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急逝した名匠ロブ・ライナー監督を、ポール・マッカートニー、エルトン・ジョン、スパイナル・タップらが追悼

★『スパイナル・タップII』公開時にロブ・ライナー監督がメンバーとともに登場したインタビュー動画

ハリウッド映画界で数々の名作を撮影してきたロブ・ライナー監督が、自身の息子に殺害されるという傷ましい事件が起きてしまいました。『スタンド・バイ・ミー』 の原作者スティーヴン・キング、『ア・フュー・グッドメン』に出演したケヴィン・ベーコンらハリウッド俳優が次々に哀悼の意を表する中、ライナー監督と関わりのあるミュージシャンたちもSNSで悲しみの反応を見せています。
ライナー監督は12月14日(現地時間)、カリフォルニア州ブレントウッドの自宅で妻のミシェル・シンガーとともに遺体で発見。次男のニック・ライナーが逮捕されていますが、この記事を作成中も捜査は継続中の模様です。今年9月に公開されたロック・モキュメンタリー映画『スパイナル・タップ』の41年ぶりとなる続編『スパイナル・タップII』(Spinal Tap II:The End Continues/8月1日MLCニュース)が生前最後の上映作品になってしまいました。

同作にゲスト出演しているポール・マッカートニーが、インスタグラムで追悼しています。

「ロブ・ライナーと奥様のミシェルの訃報は、本当に悲しい出来事です。様々な意味で衝撃的ですが、特に私にとっては、昨年、彼と仕事をさせていただいたこともあり、大変ショックでした。彼は『スパイナル・タップII』で私を監督してくれました。彼は明るく、愛すべき人でした。人生は時に不公平であり、この悲劇がそれを証明しています。彼の父カール・ライナーは、偉大なユーモア作家であり、ロブは父の足跡を継ぎ、数々の素晴らしい映画を作り続けました。ロブとの思い出はいつまでも心に残ります。彼と奥様がもうこの世にいないと思うと、胸が張り裂けそうです。ロブ、いつもユーモアをありがとう。安らかに眠ってください。愛を込めて、ポール」

同じくゲスト・ミュージシャンの1人だったエルトン・ジョンは、インスタグラムのストーリーで以下のようにコメントしました。

「ロブとミシェルの訃報は本当に信じられません。2人は私が今まで出会った中で最も美しい人たちで、さらもっと良い扱いを受けるべきでしょう。2人と、そして彼らの愛する人たちに心からお悔やみ申し上げます」

スパイナル・タップのベーシスト、デレク・スモールズを演じた俳優/コメディアンのハリー・シェアラーもインスタグラムで追悼しています。
 

「ロブは私の人生の大半を共に過ごしてきた友人であり、協力者でもありました。彼は面白く、頭が良く、人として尊敬されていました。私が出演していたコメディショーや、後に私が共同脚本を手がけたミュージカルコメディを見に来た時の彼の笑い声は、街中に響き渡りました。彼は素晴らしい協力者で、私たち4人が映画のアイデアを出すと、それを3×5インチのカードに書き出して、映画としてまとめてくれたものです。そして、ミシェルは妻ジュディスの良き友人でした。これは言葉では言い表せない、まさしくギリシャ悲劇です」

1984年に公開された監督デビュー作『スパイナル・タップ』は、架空のヘヴィ・メタル・バンド:スパイナル・タップの山あり谷ありの活動を面白おかしく描き、ロキュメンタリーというジャンルを定着させた傑作でした。この映画で描かれるロック・バンドの “あるある” はミュージシャンたちからも爆笑とともに絶賛されています。その影響力は絶大で、「ツマミの目盛が11まであるアンプ」「異様に小さいストーンヘンジ」などのネタは、ミームとして今も通用するものばかり。2008年に公開されたカナダのパワー・メタル・バンド:アンヴィルのドキュメンタリー『アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち』もあきらかに『スパイナル・タップ』を意識した部分が多く、 「目盛が11のアンプ」が登場していました。

その『アンヴィル!〜』にも少しだけ登場するスコーピオンズも、インスタグラムで追悼のコメントを発しています。

「ミシェルとロブ・ライナー夫妻が昨日、ロサンゼルスの自宅で亡くなっているのが発見されました…。彼の爆笑ものの映画『スパイナル・タップ』(1984年)は、ロック・バンド(私たちのような)をネタにするものでした…あまりにもリアルだったので、思わず笑ってしまいました…そして41年後、続編『スパイナル・タップ2』が世界中の映画館で公開されました…ミシェルとロブのご冥福をお祈りします。 スコーピオンズ」

『スパイナル・タップII』の日本公開が待望されている中、このような信じがたい悲劇が起こってしまうとは…。映画史に残る名作を数多く生み出し、ロックの世界にも影響を与えたライナー監督。安らかな眠りをお祈りします。

★2025年7月、サンディエゴの “COMIC-CON 2025” で『スパイナル・タップ』続編について語るライナー監督。

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