ジョン・ライドン、伝記ドラマの音楽使用を巡りピストルズのメンバーから訴えられる

4月28日のMLCニュースでお伝えしたように、セックス・ピストルズのギタリスト、スティーヴ・ジョーンズ2018年の回顧録『Lonely Boy：Tales from a Sex Pistol』を原作としたダニー・ボイル監督の伝記ドラマ・シリーズ『Pistol』の制作が進んでいますが、この作品での楽曲使用を拒否したジョン・ライドンが、元バンド仲間のスティーヴ・ジョーンズとポール・クックから訴えられました。

ジョーンズとクックの弁護士エドモンド・カレンは7月15日、ロンドンの高等裁判所で「バンド・メンバーは1988年、“ピストルズの楽曲使用は多数決で決める” と合意している」と語っており、ベーシストのグレン・マトロックと故シド・ヴィシャスの遺産管理団体も合意しているそうですが、ジョン・ライドンの弁護士マーク・カニンガムは、「ライドンの合意なくして楽曲の使用は許可されない」と主張しています。

また、ライドンの弁護士は、ライドンがジョーンズの回顧録の中で、“敵対的で悪意をもって描かれている” ことに腹を立てているとも語っており、ライドンは4月の時点で、自身の同意なく作品が制作されたとして憤慨していました。

この裁判は、引き続き今週も行なわれます。

伝記ドラマ・シリーズ『Pistol』は、2022年に米TV局のFXで放送される予定ですが、現在も具体的な公開日は発表されていません。