ジャズ・トランぺッターのエディ・ゲイルが78歳で死去

サン・ラ（Sun Ra）やセシル・テイラー（Cecil Taylor）らと共演したジャズ・トランぺッターのエディ・ゲイル（Eddie Gale）が7月10日、78歳で亡くなりました。ジャズ・レーベルのブルー・ノートがウェブサイトで発表していますが、死因は公表されていません。

1942年にブルックリンで生まれたゲイルは、1972年にカリフォルニア州のサンノゼに移住して以来、生涯をここで過ごしました。
 
1968年、ブルー・ノートからデビュー・ソロ・アルバム『Eddie Gale’s Ghetto Music』をリリースし、翌1969年にも『Black Rhythm Happening』を発表したほか、サイドマンとしてセシル・テイラー1966年の『Unit Structures』や、ラリー・ヤング1969年の『Of Love and Peace』、サン・ラ1978年の『Lanquidity』などに参加しています。
 
特にサン・ラとは、60年代～70年代に何度もツアーとレコーディングを行ない、サン・ラが1993年に亡くなるまで、影響を受け続けていました。
 
90年代には、インナー・ピース・ジャズ・オーケストラ（Inner Peace Jazz Orchestra）を結成し、毎年サンノゼの「Concert for World Peace」に出演したほか、2000年代からは、オークランドのヒップホップ・グループ “The Coup” と頻繁に共演していました。
 
またゲイルは、生涯を通じて様々な慈善団体の指導的立場を担い、ジャズ・ミュージシャンのヘルスケア基金への資金調達などにも尽力しています。