セクハラ疑惑のプラシド・ドミンゴ、LAオペラの総監督を辞任

10月2日、これまでにオペラ歌手やダンサーなど20人以上の女性からセクハラ被害を告発されているプラシド・ドミンゴ(9月6日MLCニュース参照)が、ロサンゼルス歌劇場(LAオペラ)の総監督を辞任し、今後のパフォーマンスも行なわないと発表しました。
 
自身に向けられた非難により、LAオペラで続けていく能力が低下したとするドミンゴは、次のような声明を発表しています。
 
「私はロサンゼルス・オペラを心から愛し、このオペラを創作することが、私の最も重要な遺産の一つであり、私の仕事だと思っております。

しかしながら、私を非難する最近の報道により、心から愛する歌劇団に対し、私の能力が十分に発揮出来ない雰囲気が生まれました。今後も疑惑を晴らす努力を続けるつもりですが、現時点で総監督を辞任し、今後予定されているパフォーマンスを辞退することが、LAオペラにとって最善の利益になると判断いたしました」
 
この辞任発表の1週間前、メトロポリタン・オペラは、今後ドミンゴが『マクベス』のステージに出ることはないと発表しましたが、それ以前に、フィラデルフィア・オーケストラ、サンフランシスコ・オペラ、ダラス・オペラは、次回のパフォーマンスからドミンゴの名前を削除していました。
 
今後、少なくとも年内のドミンゴは、セクハラ報道が影響していないヨーロッパを中心に活動し、秋には、スイス、オーストリア、ドイツ、スペイン、イタリア、ポーランド、ロシアでのオペラとコンサートが予定されています。

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