ラップのパイオニア、ジョン・“エクスタシー”・フレッチャーが56歳で死去

ブルックリンのヒップ・ホップ・グループ、フーディニ（Whodini）のジョン・“エクスタシー”・フレッチャーが12月23日、56歳で亡くなりました。

訃報はクエストラヴ（ザ・ルーツ）のインスタグラムでも伝えられていますが、死因は公表されていません。

「この伝説的な男は、ヒップ・ホップ界で最も伝説的なグループの一つ、フーディニの中心人物だった。悲しい」

フレッチャーは、1982年に友人のジャリル・ハッチンスとフーディニを結成、1986年にグランドマスター・ディーが参加しました。

1982年のデビュー・アルバム『Whodini』に収録された「Magic‘s Wand」や、1984年のアルバム『Escape』に収録された「Freaks Come Out at Night」「Five Minutes of Funk」などがヒットし、独自の音楽にR&Bを取り入れたラップ・グループの走りとなりました。

1996年の『Six』が最後のアルバムになりましたが、カニエ・ウェストや2パック（Tupac）、ケシャなど、多くのアーティストが彼らの曲を400回以上もサンプリングしており、ヒップホップ界で最もサンプリングされたグループの一つになっています。

またフーディニは、2018年にナッシュヴィルの「ブラック・ミュージック・オナーズ」で「ヒップホップ・アイコン・アワード」を受賞し、フレッチャーの感動的なスピーチが映像として残っています。