ブルーグラス・ミュージシャンのエリック・ワイスバーグが80歳で死去
「Duelling Banjos (Live 1973) Eric Weissberg And Deliverance HD」より
ブルーグラス・ミュージシャンでマルチ・プレイヤーのエリック・ワイスバーグ(Eric Weissberg)が3月22日、アルツハイマー病のためデトロイトの養護施設で亡くなりました。享年80。
ニューヨーク生まれのワイスバーグは、フォーク歌手のピート・シーガーからバンジョーを習い、1960年頃フォーク・グループのザ・タリアーズ(The Tarriers)に加入、ジュリアード音楽院に通いながら、バンジョーだけでなくギターやマンドリンもこなすマルチ・プレイヤーとして活躍しました。バンドが解散した1965年からはセッション・ミュージシャンとして活動し、ビリー・ジョエルやフランキー・ヴァリ、ボブ・ディラン、トーキング・ヘッズ、ジョン・デンヴァーといった20世紀半ばのフォーク、ブルーグラス、ロックを代表するミュージシャンやバンドのアルバムにも参加しています。
最も商業的に成功したワイスバーグの作品は、1972年の映画『Deliverance(邦題:脱出)』で使われたアーサー・スミスのカヴァー曲「Dueling Banjos」で、同年の暮れにシングルとしてリリースされ、1973年にはビルボードHot 100チャートで4週間にわたり第2位を記録しました。
ジョン・ボイト/バート・レイノルズ(出演)、 ジョン・ブアマン(監督)
映画『脱出』
DVD(1999/12/16)¥2,000
1972年公開アメリカ製作、サバイバルを主題としたサスペンス・アドベンチャー映画。後にアカデミー賞を受賞する人物が複数関わっており、惜しくも受賞は逃したものの第45回アカデミー賞においては3部門にノミネートされた。
続いて1973年に発表したアルバム『Dueling Banjos From the Original Motion Picture Soundtrack Deliverance And Additional Music』も、アメリカとカナダのチャートで第1位を獲得し、ゴールド・ディスクに認定されています。
後年のワイズバーグはニューヨークのウッドストックに引っ越し、体調を崩すまでツアーを続け、フォーク・フェスティバルなどで演奏していたそうです。
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