フランク・ザッパのベーシスト、トム・ファウラーが73歳で死去

トム・ファウラー『Heartscapes』(Fossil Records:1992年)より。ブックレットのポートレート、右側がトム・ファウラー。
フランク・ザッパ/マザーズ・オブ・インヴェンションのベーシストで知られ、レイ・チャールズやスティーヴ・ハケットとも演奏していたトム・ファウラー(Tom Fowler)が7月2日、動脈瘤の合併症により73歳で死去しました。

エンジニア/プロデューサーのデニス・ムーディが訃報を伝えており、次のように綴っています。
「トム・ファウラーは、僕がこれまで会った中で最もクリエイティヴで知的で、風変りな人物の一人でした。トムはフランク・ザッパのアルバム6枚でベースを弾き、レイ・チャールズのアルバムでも10年にわたりベースを弾いていました。僕はトムと彼の兄弟ウォルトと20歳の時に出会いました。彼とはずっと友達で、世界中をツアーし、たくさんの素晴らしい音楽を作ってきました。彼がいなくなり本当に寂しくなります」
1951年にユタ州のソルトレイクシティで生まれたファウラーは、6歳でヴァイオリンを弾き始め、その後ベースに転向しました。彼のレコーディング・デビューは、ザッパ&マザーズ・オブ・インヴェンション1973年のアルバム『Over-Nite Sensation』で、1978年の『Studio Tan』に至るまで6枚のアルバムに参加していました。

またファウラーは、同時期にジョージ・デュークやスティーヴ・ハケットのアルバムでも演奏したほか、兄弟のウォルトやブルースらとジャズ・フュージョン・バンドのエア・ポケットに参加、レイ・チャールズとは1993年から2004年まで演奏し、ファウラーが参加したチャールズ2004年の最後のスタジオ・アルバム『Genius Loves Company』は、2005年のグラミー賞を受賞しました。

ファウラーの訃報を受け、70年代後半~80年代初頭にザッパのベーシストを務めたアーサー・バロウは、次のように綴っています。

「彼は僕のヒーローでした。初めて “Echidana’s Arf(Of You)” を聴いた時、彼がベースで5/16の即興フレーズを弾き、僕は倒れそうになりました。不細工なベースでそんなことが出来るなんて思ってもいませんでしたから! 彼が僕にベースを始めるキッカケをくれたのです。彼とは1976年から知り合いでした。旧友よ、安らかに。キミがいなくなってとても寂しい」

安らかなる眠りをお祈りいたします。
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