ヒップホップ／R&Bレーベルのアップタウン・レコーズ創設者、アンドレ・ハレルが59歳で死去

米アップタウン・レコーズの創設者で、レコード・プロデューサー／ソングライター／ラッパーでもあったアンドレ・ハレルが5月7日、カリフォルニア州ウェストハリウッドの自宅で亡くなりました。享年59。前妻のウェンディ・クレドゥルによると、死因は心不全だったそうです。

ハレルは、ノトリアス・B.I.G.やショーン・コムズ、メアリー・J・ブライジ、テディ・ライリーらを発掘した人物で、後年にはモータウン・レコードの社長／CEOも務めていました。

ニューヨークのブロンクスで生まれ育ったハレルは、高校卒業後に学友だったアロンゾ・ブラウンとヒップホップ・デュオのドクター・ジキル（ハレル）＆ミスター・ハイド（ブラウン）を結成し、トム・トム・クラブの「Genius of Love（ジニアス・オブ・ラヴ）」をサンプリングした1981年の「Genius Rap（ジニアス・ラップ）」がヒットしました。その後、ハレルはニュースキャスターを目指し大学へ進みましたが3年で中退し、地元のラジオ局に勤めました。

1983年にデフ・ジャム・レコードの創始者ラッセル・シモンズと出会ったことから、数年間デフ・ジャムの要職に就き、退社後の1986年に独自のレーベル “Uptown Records（アップタウン・レコース）” を立ち上げました。この頃、ショーン・コムズやメアリー・J・ブライジを発掘し、1988年にはMCAと契約を結び、90年代からは映画とテレビの制作にも進出しました。