リトル・フィートのポール・バレアが71歳で死去

1978年、リトル・フィート初来日時のステージより pic : Koh Hasebe / ML Images / Shinko Music
1978年、リトル・フィート初来日時のステージより。中央がローウェル・ジョージ(g)、右はケニー・グラッドニー(b) pic : Koh Hasebe / ML Images / Shinko Music
米ロック・バンドのリトル・フィートでギターとヴォーカルを担当していたポール・バレア(Paul Barrere)が、10月26日にロサンゼルスのUCLA病院で亡くなりました。享年71。

バレアは、1994年にC型肝炎に罹り、2015年には肝臓ガンと診断され、治療の副作用のためバンドの50周年を記念する今秋のツアーには参加していませんでした。
 
バンドは次のような声明を発表しています。

「我々のブラザーであるギタリストのポール・バレアが、今朝UCLA病院で他界したことをお知らせすることになり、大きな悲しみに包まれています。

 ポールがバンドに加入してから47年が経ちましたが、彼は肝疾患の治療による副作用のため、明日終わる今回のツアーに参加できませんでした。

 これまでポールと過ごした時間に感謝しています」
 
バレアは1972年にギタリストとしてリトル・フィートに加入、バックアップ・ヴォーカルも担当し、「Walkin’ All Night」や「Feats Don’t Fail Me Now」「Time Loves a Hero」などを共作してきました。しかし1979年にバンドは解散(その直後にローウェル・ジョージは急逝)。その後ソロ・アーティストとして活動しますが、1988年にリトル・フィートを再結成。以後は今日に至るまで、バンドの屋台骨を支え続けてきました。

またリトル・フィート以外では、フィル・レッシュやカーリー・サイモンともコラボしていたことがあります。
 
バレアも参加している、リトル・フィートが今年の5月31日に行ったポートランド公演のフル映像が公開されています。

安らかなる眠りをお祈り致します。

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