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エルトン・ジョン、悪天候の『ロック・イン・リオ』で2時間15分のパフォーマンス! ツアー活動を引退しても元気いっぱい

9月7日、エルトン・ジョンが『ロック・イン・リオ』での出演時間を65分繰り上げることを決めた際、多くの人がその理由は天候にあるのだろうと考えました。何しろその3日間、リオの街は激しい雷雨に見舞われており、80歳になろうとする男性が深夜の土砂降りを避けたいと思うのも当然のことだからです。

けれど、本当の理由は別のところにありました。この英国のスーパースターは、フルセットのコンサートを披露するために、早めにステージに立ちたかったのです──2時間15分にわたる24曲というセットリストは、一般的なフェスティバルのセットとしては相当長いものでした。そして、まるで雨さえも彼に協力するかのように、観客が彼の歌声を聴けるようになるちょうどそのタイミングで、雨脚が弱まったのです。
彼の今回のパフォーマンスは、ステージ時間及び演奏曲数の両方で、今年のフェスティバルに登場した各日のヘッドライナーを全て上回りました──フー・ファイターズが演奏したのは19曲、アヴェンジド・セヴンフォールドは14曲、カルヴィン・ハリスは21曲。ジョンは、2023年7月に『Farewell Yellow Brick Road Tour』を終え、事実上ツアーからは引退状態にあるにも拘わらず、今回ブラジルに来ることを決めたのは、この国が長らく自身のツアーの行程から外されていたからだと説明しました。

「それについてはずっと申し訳なく思っていたんでね」と彼は語りました。「『ロック・イン・リオ』からの招待を受け入れたのは、僕のキャリアを通じて、この国の皆さんが示してくださった大いなる愛情に、改めて感謝するためだったんだ」

そしてそのセットリストは実のところ、『Farewell Yellow Brick Road』ツアーの本公演の拡大版とも言えるような内容だったのです。月曜日の夜の24曲のうち20曲は、ツアーの終盤で彼が披露した23曲のセットリストにも含まれていたものでした。

ネイヴィーのシャツの上に鮮やかな黄色のブレザーと、それに合わせたパンツ姿で、青いメガネ、きらめくイヤリング、ペンダント、ブレスレットを身に着けたジョンは、午後11時きっかりにステージに登場しました。その顔には歳月の痕跡が刻まれ、髪は染められ、声も以前より幾分粗くなっていたかも知れませんが、ピアノの上を自在に動き回る彼の両手は相変わらず圧倒的な力量を見せつけてくれました。

ジョンがブラジルに示した愛情に、オーディエンスも熱狂的な形で応えていました。何しろこの日は一日を通して、背番号「1」の入ったロサンジェルス・ドジャースのユニフォーム、特大の星形やハート形のメガネ、スパンコールやグリッターを身につけた人々の姿が、フェスティバル会場の至る所で時間を追うごとに目立つようになっていったのです。
チケットは完売しており、厳しい天気予報をものともせず、月曜日のコンサートには10万人以上が詰めかけました。今年のフェスで初登場した「ムンド・ステージ」を覆う巨大スクリーンにエルトン・ジョンが映し出されると、観客の熱狂は最高潮に達しました。このステージは、幅351フィートの構造物に、約25,800平方フィートの高解像度LEDパネルが設置されており、プレスルームでは本番開始前から記者や評論家たちが既に、この新しいスクリーンについて「クリストファー・ノーラン作品の上映にうってつけの映画館の中央に、ステージがしつらえられたようなもの」と評していました。

ブラジルの観客たちは、オープニング・ナンバーの「Funeral for a Friend/Love Lies Bleeding」からもう一緒に歌い始めていました。この曲の前半のインストゥルメンタル部分は、ジョンが自身の葬儀で流してほしい音楽を想像して作り出したことで知られています。ポップ・ミュージック界屈指の豊富なレパートリーを駆使し、彼はバラードからアップテンポなヒット曲へと、軽やかに曲調を切り替えていきました。

「Tiny Dancer」「Sacrifice」「Honky Cat」「Rocket Man」のメドレー、そしてその後続いた「Candle in the Wind」「Goodbye Yellow Brick Road」「Sad Songs(Say So Much)」「Don’t Let the Sun Go Down on Me」の演奏は、まさしく圧倒的でした。ジョンは「クロコダイル・ロック」をブラジルの観客に捧げ、観客たちは曲の「ラ・ラ・ラ」というリフレインに満面の笑みで聴き入っていました。また、1969年のデビュー・アルバムに収録されている隠れた名曲「Skyline Pigeon」も、「僕がバーニー[・トーピン]と一緒に書いた中で初めて、これは良いと思えた曲なんだ」という前置きと共に、2019年以来でライヴ演奏されました。

ジョンのバックを務めたのは、デイヴィー・ジョンストン、ナイジェル・オルソン、レイ・クーパー、ジョン・マホン、キム・ブラード、マット・ビソネットという布陣でした。セットの曲の大部分は概ねオリジナル音源に忠実なアレンジになっていましたが、顕著な例外は「Cold Heart」で、この曲だけは彼のデュア・リパとのヒット曲で披露されたエレクトロニックなスタイルで披露されました。そしてこの夜は、まさにこれ以外の終わり方など考えられないと言うように、ごく自然に「Your Song」で幕を閉じました。
 
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2023年7月に330公演にわたる「Farewell Yellow Brick Road Tour」が終了して以来、ツアー活動からは引退したと公言しているジョンですが、その後もプライベート・イヴェントや、時折行なわれるチャリティ・イヴェントやフェスへの出演は続いています。今年6月4日には、ラスヴェガスのコンヴェンション・センターで開催された「マクドナルド・ワールドワイド・コンヴェンション」で演奏を披露し、そのセットリストには、マクドナルドのジングル「You Deserve a Break Today」も含まれていたと伝えられています。また、今年のヴァレンタイン・デーには、テキサスの実業家マーク・ウォルレーヴェンの妻エリザベス・ウォルレーヴェンの60歳の誕生日を祝うプライヴェート・パーティーがダラスのハウス・オブ・ブルーズで開催され、そこでも彼は演奏を披露していました。

彼の次の公演地は10月2日と3日にメキシコシティのエスタディオ・バノルテになる予定で、それと並行して新作アルバムの制作にも取り組んでいると言います。「正直、いつになるかは全く分からないけどね」と、彼の曲作りの相棒バーニー・トーピンは7月に『ローリング・ストーン』誌に語っていました。「彼はまたアンドリュー・ワットと組んで仕事を進めてて……彼は大体幾つもインストゥルメンタル・トラックを作って、そのうちの3つ4つくらいまとめて僕に投げてよこしては、『これ使って何か作れそう?』って言うんだよ。だから、僕の方からもそれに協力したんだ。でも、彼は他にも何人かと一緒に仕事をしているようで、それはそれで喜ばしいことだ。彼にとって、今回はまた全く新しい挑戦なんだよ」
Elton John - Funeral For A Friend / Love Lies Bleeding (Live At Rock In Rio 2026)
Elton John, Skyline Pigeon (Rock in Rio 2026) 07/09/2026
Elton John - The One | Rock in Rio 2026
Elton John - I Guess That Why They Call It The Blue @ Rock in Rio 2026

※海外における公演の多くにおいては、オーディエンスによる携帯での撮影、そしてその画像・動画のアップロードがアーティスト側にプロモーションの一環として了承・推奨されている場合が多いため、MUSIC LIFE CLUBではそういった情報も掲載しています。

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