グラウンドホッグスのフロントマン、トニー・マクフィーが79歳で死去

商品情報 Groundhogs『Hogwash』
Amazon Music・MP3(SEP 01 1972)¥1,500
 

英ブルース・ロック・バンド、ザ・グラウンドホッグス(The Groundhogs)の創設者で、ギタリスト/シンガーのトニー・マクフィー(Tony McPhee)が6月6日、79歳で死去しました。

バンドがSNSで訃報を伝えており、マクフィーは昨年の転倒による合併症のため、自宅で亡くなったそうですが、2009年に脳卒中を発症した後、会話や歌に支障をきたし、2015年にバンドを引退していました。
1944年にイングランドのリンカンシャーで生まれたマクフィー(写真右)は、60年代初頭からブルースに熱中し、ジョン・リー・フッカーの曲「Groundhog’s Blues」に因み、1963年にグラウンドホッグスを結成しました。

バンドは、フッカーが1965年に発表したアルバム『...And Seven Nights』でバックを務め、UKツアーに2度参加した後、1968年にデビュー・アルバム『Scratching The Surface』を発表。翌1969年のセカンド・アルバム『Blues Obituary』から、「B.D.D.」がレバノンでNo.1ヒットになったものの、イギリスでは成功せず、1970年から1972年に発表した3枚のアルバム『Thank Christ for the Bomb』『Split』『Who Will Save the World?』が、UKアルバム・チャートでトップ10入りを果たしました。1971年には、ミック・ジャガーのリクエストにより、ストーンズのUKツアーで前座を務めています。

なお、マクフィーは1966年からソロ・アルバムもリリースしており、トニー・“T.S.”・マクフィーの名で、セッション・プレイヤーとしても活動していました。ジミー・ペイジとレコーディングしたほか、エリック・クラプトンやジョン・メイオールらと共演し、ブルース・ミュージシャンのチャンピオン・ジャック・デュプリーは、マクフィーとのセッションをフィーチャーしたアルバム『Dupree ‘N’ McPhee;The 1967 Blue Horizon Session』をリリースしました。

マクフィーは、ジュリアン・コープや、ニュー・オーダーのピーター・フック、ザ・フォールのマーク・E・スミス、ペイヴメントのスティーヴン・マルクマス、QOTSAのジョシュ・オム、実験音楽グループのカレント93、アンダーワールドのカール・ハイドなど、様々なミュージシャンに影響を与え、2011年にはマクフィーのバイオグラフィ『Eccentric Man:A Biography & Discography of Tony(TS)McPhee』が発売されています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
商品詳細
Groundhogs 
『Thank Christ for the Bomb』


Amazon Music・MP3(1970/5/1)¥1,500
商品情報
Groundhogs 
『Who Will Save The World』


Amazon Music・MP3(1972/3/1)¥1,500
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