【追悼】エディ・ヴァン・ヘイレン 1955-2020【再掲ミュージック・ライフ写真館】

【ミュージック・ライフ写真館/ML Imagesライブラリー 撮影:長谷部 宏 pix : Koh Hasebe / ML images / Shinko Music】

昨日10月6日、エドワード・ヴァン・ヘイレンがお亡くなりになりました。速報で伝えられている死因は咽頭がん、享年65。このあと詳しい情報はお伝えしますが、MUSIC LIFE CLUBとしてまずは哀悼の意を捧げたいと思います。愛すべきエディ、どうか安らかにおやすみください。


6月19日MLCニュース【ミュージック・ライフ写真館】1978年6月、ヴァン・ヘイレン初来日。全開ステージ&特写では昭和のあの大スターも登場!【ML Imagesライブラリー】として公開したMLイメージズのライブラリからの初来日公演の様子を再度掲載いたします。また、70〜80年代にかけて彼らが表紙を飾った『ミュージック・ライフ』も併せてご覧ください。

また、引き続き続報が入り次第お伝えしてまいります。

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以下、6月19日更新分【ミュージック・ライフ写真館】1978年6月、ヴァン・ヘイレン初来日。全開ステージ&特写では昭和のあの大スターも登場!【ML Imagesライブラリー】
   
お待たせしました、「ミュージック・ライフ写真館」も第4回。今回は「ML Images」ライブラリから、ヴァン・ヘイレン初来日時の写真をピックアップしました。何しろサービス満点、その上実にフォトジェニックな彼らですから、今回取り上げる写真も当時誌面で見たことをしっかり記憶している、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
1960〜90年代にかけて、雑誌『ミュージック・ライフ』は、フォトグラファー長谷部 宏氏を中心にした撮影陣で、数多くの海外アーティストの写真を撮り続けて来ました。60年代にはビートルズ、70年代にはクイーン、KISS、チープ・トリック、ジャパン、80年代にはボン・ジョヴィやデュラン・デュラン……などなど、撮りためたポジ・フィルムやプリントは、数十万枚にも及ぶ量になります。しかもその貴重さは世界的レベルのため、海外からのリクエストも絶え間なく寄せられています。

現在我々は、そのコレクションを「ML Images」と名付け、膨大な量の写真を地道に整理整頓しつつ、貸し出すサービスを行なっており、ライブラリへアップロード済みの画像は目下約3万点で、現在も増え続けております。ご利用をご希望のメディア/展示スペースの方は、弊社までご連絡いただければ、具体的なご希望がない場合でもスタッフがお応えいたします。お気軽にご相談ください。メールはこちらから。

※個人の方へのご提供は行なっておりません。

ヴァン・ヘイレンは1978年1月、ザ・キンクスのカヴァー「ユー・リアリー・ガット・ミー」でデビュー。翌月アルバム『ヴァン・ヘイレン』をリリース、同作は全米でトップ20に食い込むヒットとなり、当時最もホットなグループだったと言っても過言ではありません。そして初来日は同年6月、今からもう42年前のことです。


1978年6月
17日(土)、19日(月) 東京・新宿厚生年金会館
21日(水)、22日(木) 東京・中野サンプラザ
24日(土) 愛知・名古屋市公会堂
25日(日) 大阪・万博ホール
26日(月) 京都・京都会館
27日(火) 大阪・厚生年金会館

(タップ/クリックで拡大できます)

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撮影日時は、厳密には定かではありません。おそらく初日の6月17日、42年前の一昨日のことだと思われます。『ミュージック・ライフ』1978年8月号グラビアでは「まるで炎の柱が4本立ったかのように壮絶だった」とまで。「俺も見た!」「私も見た!」という方、いかがでしたでしょうか?

同号、エディのインタヴューとともに掲載されたライヴリポートによると、まだデビュー・アルバムを出したばかりでレパートリーもそう多くない状態での来日は時期尚早では?という声もあったそう。話によると、当初来日予定だった別のアーティストの公演がキャンセルになり、それを埋める形で急遽決まった来日公演だったのだとか。しかし蓋を開けてみれば連日の大入り満員、大成功の結果に終わり、彼らは日本で最高のスタートを切ったのでした。

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そしてここからは、オフの「特写」と呼ばれた撮影でのカットを。滞在中は1時間刻みのスケジュールで多くの取材をこなしたという彼らですが、『ミュージック・ライフ』の取材には相当な時間を割いてくれたようです。まず最初は、薄暮れで雰囲気のあるロケーション。それにしてもなんだか治安の悪そうな町外れのひなびた廃寺……などではなく、これは東京・練馬にある東映の撮影所のオープンセットだそうです。「なんだか治安の悪そうな町外れのひなびた廃寺」として建てられ、時代劇か何かに使われたのでしょうね。4人とも高い靴で塀にまで登り、おそらくその辺に置いてあったのであろう唐傘まで手に、あちこちでポーズを決めてくれています。見ざる・言わざる・聞かざるのポーズは、誰かに教わったのでしょうか。

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次はもう完全に撮影所の中。大人気を誇った東映の『トラック野郎』シリーズ、主人公・星桃次郎が乗るトラック「一番星号」と共に。ご本人たちは大喜び、ノリノリですよもう。

この時のことを長谷部カメラマンに確認したところ、この日の撮影は事前に許可など取っておらず、長谷部氏は映画関係の撮影もしていたことから撮影所の方と知り合いで、メンバーと編集部を待たせて自分が事務所に許可を取りに行ったのだとか。飛び込みで行って許可をくださるあたり、おおらかな時代だったということなのでしょうか。たとえ知り合いだったとしても、今では100%考えられません。

で、最後の2枚、主人公役の故・菅原文太さん登場(当時45歳)。長谷部さん、文太さんともお知り合いだったそうで、一緒に撮ってやってくれないか?と持ちかけ「いいよ」と、これまたその場で実現したのだとか。ちなみに「ヴァン・ヘイレン知ってる?」との問いに、文太さん「知らねえなあ」。そらそうですよね。それでも最後のカットを見ると、非常に機嫌よくご協力くださった模様です。その節はどうもありがとうございました。

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そして撮影所での撮影も終えたその帰途、日本料理屋のお座敷で食事。しかしそんな落ち着いた料理屋さんの店先でも、レンズを向けると4人はハイテンション。かつて東郷さんがお書きでしたが、おそらくこれはデイヴ考案のあくまで作られたキャラであり、他の3人はそれも理解した上で付き合っていただけ。時間が経って二者の乖離が繕えないほど広くなった時点でデイヴは追いやられたのだろう、ということですが。少なくともクビになるまでのキャラ作り作戦は、成功だったと思います。最後に落ち着いた感じの4人、オープンセットでの個別ショットを。編集部としてはこういう写真も欲しいですもんね。ということで「ミュージック・ライフ写真館」も今回はここまで。

ではまた次回、【ミュージック・ライフ写真館/ML Images ライブラリー】をお楽しみに。不定期更新、次回もまた近いうちに。


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