フランク・ザッパのホログラムが語るプロモーション・ビデオが初公開

4月19日にアメリカからスタートするフランク・ザッパのホログラム・ツアー「ザ・ビザー・ワールド・オブ・フランク・ザッパ」（2月12日MLCニュース参照）ですが、ツアー・ポスターに描かれた「Penguin in Bondage」（1974年の楽曲）を示唆するペンギンのイラストが物議を醸しており、またそれに応える形でフランク・ザッパのホログラムが話す映像が公開されています。
 
1984年のインタヴュー音源を使ったザッパのホログラムは、「人々が好む好まざるにかかわらず、私は自分がやりたい事をする人間だ。私のする事は、それを気に入ってくれる人々のために考案されたもので、そうでない人々のためではない」と語っています。
 
ペンギンが叩こうとしている隣のペンギンのお尻が「人間のお尻」になっているとして、チケット販売会社の「チケットマスター（Ticketmaster）」が、プロモーション用ポスターとしての使用を拒否したため、ザッパの息子アーメットがアートワークを作り直し、現在、ペンギンのお尻は黄色いステッカーで隠されています。

しかしこのステッカーに書かれている文章は、80年代にザッパが自発的に自分のレコードに貼り付けていたステッカーの内容をもじったもので、「このコンサートには、本当に自由な社会が危惧または禁止することのない内容が含まれます」などと書かれています。
 
息子のアーメットは、「このショウは、ボンデージのペンギン、喋るホットドッグ、不可思議なデンタルフロスなど、ホログラムでフランクの音楽と歌詞を甦らせるというバカバカしさとユーモアを楽しめない人には向いていません」と語っています。