ビートルズ1970年の映画『Let It Be』を基にした新たなドキュメンタリー、年内に公開か?

『Variety』によると、先週末に行われたユニバーサル・ミュージックのショーケースで、ビートルズの新たなドキュメンタリー映画が数分間プレヴュー上映されたそうです。
 
このドキュメンタリーは、1970年の映画『Let It Be』を基にピーター・ジャクソンが監督を手掛けた作品で、制作は1年前に発表されていました。
 
アップル・レコードのCEOであるジェフ・ジョーンズ氏がショーケースで語ったところによると、1970年の映画『Let It Be』が、解散に向かうビートルズを重苦しく描いた作品として認知されているため、オリジナルの映画から陰鬱な雰囲気を取り除き、映画を再構築するためにジャクソン監督を起用したとのこと。

ジャクソン監督が映画『They Shall Not Grow Old』で第一次世界大戦の古い映像をカラー化し、修復したプロセスも取り入れたそうで、ジョーンズ氏は、「『Let It Be』のセッションがビートルズの破滅を決定付けたという神話を打ち砕く新しい映画を作りました」と語っています。
 
プレヴューを観た『Variety』のリポーターによると、映画『Let It Be』とは驚くほど逆のストーリー展開になっており、オリジナルよりビジュアル的かつ気分的に明るく、ビートルズが冗談を飛ばし、お互いをからかい、可笑しなアクセントで歌い、彼ら特有の浮かれ騒ぎにふけるシーンがたくさんあったそうです。

また、アルバム『アビー・ロード』の楽曲をリハーサルするシーンも数多くフィーチャーされ、ソロ・アルバムに収録された楽曲のラフ・ヴァージョンもあったそうで、プレヴューを見る限り、ビートルズのファンはこの映画に理性を失うだろうとのこと。
 
1年前の制作発表時、ジャクソン監督は次のように語っています。

「『Let It Be』のセッションをその場で観察しているような究極の体験を作り出すために、55時間分の未公開映像と1969年1月にバンドが録音した140時間分のオーディオを使わせてもらうことになりました。これらは驚くべき宝の山で、もちろん、感情的になる場面もありましたが、長い間この映画に関連付けられているメンバー同士の軋轢ではありません。ジョン、ポール、ジョージ、リンゴが一緒になってゼロからあの名曲を作っている姿を見るのは、興味をそそられるだけでなく、愉快で気持ちが盛り上がり、意外にも親近感を抱きました」
 
新たなドキュメンタリー映画のタイトルと公開日は発表されていませんが、『Ultimate Classic Rock』によると、今年の10月15日に、アルバム『Let It Be』の制作とビートルズ解散についての本『Get Back : The Beatles』がアマゾンで出版予定になっているため、この映画も10月に公開され、映画のタイトルも、アルバムのオリジナル・タイトルでもあった『Get Back』になるのではないかとのことです。
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