94歳のトニー・ベネット、アルツハイマー病を公表

米ポップス/ジャズ歌手のトニー・ベネット(94歳)が、2016年にアルツハイマー病と診断されていたことをAARP(旧称:アメリカ退職者団体)の最新インタヴューで公表しました。
妻のスーザンによると、ベネットは家族を認識することは出来るものの、周囲の出来事に関して分からなくなることが頻繁にあるそうです。

「彼から『アルツハイマーって何?』って訊かれた時は説明しましたが、分かってないですね。『スーザン、僕は気分爽快だよ』と言いますし、身体的には非常に元気で、彼の中では何も変わってないんです。ただ、変わったことと言えば、彼がそれに気付いてないということです」

ベネットは、2018年にレディー・ガガとレコーディング・セッションを行なっていた時にもアルツハイマーの症状が出ていたそうですが、二人は2014年に発表したデュエット・アルバム『Check to Check』の続編に取り掛かかり、その作品は今年の春にリリースされる予定です。
Tony Bennett, Lady Gaga
The Lady is a Tramp
(from Duets II: The Great Performances)
しかしながら、ベネットは昨年からパンデミックの影響で歌とパフォーマンスを行なう機会がなくなっており、ベネットをアルツハイマーと診断したデヴィ医師は、パンデミック前のベネットの記憶力は今よりずっと良く、パフォーマンスから得る大きな高揚感は、ベネットのような患者にとって非常に重要だと語っています。

インタヴュー記事が出た2月1日、ベネットは自身のツイッターに次のコメントを発表しました。

「人生は贈り物です。たとえアルツハイマーであっても。私を支えてくれているスーザンと家族に、そして私のストーリーを掲載してくれた『AARP』誌に感謝しています」

また、友人のビリー・ジョエルは、「僕の心は、勇気をもってアルツハイマー病を公表したトニーとご家族と共にあります」とツイートしています。
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