アルゼンチン発の異色デュオ、カンデ・イ・パウロ 最新シングル「トゥージョ」のMV公開!

アルゼンチン発、キーボード奏者とコントラバス奏者・歌手という異色デュオ、カンデ・イ・パウロのアルバムは6月4日リリース。そこからニュー・シングル「トゥージョ」のミュージック・ビデオが公開されました。

〈以下メイカー・インフォメーションより〉

アルゼンチン発の異色デュオ、カンデ・イ・パウロ 最新シングル「トゥージョ」のMV公開!

2017年のYouTube動画が世界中で話題となり、2020年に名門デッカ・レコードと契約を果たしたアルゼンチン出身のグループ、カンデ・イ・パウロ(Cande y Paulo)。コントラバス/ヴォーカルのカンデ・ブアッソとキーボードのパウロ・カリッソからなるこの異色デュオによる待望のデビュー・アルバム『カンデ・イ・パウロ』が6月4日にリリースされることが決定しているが、先行シングルとして4月に配信がスタートした「トゥージョ」のミュージック・ビデオが公開された。

Cande y Paulo - Tuyo

「トゥージョ」は、2015年に放送されたネットフリックスのオリジナル・ドラマ『ナルコス』の主題歌として一躍人気を博したロドリーゴ・アマランテによる1曲。ミュージック・ビデオは彼らの故郷であるアルゼンチンの小都市サン・フアンで撮影された。映像についてカンデ・イ・パウロは、「この映像で私たちの平和な故郷にみんなを招待したいと思っているよ。半乾燥気候で雄大な砂漠が広がる素晴らしい景色を見てほしいね。何世代も前の人々がこの地にやってきて、アルゼンチン特有の町を作り上げ、それが今でも続いているというのは少し不思議な気もするんだ。全ての人々にこの映像を見てほしいし、ロドリーゴ・アマランテの曲の私たちなりの解釈を楽しんでくれることを祈っているよ!」とコメントしている。

5月5日には、米国公共ラジオ放送NPRの人気企画「タイニー・デスク・(ホーム)・コンサート」に出演したカンデ・イ・パウロ。世界中で話題となった2017年のYouTube動画と同じく、サン・フアンの劇場「シネ・テアトロ・ムニシパル」で撮影されたこの動画では4曲を演奏し、公開から1週間足らずで10万再生を超えるなど大きな反響を呼んでいる。

Cande y Paulo
Tiny Desk (Home) Concert
セルフ・タイトルド・アルバムとなる今回の『カンデ・イ・パウロ』は、ジョニ・ミッチェル、ボブ・ディラン、ハービー・ハンコック等を手掛けるラリー・クラインプロデュースのもとロサンゼルスでレコーディングされた。アンソニー・ウィルソン(g)やビクター・インドリッツォ(ds)といった名手も脇を固め、「サマータイム」や「僕は待ち人」「リミット・トゥ・ユア・ラヴ」等幅広いジャンルの楽曲を題材にこのデュオが持つシンプルでセンチメンタルなサウンドが最大限に表現されている。中でも母国アルゼンチンから生まれた「バロ・タル・ベス」と「プレグンタン・デ・ドンデ・ソイ」のエモーショナルなアレンジは必聴だ。

アルバムについて、カンデ・イ・パウロは「2017年に「バロ・タル・ベス」を初めて2人で演奏して以来、世界中でたくさんの冒険を経験してきたよ。ハリウッドでのレコーディング・セッション、世界的なパンデミック、故郷へ帰国せざるを得なくなったこと……、でも一番の冒険はたくさんの音楽を演奏し、体験したことだった。このアルバムは私たちの人生の素晴らしい瞬間を切り取ったサウンドトラックとしてずっと残ることになると思うし、それをみんなとシェア出来ることを嬉しく思っているよ。そしてこの冒険をずっと続けていくこともね!」とコメントしている。

