 2023)¥1,800
・Amazon(2023/11/1)¥2,640【Amazon.co.jp限定】メガジャケ付
・Amazon(2023/11/1)¥2,640
商品詳細
ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス
『ライヴ・アット・ザ・LAフォーラム』


・Amazon Music・MP3(2022/11/18)¥1,800
・Amazon(2022/11/18) ¥2,640
商品詳細
ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス 
『ライヴ・イン・マウイ』


・Amazon Music・MP3(2020/11/20)¥2,700
・Amazon(2020/12/16)¥6,600(2CD+Blu-ray ・完全生産限定盤)
この記事についてのコメントコメントを投稿

この記事へのコメントはまだありません

DNA of JIMI HENDRIX 現代に受け継がれし革新のスピリット

DNA of JIMI HENDRIX 現代に受け継がれし革新のスピリット

2,970円
バンド・スコア ジミ・ヘンドリックス「エクスペリエンス・ヘンドリックス~ベスト」

バンド・スコア ジミ・ヘンドリックス「エクスペリエンス・ヘンドリックス~ベスト」

3,850円
ロック・ギター・スコア ジミ・ヘンドリックス

ロック・ギター・スコア ジミ・ヘンドリックス

3,850円
コピー&タブ譜 ジミ・ヘンドリックス・ソングブック[新装版]

コピー&タブ譜 ジミ・ヘンドリックス・ソングブック[新装版]

2,420円

RELATED POSTS

関連記事

LATEST POSTS

最新記事

ページトップ