エレクトロニック・ミュージックのパイオニア、リチャード・タイテルバウムが80歳で死去
05.03.2012 Richard Teitelbaum a Ralph Samuelson
エレクトロニック・ミュージックのパイオニアで前衛音楽の作曲家でもあったリチャード・タイテルバウム(Richard Teitelbaum)が4月9日、80歳で亡くなりました。妻でクラシック・ピアニストの桜澤弘子氏によると、死因は脳卒中だったそうです。
ニューヨーク生まれのタイテルバウムは、ハヴァーフォード大学でピアニストとしてのキャリアをスタートさせ、その後イェール大学で理論と作曲を学びました。イェール大学在籍中にイタリアへ留学し、初めてアコースティック・サウンドのプロセスにシンセサイザーを使ったグループの一つ、ムジカ・エレットロニカ・ヴィヴァ(Musica Elettronica Viva=MEV)で活動するようになりました。
1966年に、シンセサイザーの創始者でモーグ・シンセサイザーの開発者でもあるロバート・モーグと友人になり、翌年にはヨーロッパでMEVとモーグ・シンセサイザーのコンサートを行なった第一人者となりました。
1970年にアメリカへ帰国してからは、インド、日本、韓国、中東、北米のミュージシャンをフィーチャーしたワールド・バンドを結成し、アンソニー・ブラクストンやアンドリュー・シリルをはじめとする多くのジャズ奏者ともコラボしています。
また、1976年と1977年にフルブライト奨学金制度で来日し、雅楽や尺八も学びました。
ニューヨークに住んでいたタイテルバウムは、1988年から亡くなるまでニューヨークのバード大学で音楽教授として教鞭を執り、同大学のエレクトロニック・ミュージック・スタジオのディレクターも務めていました。
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