伝説の映画音楽作曲家、エンニオ・モリコーネが91歳で死去

数々の映画音楽で知られるイタリア人作曲家/編曲家/指揮者のエンニオ・モリコーネ(Ennio Morricone)が7月6日、ローマの病院で亡くなりました。享年91。モリコーネは大腿骨を骨折し、先週から入院していたそうです。
また、訃報を発表したモリコーネの弁護士は、モリコーネ本人が綴った自身の追悼記事を読み上げています。

「私、エンニオ・モリコーネが亡くなりましたので、全ての友人にお知らせします。これまでずっと親しかった友人も、ちょっと疎遠になっていた友人も、私が親愛の情を込めてご挨拶する友人すべてにです」

モリコーネは、「友人全員の名前を挙げるのは不可能だ」としながらも、家族と親友の名を挙げ、最後は妻への言葉で締めくくりました。

「僕らを結び付けた特別な愛を再認識しています。あなたを置き去りにしてごめんなさい。あなたにとって最も辛いお別れですね」
 
1928年にローマで生まれたモリコーネは、50年代末から映画音楽を手掛けるようになり、60年のキャリアにおいて500本以上のテレビや映画でサントラを作曲し、2015年に公開されたクエンティン・タランティーノ監督の映画『ヘイトフル・エイト』では、アカデミー賞を受賞しました。
 
また、テレンス・マリック監督1978年の映画『天国の日々』、ローランド・ジョフィ監督1986年の『ミッション』、ブライアン・デ・パルマ監督1987年の『アンタッチャブル』、バリー・レヴィンソン監督1991年の『バグジー』、ジュゼッペ・トルナトーレ監督2000年の『マレーナ』でも、モリコーネのオリジナル曲がアカデミー賞にノミネートされています。
 
その他にも、『荒野の用心棒』(1964年)、『夕陽のガンマン』(1965年)、『死刑台のメロディ』(1971年)、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(1984年)、『ニュー・シネマ・パラダイス』(1988年)、『オペラ座の怪人』(1998年)など、数多くの名作でサントラを手掛けました。
 
2007年にはアカデミー賞でクリント・イーストウッド監督から名誉賞を手渡され、メタリカやロジャー・ウォーターズ、ブルース・スプリングスティーン、セリーヌ・ディオン、クインシー・ジョーンズらがモリコーネの楽曲をカヴァーしたトリビュート・アルバム『We All Love Ennio Morricone』が、同年にリリースされています。
商品詳細
Various Artists
『We All Love Ennio Morricone』

MP3(2007/2/20 )¥1,600

またメタリカは、コンサートのイントロにモリコーネの「The Ecstasy Of Gold」を使っていることで知られ、追悼メッセージを発表しています。この他、マッシヴ・アタックや俳優のアントニオ・バンデラスらもツイッターで追悼の言葉を捧げ、それらはニュースサイト “SPIN” にまとめられています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。

The Ecstasy Of Gold
商品詳細
エンニオ・モリコーネ
『モリコーネ 60』

CD(2016/11/11)¥3,000
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