エルトン・ジョン、フェアウェル・ツアーがついに閉幕

このツアーは、新型コロナのパンデミックや、エルトンが2021年に受けた腰の手術により延期されたこともありましたが、5年間で330公演が行なわれ、推定625万人を動員、チケット・セールスは9億ドル（＝約1,300億円）を超えました。

最終公演で23曲を披露したエルトンは、ショウの終わりに次のように語りました。

「2018年に最後のツアーに出発した時、このツアーと全世界が、5年以内に紆余曲折や浮き沈みを経験することになるとは、夢にも思いませんでした。そして、どの局面においても、私のファンはそこにいてくれました。ファンの皆さんは私に寄り添い、サポートし、辛抱強く、最後のショーに毎回足を運び続けてくれました。今夜は魔法のようでした。気持ちに折り合いをつけようとしていますが、ツアーが終わっても、まだしばらくは実感が湧かないと思います。ファンの皆さんに会えなくなることがどれほど寂しいか、皆さんのサポートがどれだけ私を謙虚にさせたかは言葉では言い表せませんが、それは永遠に私の中に残ります」

また最終公演では、同じくスウェーデンで公演を行なっていたコールドプレイのビデオ・メッセージが紹介され、クリス・マーティンは次のように語っていました。

「エルトン、ここにいる私たち全員と、あなたが助け、影響を与えたすべてのバンドやアーティストが、あなたをとても愛しています。私たちは、あなたがエイズ財団のためにしてくださったこと、誰に対しても親切にしてくださったこと、LGBTQのために行なってきたすべてのことに感謝します。ファッションとメガネ、セクシーさ、愛、そしてドレッシング・ガウンのためにあなたがしてきたことにもです！　あなたが音楽のためにしてきたすべてのこと、バーニー（・トーピン）が歌詞のためにしてきたすべてのこと、そしてあなたのバンドが何千回ものショウでしてきたことにも感謝しています」