ジ・インプレッションズの共同創始者／シンガー、サム・グッデンが87歳で死去

インプレッションズ、左からサム・グッデン（1934-2022）、フレッド・キャッシュ（1940-）、カーティス・メイフィールド（1942-1999）。

シカゴ出身のR&Bグループ、ジ・インプレッションズ（The Impressions）の共同創始者／シンガーのサム・グッデン（Sam Gooden）が8月4日、87歳で死去しました。

娘が訃報を伝えていますが、死因は発表されていません。

グッデンは1934年にテネシー州で生まれ、50年代にリチャード・ブルックスらとドゥー・ワップ・グループのザ・ルースターズ（The Roosters）を結成。その後、グループにジェリー・バトラーとカーティス・メイフィールドが加わり、ジェリー・バトラー＆ジ・インプレッションズに改名したグループは、1958年の「For Your Previous Love」が初めてヒットしました。

しかしながら、1962年までにバトラーとブルックスが脱退し、グッデンとメイフィールド、フレッド・キャッシュによるジ・インプレッションズが、当時最も売れたソウル・グループになりました。

グッデンは、「Aware Of Love」や「I Wanna Be Around」などでリード・ヴォーカルを担当し、グループは「We’re A Winner」「People Get Ready」「Choice of Colors」をはじめ、20年にわたり多くのヒットに恵まれましたが、1976年のチャート入りを最後に、70年代の終わりから陰りが見え始めました。

その後もグループはツアーを行い、グッデンが引退を発表した2018年まで、60年にわたり活動を続けていました。

グループは1991年に「ロックの殿堂」入りを果たし、2003年には「ヴォーカル・グループの殿堂」入りを果たしました。また、1965年のヒット曲「People Get Ready」が、1998年に「グラミーの殿堂」入りを果たしています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。