■プロフィール:カンデ・イ・パウロ(Cande y Paulo)
アルゼンチン北西部サン・フアンのキーボード奏者/コンポーザーでありサン・ファン国立大学教授・研究家のパウロ・カリッソ(Paulo Carrizo)と、女性コントラバス奏者・歌手のカンデ・ブアッソ(Cande Buasso)とのデュオ。二人が初めて共演したのは2017年、詩人でありアルゼンチン・ロックの伝説であるルイス・アルベルト・スピネッタの名曲「バロ・タル・ヴェス」(「Barro Tal Vez」)をカヴァーした映像だった。

地方のシアターで撮影されたその動画がYouTubeで1,000万再生を突破し、コントラバスとキーボードという珍しい組み合わせも話題を呼んで一躍注目を集める。

その2年後には、ラリー・クライン(ジョニ・ミッチェル、ボブ・ディラン、ハービー・ハンコック)のプロデュースによりロサンゼルスにてデビュー・シングル「バロ・タル・ヴェス」をレコーディング。カリッソのアレンジメントとブアッソのヴォーカルがエモーショナルに絡み合った比類なき出来栄えとなっている。

二人の関係は意外にも遥か昔まで遡る。二人の地元であるサン・フアンにはレコード会社が存在しないが、インディ・ミュージック・シーンは活況を呈しており、ブアッソはその状況を「大きなファミリー」と表現している。二人が出会ったのはブアッソが15歳の時で、マルチ奏者でありアレンジャーでもあるカリッソが彼女にピアノレッスンをしていた。

それから数年にわたりキーボーディストとしてブエノスアイレスの音楽シーンで名を馳せていたカリッソ。その後地元であるサン・フアンに戻り、かつての教え子だったブアッソに再び出会うこととなる。彼女は独学でオペラとジャズを学び、ヴォーカルとコントラバスのコンビネーションをマスターしていた。二人は音楽とは関係ない様々なことについても議論し、笑い合う時間を過ごしたが、それが彼らの音楽の密接性を築き上げることにもなった。

ブアッソはこのデュオについて、「チャレンジの連続だけど、楽しいわ」と語っている。「カリッソが『これは出来る?』というから私が『ええ』と答える、そしてそれが上手くいく──全てが自然と生まれてきて、驚きの連続だわ」

■リリース情報
カンデ・イ・パウロ デビュー・アルバム『カンデ・イ・パウロ』
2021年6月4日発売 SHM-CD UCCM-1263 ¥2,860(税込)
商品情報
Cande y Paulo
『Cande y Paulo』

MP3(2021/6/4)¥1,900
1. トリーティ (レナード・コーエン) Treaty
2. サマータイム (ジョージ・ガーシュウィン) Summertime
3. リミット・トゥ・ユア・ラヴ (ファイスト) Limite En Tu Amor
4. ウォーク・オン・バイ (ディオンヌ・ワーウィック) Deja Atras
5. アイ・フォール・イン・ラヴ・トゥー・イージリー (フランク・シナトラ) I Fall In Love Too Easily
6. トゥージョ (ロドリーゴ・アマランテ) Tuyo ※配信中
7. 僕は待ち人 (ヴェルヴェット・アンダーグラウンド) Estoy Esperandote
8. シュガー・マウンテン (ニール・ヤング) Sugar Mountain
9. スリル・イズ・ゴーン (レイ・ヘンダーソン) The Thrill Is Gone
10. バロ・タル・ベス (ルイス・アルベルト・スピネッタ) Barro Tal Vez ※配信中
11. プレグンタン・デ・ドンデ・ソイ (アタウアルパ・ユパンキ) Preguntan De Donde Soy
12. イントゥ・ホワイト (キャット・スティーヴンス) En Blanco Estas
※括弧内はオリジナル・アーティスト

+日本盤限定ボーナス・トラック収録予定

■カンデ・イ・パウロ リンク情報

ユニバーサル・ミュージック

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