米カントリー界のレジェンド、ケニー・ロジャースが81歳で死去

米カントリー歌手でソングライターでもあったケニー・ロジャースが3月20日、老衰のため81歳で亡くなりました。ロジャースの訃報は、彼のSNSで発表されています。
 
自宅で緩和ケアを受けていたロジャースは、家族に見守られながら安らかに息を引き取ったそうです。ロジャースの遺族は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により密葬を行なう予定ですが、後日ファンも弔問できる大規模な葬儀を計画しているとのこと。

テキサス州ヒューストンで生まれ育ったロジャースは、70年に及ぶ音楽キャリアにおいて1億2,000万枚のアルバムを売り上げました。24枚のシングルと12枚のアルバムが全米第1位を記録、アメリカ史上8人目のベストセラー男性ソロ・アーティストになりました。

中でも、ライオネル・リッチーに提供した1980年の「Lady（レイディ）」や、ドリー・パートンとデュエットした1983年の「Islands in the Stream（アイランド・イン・ザ・ストリーム）」は日本でも大ヒットしています。
 
また、グラミー賞を3度受賞し、2013年に「カントリー・ミュージックの殿堂」入りを果たし、1978年の「The Gambler（ザ・ギャンブラー）」は、2018年にナショナル・レコーディング・レジストリーに登録されましたが、2017年12月の公演を最後に、ツアーから引退していました。
 
ロジャースの訃報を受け、ドリー・パートンやライオネル・リッチー、ブライアン・ウィルソン、ドン・ヘンリーなど多くのアーティストが追悼メッセージを発表しています。
 
ドリー・パートン「誰かをどれだけ愛しているのかは、その人がいなくなるまでわからない。友人のケニーとは素晴らしい年月と時間をたくさん過ごしたけれど、彼と分かち合った音楽や成功を超えて、私は彼を素晴らしい人物、真の友として愛していました」