ロッド・スチュワートの元ギタリスト、ロビン・ル・ムシュリエが68歳で死去

英ギタリストのロビン・ル・ムシュリエ（Robin Le Mesurier）が12月22日、ガンのため68歳で死去しました。

ムシュリエは、ロッド・スチュワートや、「フランスのエルヴィス」と呼ばれていた仏ロック歌手のジョニー・アリディ（2017年没）との長年にわたるコラボレーションで知られ、訃報を受けたロッドは、「ロックンロールの魂、親愛なる友人のロビン・ル・ムシュリエ、安らかに」とSNSで追悼しました。

1953年にロンドンで生まれたムシュリエは、父のジョン・ル・ムシュリエと母のハティ・ジャックがTVや映画、舞台で活躍する人気コメディ俳優で、両親は彼が10歳の頃に離婚してしまいましたが、両親の影響でエンタメ業界に魅了されたムシュリエは、音楽の道を歩み始めました。

当初は、英ノベルティ・ポップ・バンドのウォンブルズ（The Wombles）などで演奏し、70年代後期から、セッション・ギタリストとしてエア・サプライのツアーに参加、同バンドが1977年にロッド・スチュワートの前座を務めたことを機に、ムシュリエはロッドと知り合いました。

かねてから、フェイセズやジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトン、ジェフ・ベックらを崇拝していたムシュリエは、1980年にロッド・スチュワート・グループに加入し、ロッド1981年のアルバム『Tonight I’m Yours』から1986年の『Every Beat of My Heart』に至るまでのスタジオ・アルバム5枚と、1982年のライヴ・アルバム『Absolutely Live』に参加したほか、1991年の『Vagabond Heart』で1曲、1995年の『A Spanner in the Works』では、自身が共作した「Delicious」を含め6曲に参加しました。

また、ロニー・ウッド1981年のソロ・アルバム『1234』に参加し、ウッドとスチュワート、ケニー・ジョーンズが2015年に行なったフェイセズのリユニオン・ツアーにも同行していました。

ロニー・ウッドも訃報を受け、「ロビン、安らかに。キミのことをとてもリスペクトしているよ。寂しくなる」とツイートしています。

なお、12月17日のMLCニュースでお伝えしたように、ロッド・スチュワートの元ベーシスト、フィル・チェンも12月14日に他界しています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。