ディスコ時代のレジェンド、ハミルトン・ボハノンが78歳で死去

Bohannon『Stop & Go』
(Daker Records:1978年)
70年代ディスコの中心人物で、ファンク/ソウルのシンガー/ドラマー/作曲家/プロデューサーでもあったハミルトン・ボハノン(Hamilton Bohannon)が4月24日、78歳で亡くなりました。ボハノンの生まれ郷ジョージア州ニューナンの地元紙『ニューナン・タイムズ・ヘラルド』が訃報を伝えています。死因は発表されていません。
ボハノンは学生時代にドラムを習得し、ジミ・ヘンドリックスがメンバーだった地元のバンドで演奏を始め、1964年に当時13歳だったスティーヴィー・ワンダーのツアー・バンドにドラマーとして参加しました。それを機に1967年にデトロイトへ移住し、ボハノン&ザ・モータウン・サウンドのリーダー/アレンジャーとしてモータウンに雇われ、スティーヴィー・ワンダーやスモーキー・ロビンソン、マーヴィン・ゲイ、テンプテーションズ、ダイアナ・ロス&シュプリームス、フォー・トップスらのバックバンドを務めました。
その後モータウンはロサンゼルスに移転しましたが、ボハノンはデトロイトでソロ・キャリアをスタートさせ、1973年にデビュー・アルバム『Stop & Go』をリリースしました。初ヒットした1974年のシングル「South African Man」はアメリカよりもイギリスで成功をおさめ、翌1975年の「Foot Stompin Music」と「Disco Stomp」はUKチャートで第6位を記録する大ヒットになりました。その後もR&Bチャートやディスコ・チャートでヒットが生まれ、80年代の終わりまでに19枚のアルバムを発表しています。
彼のファンク・ミュージックは、ジェイ・Zやジャスティン・ティンバーレイク、メアリー・J・ブライジ、スヌープ・ドッグらにサンプリングされ、また生まれ故郷のニューナンには、彼の名前に因んだストリート「Bohannon Drive」が誕生する栄誉にも輝きました。
20年間にわたりR&Bとダンス音楽の発展に貢献したボハノンは、今年2月に最新シングル「Bohannon Combination Gumbo Mix」をリリースしたばかりでした。


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