【追悼企画始動】“音楽ライター・志村けん”の原稿をMLCで再掲載! どれを読んでみたい? ツイッター/メールでリクエスト募集開始

追悼・志村けん
去る3月29日、新型コロナウイルスによる肺炎で突然の他界をした志村けん氏。1974年にドリフターズに加入して以後のキャリアは、老若男女を通じて「知らぬ者などない」という言葉がそのまま当てはまります。ですが、コメディアンとして半世紀近くにもわたって第一線で活躍し続ける一方で、音楽通としての横顔も持ち合わせていた、しかもそれがかなりのマニアックなものだった、というのはご存知でしょうか。なんと彼は、商業誌で専門家の一人として、洋楽の新作アルバムのレヴュー原稿を執筆していたのです!
執筆された原稿を読んでみると、確かな知識によって裏付けされた分析/評価は、40年を経た今もあまり変わらないことがわかります。文章ではお笑いタレントとしてのキャラクターを保ちつつ、プレイや録音に関して記述する部分などは、専門家の文章とほとんど遜色がありません。当時の担当者も、実際に届いた原稿を読んでそのクオリティに驚いたのではないでしょうか。
そして彼に原稿を依頼したその雑誌というのが、1979〜81年にかけて(まさに「ヒゲダンス」の時代)、弊社が刊行していた音楽雑誌『jam』。『ミュージック・ライフ』『ロック・ショウ』と編集長を歴任した水上はる子氏が立ち上げ、ティーンを主な対象読者としたそれら2誌に対し、もう一段階上の年齢層、言わば “その2誌を卒業した読者” に向けたものでした。

読み込み中.....
読んでみたい原稿・リクエスト募集!
そして原稿再掲載にあたっては、メールその他で読者の皆様から広く募集し、リクエストの声が多かったものを掲載することにいたしました。志村けん氏への追悼の気持ちとともに、以下の方法でどしどしリクエストお寄せください!
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氏による執筆の原稿が掲載されたのは、雑誌『jam』1980年4月号から1981年1月号までの1年足らずの間の、下記リストにある計28本。今回の連載は全10回の予定で、このうちプリンス/ジャクソンズ/スティーヴィー・ワンダーの作品については多数のリクエストが予想されるため必ず掲載しますので、残る7本についてのご希望を募集します。
・リクエスト方法
リストからお読みになりたいものを選び、こちらからメールで送信、またはMLC公式フェイスブックからメッセンジャーを通じてメッセージを送信するか、ツイッターでMLC公式(@musiclife_club)の募集ツイートにリツイートの形でリクエストしてください。再掲載には限りがありますので、1回のリクエストで3作品までとします。
・締め切り:2020年5月31日(日)23:59まで
たくさんのリクエスト、お待ちしております!
─────────────
※括弧内は原題。
jam・1980年4月号
1 ブラザーズ・ジョンソン『ライト・アップ・ザ・ナイト(Light Up the Night)』
★ 2 プリンス『愛のペガサス(Prince)』
3 ミリー・ジャクソン『ミリー・ジャクソン・ライヴ(Live & Uncensored)』
1980年5月号
4 エアプレイ『ロマンティック(Airplay)』
5 ピーター・ブラウン『恋のスターゲイザー(Stargazer)』
6 ロバータ・フラック『ダニーに捧ぐ(Roberta Flack Featuring Donny Hathaway)』
1980年6月号
7 スモーキー・ロビンソン『ゼアズ・スモーク(Where There's Smoke)』
8 スピナーズ『ワーキング(Dancin' And Lovin')』
9 ルー・ロウルズ『愛の語らい(Sit Down And Talk To Me)』
1980年7月号
10 チャカ・カーン『ノーティ(じゃじゃ馬馴らし)(Naughty)』
11 ブッカー・T・ジョーンズ『ベスト・オブ・ユー(The Best Of You)』
1980年8月号
12 アル・ジョンソン『セカンド・ウインド(Back For More)』
13 グラディス・ナイト&ザ・ピップス『アバウト・ラヴ(About Love)』
14 レイ・パーカー・JR&レイディオ『誓いのセイム・タイム(Two Places At The Same Time)』
1980年9月号
15 コモドアーズ 『ヒーローズ(Heroes)』
16 マンハッタンズ『マンハッタン・ミッドナイト(After Midnight)』
17 ダイアナ・ロス『ダイアナ(Diana)』
1980年10月号
18 ミリー・ジャクソン『フォー・メン・オンリー(For Men Only)』
19 スピナーズ『キューピッド(Love Trippin')』
1980年11月号
20 テディ・ペンダーグラス『TP』
21 アシュフォード&シンプソン『ミュージカル・アフェア(Musical Affair)』
22 シリータ&ビリー・プレストン『ワン・モア・タイム(Syreeta)』
1980年12月号
★23 マイケル・ジャクソン&ジャクソンズ『トライアンフ(Triumph)』
24 オージェイズ 『たそがれのバラード(The Year 2000)』
25 スタイリスティックス『愛よ急げ(Hurry Up This Way Again)』
1981年1月号
26 レイ、グッドマン&ブラウン『マイ・プレイヤー(Ray, Goodman & Brown II)』
27 ドナ・サマー『ワンダラー(The Wanderer)』
★28 スティーヴィー・ワンダー『ホッター・ザン・ジュライ(Hotter Than July)』
※ここまでのリンクは、アマゾンの商品ページです(一部例外あり)。ジャケット写真はリンク先でご覧ください。ただしご購入の際は、中には「在庫なし」「高額な中古盤(マーケットプレイス商品)」もございますので、ご注意ください。
※5/12追記:一部間違いを修正しました。
【プロフィール】志村けん(しむらけん)
東京都東村山市出身のコメディアン。1950年2月20日生まれ、A型。荒井 注脱退に伴いザ・ドリフターズに加入、間も無く『8時だヨ!全員集合』で「東村山音頭」「ヒゲダンス」などでお茶の間の人気は絶頂に。その後も「バカ殿様」「変なおじさん」といったキャラクターを生み出しつつ、テレビでは『天才!志村どうぶつ園』がレギュラー放映中のまま、2020年3月29日、新型コロナウイルスによる肺炎で他界(享年70)。
音楽、特にブラック・ミュージック、ディスコ・ミュージック好きとして当時から広く知られていたことから、弊社『jam』で執筆することに。「ヒゲダンス」のトラックはテディ・ペンダーグラス、「ドリフの早口言葉」はシュガーヒル・ギャング+ウィルソン・ピケットで、いずれも自身によるセレクトであるというエピソードが知られている。また中学時代は熱烈なビートルズ・ファンで、1966年の武道館公演を見に行った逸話を披露したりもしていた。
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