電子音楽の先駆者ガーション・キングスレイが97歳で死去

ガーション・キングスレイfacebookページより

 
ディズニーランドのエレクトリカル・パレードのテーマ曲「バロック・ホウダウン(Baroque Hoedown)」(1967年)や、シンセサイザー初のヒット曲「ポップコーン(Popcorn)」(1969年)で知られる電子音楽の作曲家、ガーション・キングスレイ(Gershon Kingsley)が12月10日、ニューヨークの自宅で死去しました。享年97。
 
ユダヤ系のキングスレイは1922年にドイツで生まれ、ナチスの迫害を逃れるため1938年にパレスチナへ移住、その後1946年にニューヨークへ移住しました。

ニューヨークからロサンゼルスへ移り、ロサンゼルス音楽学校を卒業した後、再び1955年にニューヨークへ戻り、ブロードウェイとオフ・ブロードウェイで『ポーギーとベス』や『ジ・エンターテイナー』『La Plume de ma Tante』などの制作に携わり、1958年にトニー賞の「ミュージカル演出賞」にノミネートされたことで知名度が上がりました。
 
1966年、フランスの音楽家ジャン=ジャック・ペリーとコラボしたアルバム『The In Sound From Way Out』をリリース、1968年にはロック・オペラをヒントにした『Shabbat for Today』を発表していますが、この時期に作曲したモーグ・シンセサイザーの楽曲が、彼を電子音楽の先駆者に仕立て上げました。
 
1970年には初のシンセサイザー・アンサンブル「First Moog Quartet(ファースト・モーグ・カルテット)」を結成し、カーネギー・ホールでシンセの初ライヴを披露、80年代にはニューエイジ・ミュージックとデジタル・シンセサイザーへ移行し、生涯を通じて音楽活動を続けていました。
Gershon Kingsley - Popcorn
The world's first electronic hit single (TOTP 1969)
 
商品詳細
ガーション・キングスレイ
『God Is A Moog』

MP3(2006/2/10)¥3,000

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