アトランティック・スターのシンガー/ソングライター、ウェイン・ルイスが68歳で死去

1987年、5人体制のアトランティック・スター。前列左がウェイン・ルイス。以下順にバーバラ・ウェザーズ、デヴィッド・ルイス、後列左からジョナサン・ルイス、ジョーイ・フィリップス。
商品情報 アトランティック・スター『All In The Name Of Love』(Warner Bros.:1987)
Amazon Music(MAR 31 1987)
伝説的R&Bバンド、アトランティック・スター(Atlantic Starr)の創設メンバーで、シンガー/ソングライターのウェイン・ルイス(Wayne Lewis)が6月5日、68歳で死去しました。
バンドのSNSで訃報が伝えられていますが、死因などは発表されていません。
バンドのSNSで訃報が伝えられていますが、死因などは発表されていません。

1977年にニューバン(Newban)というバンド名で活動していたグループは、改名を条件にA&Mレコードと契約し、1978年にアトランティック・スターとしてデビュー・アルバム『Atlantic Starr』をリリースしました。このアルバムから、ウェインが作曲した「Stand Up」がR&Bチャートでヒットし、アルバムもポップとソウルのチャートで成功しました。
しかしながら、翌1979年のセカンド・アルバム『Straight to the Point』が振るわず、1981年のサード・アルバム『Radiant』から、コモドアーズを手掛けた名プロデューサーのジェイムズ・アンソニー・カーマイケルが起用され、ウェインとデヴィッドのルイス兄弟が作詞作曲した「When Love Calls」や、「Send For Me」がヒットした同作は、ソウル・チャートのトップ10入りを果たす大ヒット・アルバムになり、ルイス兄弟のソングライターとしての成長も示しました。
続いて、1982年のアルバム『Brilliance』から二人が共作した「Circles」や、1983年のアルバム『Yours Forever』に収録された「Touch A Four Leaf Clover」がヒットし、グループはソウル・ミュージック界の頂点に上り詰めましたが、ルイス兄弟が主要なソングライターとして注目を集め、印税を獲得し、またシャロン・ブライアンがリード・シンガーとしての確固たる地位を築いたことでグループ内に亀裂が生じ、1984年に5人のメンバーが脱退。キーボーディスト/トロンボーン奏者のジョナサンを含めたルイス3兄弟と、パーカッショニスト/フルート奏者のジョセフ・フィリップスだけが残りました。
その後、4人のメンバーに新たなリード・シンガーのバーバラ・ウェザーズが加わり、1985年のアルバム『As the Band Turns』から、ウェインとデヴィッドが共作したバラード「Secret Lovers」が、それまでのバンド史上最大のヒット曲になりました。
それから2年後、1987年にワーナー・ブラザーズと契約したグループは、ソウル/ファンクのルーツからよりポップ志向の強いアプローチへと移行し、同年のアルバム『All in the Name of Love』に収録されたアダルト・コンテンポラリー・バラードの「Always」が初めてポップ・チャートで第1位に輝き、R&Bとアダルト・コンテンポラリー・チャートでも1位を獲得しました。
しかしながら1988年にウェザーズが脱退し、1990年頃からデヴィッド・ルイスがリード・ヴォーカルを担当、1992年のアルバム『Love Crazy』に収録されたバラード「Masterpiece」が、グループ最後の大ヒット曲になりました。
その後、1997年にデヴィッド・ルイスが脱退したため、ウェインとジョナサンが他のミュージシャンを交代させながら2000年代までグループを存続させ、2016年にウェインとジョナサン、ルジョン・エップス、メリッサ・ピアースのラインナップでアルバム『Metamorphosis』をリリースし、同作からバラード曲「My Best Friend」がマイナー・ヒットしました。
なお、バンドはウェインが亡くなるまで、上記4名のラインナップで活動していました。
安らかなる眠りをお祈りいたします。
しかしながら、翌1979年のセカンド・アルバム『Straight to the Point』が振るわず、1981年のサード・アルバム『Radiant』から、コモドアーズを手掛けた名プロデューサーのジェイムズ・アンソニー・カーマイケルが起用され、ウェインとデヴィッドのルイス兄弟が作詞作曲した「When Love Calls」や、「Send For Me」がヒットした同作は、ソウル・チャートのトップ10入りを果たす大ヒット・アルバムになり、ルイス兄弟のソングライターとしての成長も示しました。
続いて、1982年のアルバム『Brilliance』から二人が共作した「Circles」や、1983年のアルバム『Yours Forever』に収録された「Touch A Four Leaf Clover」がヒットし、グループはソウル・ミュージック界の頂点に上り詰めましたが、ルイス兄弟が主要なソングライターとして注目を集め、印税を獲得し、またシャロン・ブライアンがリード・シンガーとしての確固たる地位を築いたことでグループ内に亀裂が生じ、1984年に5人のメンバーが脱退。キーボーディスト/トロンボーン奏者のジョナサンを含めたルイス3兄弟と、パーカッショニスト/フルート奏者のジョセフ・フィリップスだけが残りました。
その後、4人のメンバーに新たなリード・シンガーのバーバラ・ウェザーズが加わり、1985年のアルバム『As the Band Turns』から、ウェインとデヴィッドが共作したバラード「Secret Lovers」が、それまでのバンド史上最大のヒット曲になりました。
それから2年後、1987年にワーナー・ブラザーズと契約したグループは、ソウル/ファンクのルーツからよりポップ志向の強いアプローチへと移行し、同年のアルバム『All in the Name of Love』に収録されたアダルト・コンテンポラリー・バラードの「Always」が初めてポップ・チャートで第1位に輝き、R&Bとアダルト・コンテンポラリー・チャートでも1位を獲得しました。
しかしながら1988年にウェザーズが脱退し、1990年頃からデヴィッド・ルイスがリード・ヴォーカルを担当、1992年のアルバム『Love Crazy』に収録されたバラード「Masterpiece」が、グループ最後の大ヒット曲になりました。
その後、1997年にデヴィッド・ルイスが脱退したため、ウェインとジョナサンが他のミュージシャンを交代させながら2000年代までグループを存続させ、2016年にウェインとジョナサン、ルジョン・エップス、メリッサ・ピアースのラインナップでアルバム『Metamorphosis』をリリースし、同作からバラード曲「My Best Friend」がマイナー・ヒットしました。
なお、バンドはウェインが亡くなるまで、上記4名のラインナップで活動していました。
安らかなる眠りをお祈りいたします。


商品詳細
アトランティック・スター
『Atlantic Starr』
Amazon(2010/7/6)輸入盤CD
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『Atlantic Starr』
Amazon(2010/7/6)輸入盤CD

商品詳細
アトランティック・スター
『Brilliance』
・Amazon Music(MAR 02 1982)
・Amazon(2007/2/6)輸入盤CD
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・Amazon Music(MAR 02 1982)
・Amazon(2007/2/6)輸入盤CD

商品詳細
アトランティック・スター
『Always:The Warner/Reprise Recordings』
・Amazon Music(JUN 18 2021)
・Amazon(2021/6/4)輸入盤・4CDs
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