マイケル・ジャクソンのエンジニア、ブルース・スウェディンが86歳で死去

マイケル・ジャクソンのアルバムを手掛け、クインシー・ジョーンズのコラボレーターとしても知られるオーディオ・エンジニア/音楽プロデューサーのブルース・スウェディンが11月16日、86歳で亡くなりました。娘のロベルタがフェイスブックで訃報を伝えていますが、死因は発表されていません。

1934年にミネソタ州ミネアポリスで生まれたスウェディンは、ミネソタ大学で電気工学を学び、1958年から1967年までシカゴのユニヴァーサル・レコーディング・スタジオに勤めました。ユニヴァーサルでは、カウント・ベイシーやスタン・ケントン、デューク・エリントン、オスカー・ピーターソン、サラ・ヴォーン、ダイナ・ワシントンらのレコーディングを手掛け、1962年には、フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズの「Big Girls Don’t Cry」のエンジニアリングが評価され、初めてグラミー賞にノミネートされています。

The Four Seasons
Big Girls Don't Cry
(Official Audio)
またシカゴでは、当時マーキュリー・レコードの副社長を務めていたクインシー・ジョーンズと出会い、その後1977年にニューヨークでジョーンズとミュージカル『The Wiz』の音楽を担当しました。

同作品に出演していたマイケル・ジャクソンと出会ったスウェディンは、それを機にジャクソン1979年のアルバム『Off the Wall』でレコーディングとミキシングを手掛け、その後も1982年の『Thriller』、1987年の『Bad』、1991年の『Dangerous』を担当、この3作品でグラミーの “最優秀アルバム技術賞”(Best Engineered Album)を3回受賞したほか、クインシー・ジョーンズ1989年のアルバム『Back on the Block』と1995年の『Q’s Jook Joint』でもグラミー賞を受賞しました。
Ai No Corrida
スウェディンの訃報を受け、ジョーンズは追悼メッセージを発表しています。

「親愛なる戦友、伝説のブルース・スウェディンの訃報を聞き、ショックに打ちのめされている。ブルースが私にとってどれだけ大きな意味を持つ存在だったのか、それを言葉で表すことはできない。ブルースは間違いなく最高のエンジニアだった。ブルースがミキシングボードにいなかったら、私はレコーディング・セッションに参加しようとは思わなかっただろう。故ロッド・テンパートンと共に、我々は想像もしなかった頂上を極め、一緒に歴史を作った。40年以上経っても、世界のあらゆるクラブで真夜中に “Billie Jean” や “Beat It”、“Wanna Be Starting Something” “Thriller” が聴こえてくるのは偶然ではないと、私はいつも言っていた。それこそがブルース・スウェディンの天才的なサウンドで、今でも彼を再現しようとするアーティストを耳にする。“Svensk” がいなくなって寂しくなるが、共に過ごした全ての時間を大切にしよう。安らかに、ブラザー」
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