ベテラン・ジャズ・ドラマーのジミー・コブが91歳で死去

(Smoke Sessions Records:2019年)
商品情報 CD(2019/8/9)¥2,547
米ベテラン・ジャズ・ドラマーのジミー・コブが5月24日、マンハッタンの自宅で肺ガンのため亡くなりました。享年91。
コブは、マイルス・デイヴィスのバンド、ファースト・グレイト・セクステット(First Great Sextet)最後の生き残りメンバーでした。
1929年にワシントンD.C.で生まれたコブは、1950年にサックス奏者のアール・ボスティックとツアー・キャリアをスタートさせ、その後ヴォーカリストのダイナ・ワシントンや、ピアニストのウィントン・ケリー、サックス奏者のキャノンボール・アダレイらと共演し、ビリー・ホリデイやパール・ベイリー、ディジー・ガレスピーらと公演も行ないました。
1957年にアダレイの紹介でマイルス・デイヴィスのバンドに加入し、コブはマイルス1959年の代表的アルバム『Kind of Blue』に参加したことで有名になりました。この他にも、マイルスのアルバム『Sketches of Spain』(1960年)、『Someday My Prince Will Come』(1961年)、『Miles Davis at Carnegie Hall』(1962年)や、ジョン・コルトレーンのアルバムでも演奏しています。
1963年にバンドを脱退した後、マイルスのリズム・セクションにいたウィントン・ケリーとポール・チャンバースとトリオを結成し、60年代の終わりにブレイクしました。その後はグレイト・ジャズ・トリオに加入し、70年代にはサラ・ヴォーンとツアーを行ない、スタンフォード大学やバークリー音楽院で教鞭を執っています。
繊細で地味なコブがバンドリーダーとしてレコーディングしたのは、1983年のアルバム『So Nobody Else Can Hear』が初めての作品でしたが、90歳を過ぎても自身のバンドやマイルスのトリビュート・バンド、4ジェネレーションズ・オブ・マイルス(4 Generations of Miles)で活動を続けていました。
安らかなる眠りをお祈りいたします。

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