フランク・ザッパのパーカッショニスト、エド・マンが70才で死去

長年フランク・ザッパのパーカッショニストを務めたエド・マン（Ed Mann）が6月1日、70才で死去しました。

仲間のミュージシャンで、ザッパのコラボレーターだったチャド・ワッカーマンがSNSで訃報を伝えています。

「僕の旧友エド・マン、安らかに眠ってください。彼は優れたパーカッショニストで、フランク・ザッパが投げかけるものをすべて理解し、一度もミスをしたことがありませんでした。彼はフランクと11年間ツアーを行ない、その後は多くの偉大なミュージシャンとレコーディングしました。エドは創造力に富み、素晴らしい教師であり、彼の死は惜しまれることでしょう」

幼少期からピアノとドラムを演奏していたマンは、10代で地元のバンドで演奏し始め、1972年にコネチカット州のハート音楽大学で1年間学んだ後、カリフォルニア芸術大学に入学し、ジャズ、ワールドミュージック、実験的ロックなど、さまざまな音楽スタイルの知識を広げました。

1973年半ば、後にザッパのキーボーディストを務めるトミー・マーズとバンドを結成し、二人は1977年、カリフォルニア芸術大学の恩師だったジョン・ベルガモを通じてザッパに紹介され、数週間後にザッパの自宅でオーディションを受けたマンは、即座にバンド加入が決まりました。

1977年から1988年まで在籍したマンは、ザッパが発表した30枚以上のアルバムに参加し、ザッパの生誕83周年にあたる昨年12月21日には、1977年に撮影した写真と共にザッパの思い出話をFBに投稿していましたが、これが最後の投稿になりました。

なお、バンド脱退後は、長年にわたり人気のセッション・ミュージシャンとして活躍し、ポリスのアンディ・サマーズや、ケニー・ロギンス、ロス・ロボス、ロンドン交響楽団など、幅広いアーティストらと共演したほか、ハンスズ・ジマーやジェフ・ローナ、クラウス・バデルトなど、ハリウッドの有名作曲家の映画音楽でも演奏していました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。