ロクセットのマリー・フレデリクソンが61歳で死去

スウェーデン出身のロック/ポップ・デュオ、ロクセット(Roxette)のヴォーカリスト、マリー・フレデリクソンが12月9日、61歳で亡くなりました。マリーは2002年に脳腫瘍と診断されて以来、長い間ガンと闘っていました。
 
彼女のマネジメントが次のように発表しています。

「ロクセットのマリー・フレデリクソンが、17年に及ぶガンとの闘いの末、12月9日の朝他界したことをお知らせすることになり、大きな悲しみに包まれています」
 
ギタリストのペール・ゲッスルとシンガーのマリー・フレデリクソンから成るロクセットは、1989年のシングル「The Look」と「It Must Have Been Love(邦題:愛のぬくもり)」が全米シングル・チャートの第1位を獲得し、「It Must Have Been Love」は1990年公開の映画『プリティ・ウーマン』の挿入曲にもなりました。
 
1958年生まれのマリーは1976年にペールと出会い、1986年にロクセットとしてシングル「Neverending Love」をリリース、同年デビュー・アルバム「Pearls of Passion」を発表し、スウェーデン国内でスター的存在に。

その後も、シングル「Listen To Your Heart」「Dangerous(あぶないお前)」「Joyride(ふたりのときめき)」「Fading Like A Flower (Everytime You Leave)(消えゆく花のように)」などが大ヒットし、キャリアを通じ8,000万枚以上のアルバム・セールスを記録しています。
 
マリーは2002年に重度の脳腫瘍と診断され、治療は成功したものの2009年まで活動を停止、その後カムバック・ツアーを行ないましたが、療養に専念するよう医師から忠告され、2016年に再び活動を停止していました。
 
相棒のペール・ゲッスルは、次の追悼コメントを発表しています。

「時間が経つのはあっという間です。僕らがハルムスタードの狭いアパートで、昼夜を問わず大好きな音楽を聴き、不可能に思われた夢を語り合ったのはそれほど昔のことではありません。そして、ついに僕らは何という夢を分かち合ったのか! マリー、いろいろとありがとう。キミは傑出したミュージシャンで、ヴォーカルの達人で、驚くほど素晴らしいパフォーマーでした。色合いのなかった僕の曲に、最も綺麗な色を塗ってくれてありがとう。40年以上にわたり、キミは最も素晴らしい友人でした。キミの時間、才能、温かさ、寛大さ、そしてユーモアのセンスをたくさん分かち合えたことが嬉しく、誇りに思い、光栄に思っています。僕の全ての愛をキミとキミのご家族に。“Things will never be the same.”(事態は変わってしまう)(ロクセット1992年のアルバム『Tourism』収録の楽曲)」
Roxette「The Look」

 


 
Roxette「Joyride」
 


 
商品詳細
Roxette
『Look Sharp! 30 Anniversary Box Set』

3CDs(2018/11/9)

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