アウトロー・カントリーのパイオニア、ビリー・ジョー・シェイヴァーが81歳で死去
米アウトロー・カントリー・シンガー/ソングライターのビリー・ジョー・シェイヴァー(Billy Joe Shaver)が10月28日、テキサス州の自宅で脳卒中のため81歳で亡くなりました。
アウトロー・カントリー・ムーヴメントの草分け的存在だったシェイヴァーの曲は、70年代にカントリーのスタンダードになり、ウィリー・ネルソンはかつてシェイヴァーを、「最も偉大な現役のソングライター」と呼んでいました。
アウトロー・カントリー・ムーヴメントの草分け的存在だったシェイヴァーの曲は、70年代にカントリーのスタンダードになり、ウィリー・ネルソンはかつてシェイヴァーを、「最も偉大な現役のソングライター」と呼んでいました。

1939年にテキサス州のコーシカナに生まれたシェイヴァーは、60年代にヒューストンに移り、常連だったナイトクラブの “オールド・クォーター” で、タウンズ・ヴァン・ザントと出会いました。それを機に、ナッシュヴィルのボビー・ベアの音楽出版社を訪れたシェイヴァーは、週に50ドルで作曲の仕事を請け負い、ボビー・ベア(「Ride Me Down Easy」)やクリス・クリストファーソン(「Good Christian Soldier」)、オールマン・ブラザーズ・バンド(「Sweet Mama」)、エルヴィス・プレスリー(「You Asked Me To」)らに曲を提供していました。また、ジョニー・キャッシュやジェリー・リー・ルイス、ウィリー・ネルソンらも、彼の曲をカヴァーしています。
シェイヴァーがブレイクしたのは、1973年にウェイロン・ジェニングスが発表したアルバム『Honky Tonk Heroes』で、11曲のうち10曲を作曲、このアルバムは初のアウトロー・アルバムとして高く評価され、シェイヴァーを一躍有名にしました。
同年には自身のデビュー・アルバム『Old Five and Dimers Like Me』をリリースし、2004年にナッシュヴィルの「ソングライターの殿堂」入りを果たしましたが、2014年のアルバム『Long in the Tooth』が最後の作品になりました。
なお、ボブ・ディランは、シェイヴァーの「Old Five And Dimers Like Me」をコンサートで度々カヴァーし、ロバート・ハンターと共作した「I Feel a Change Comin’ On」(2009年)の歌詞には、ビリー・ジョー・シェイヴァーのフルネームが登場します。
安らかなる眠りをお祈りいたします。



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