ハリウッドのナイトクラブ街から車で5分の「ローレル・キャニオン」は、60年代後半から70年代前半にかけて多くのミュージシャンが住み、カリフォルニア・サウンドを作り上げた伝説の地です。

新しいドキュメンタリー映画『Echo in the Canyon』では、特に1965年から1967年の「ローレル・キャニオン」の音楽シーンに焦点をあて、当時の住人だった多くのミュージシャンとのインタヴューや、ビーチ・ボーイズ、ザ・ママス＆ザ・パパス、ザ・バーズ、バッファロー・スプリングフィールドらの音楽をフィーチャーし、ローレル・キャニオンの歴史的音楽シーンのルーツを描き、いかにして当時の音楽が現在のそれにも影響を与えているのかを明らかにしているようです。

トム・ペティ、ブライアン・ウィルソン、リンゴ・スター、ミシェル・フィリップス（ママス＆パパス）、エリック・クラプトン、スティーヴン・スティルス、デヴィッド・クロスビー、グラハム・ナッシュ、ロジャー・マッギン、ジャクソン・ブラウンらが、当時の「ローレル・キャニオン」について語っていますが、トム・ペティはこれが生前最後のフィルム・インタヴューとなりました。

インタヴューを手掛けたのは、映画のエグゼクティブ・プロデューサーを務めたジェイコブ・ディラン（ボブ・ディランの息子）で、監督は、元音楽ジャーナリストでレコード・プロデューサー／レーベル・エグゼクティヴのアンドリュー・スレーター（Andrew Slater）。

この映画は、すでに昨年9月のロサンゼルス映画祭などで上映されていますが、5月24日の週末と5月31日の週末には、それぞれロサンゼルスとニューヨークの映画館でオープニングの上映会が行われ、映画に出演したミュージシャンが実際にパフォーマンスを披露します。6月には全米で一般公開され、映画のサウンドトラック・アルバムも発売される予定とのことです。
 

Echo in the Canyon | Official Trailer