米・音楽業界が人種差別抗議運動を支援する“ブラック・アウト・チューズデイ”を実施

アメリカの音楽業界が、先週ミネアポリスで起きたジョージ・フロイド氏の死亡事件を受け、6月2日の火曜日に “ブラック・アウト・チューズデイ” を実施します。
 
“ブラック・アウト・チューズデイ” とは、「仕事から離れ、コミュニティと再び繋がる日」を意味し、今後のコミュニティにおいて重大な変革に全力で取り組むことを目的としています。
 
5月25日、46歳のジョージ・フロイド氏は、8分46秒にわたり白人警官から首を膝で押さえつけられ、息が出来ないと懇願したにもかかわらず、拘束されたままでした。白人警官がフロイド氏の首から膝を離す2分前に、もう一人の警官がフロイド氏の脈を測りましたが反応はなく、病院へ搬送されたフロイド氏は1時間後に死亡が確認されました。
 
アメリカでは、黒人に対する暴力や人種差別の撤廃を訴える社会運動 “ブラック・ライヴズ・マター(BLM)” が2013年から広まり始め、今回の事件を機にさらに拡大しました。ミュージシャンたちも声を上げており、ソニー・ミュージック、コロンビア・レコード、デフ・ジャム、ユニバーサル、アトランティック・レコード、インタースコープ、キャピトル・レコード、ワーナー・レコードなどが “ブラック・アウト・チューズデイ” を実施し、「変革のために我々の声を使い、構造的な人種差別に立ち向かうべきだ。破壊したリーダーシップを変え、危険に晒されている黒人の命の安全と尊厳のために闘うべきだ」と語っています。
 
ワーナー・ミュージック・グループ(WMG)の傘下にあるアトランティック・レコードは、次の声明を発表しました。

「6月2日、我々はワーナー・ミュージック・グループと共に “ブラック・アウト・チューズデイ” を実施し、当社の従業員、アーティスト、国際社会を支援します。WMGにおけるミュージック・ビジネスは今後変わることでしょう。今のところ “ブラック・アウト・チューズデイ” はこの日だけですが、我々は真の改革が実現するまで、これからも闘い続けます。この日をきっかけに、我々が会社として改革のために何ができるのか、一丸となって検討し、今後の数週間、数か月で対策を講じる所存です」
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