ザ・クラッシュ／パブリック・イメージ・リミテッドの共同創始者、キース・レヴィンが65歳で死去

PIL、最初のパーソネル。右から二人目がキース・レヴィン。

英パンク・バンド、ザ・クラッシュとパブリック・イメージ・リミテッド（PiL）の共同創始者／ギタリストのキース・レヴィン（Keith Levene）が11月11日、65歳で死去しました。レヴィンは、2年前から肝臓ガンを患っていたそうです。

レヴィンのパートナー、ケイト・ランスフォードと、親友で作家のアダム・ハモンドがSNSで訃報を伝えており、ランスフォードは次のように綴っています。

「RIP キース・レヴィン、私の愛するパートナーが11月11日、私たちの家で安らかに痛みもなく息を引き取りました。彼は象徴的なギタリスト、作曲家であり、私の親友、私の愛、私のすべてでした。あなたをものすごく愛しています」

キース・レヴィンは1957年にロンドンで生まれ、子供時代からスカ、プログレッシヴ・ロック、ビートルズを聴き、ギターを弾いていました。イエスのスティーヴ・ハウを「世界で最も偉大なギタリスト」と称賛していたレヴィンは、15歳でイエスのローディーになり、その後、1976年にザ・クラッシュとザ・フラワーズ・オブ・ロマンスを共同創設しました。

レヴィンは、ジョー・ストラマーを説得してクラッシュに加入させ、バンドのデビュー・アルバムに収録された「What’s My Name」を共作していましたが、バンドがレコーディングを始める前の1976年9月に解雇されました。

レヴィンは1978年、セックス・ピストルズを脱退したジョン・ライドン、ベーシストのジャー・ウォブル、ドラマーのジム・ウォーカーとパブリック・イメージ・リミテッドを結成し、1978年のデビュー・アルバム『Public Image：First Issue』、1979年の『Metal Box』、1981年の『The Flowers of Romance』に参加、しかしながら1984年のアルバム『This Is What You Want...This Is What You Get』のレコーディング中に脱退しました。

PiLの脱退後、ロサンゼルスに移住したレヴィンは、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ（RHCP）1987年のアルバム『The Uplift Mofo Party Plan』のデモをプロデュースし、1989年には、RHCPのメンバーが参加した初ソロ・アルバム『Violent Opposition』をリリースしていました。

その後、2012年にPiLのバンド仲間だったジャー・ウォブルとコラボしたアルバム『Yin and Yang』を発表し、2014年にはクラウドファンディングによるアルバム『Commercial Zone 2014』をセルフ・リリースしましたが、これがレヴィン最後のアルバムになりました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。